新製品レポート
ワイヤレススピーカー、サウンドバー、AVアンプまで

Amazon Alexa連携も! ヤマハ独自の“MusicCast”オーディオ2018年モデル一挙紹介

ヤマハから、ワイヤレスネットワーク再生機能“MusicCast”に対応するオーディオ製品の2018年モデルが発表された。ワイヤレススピーカーやサウンドバー、AVアンプなど5機種をラインアップする。マルチチャンネル接続機能やAmazon Alexaとの連携機能が追加され、ますますユーザビリティが強化されるMusicCast機器をご紹介したい。

アップデートによって、Amazon Alexaとの連携機能にも対応することが発表されたMusicCast

アップデートによって、Amazon Alexaとの連携機能にも対応することが発表されたMusicCast

ヤマハの“MusicCast”とは?

まず、ヤマハが提案するMusicCast(ミュージックキャスト)が何かをご紹介しよう。簡単に言うと、家庭内のネットワーク(Wi-Fi)を使ったマルチルームオーディオ再生機能だ。ネットワーク経由で、MusicCastに対応するオーディオ機器同士をワイヤレス接続し、再生する音楽コンテンツを各機器間で共有できる。

たとえば、リビングにあるMusicCast対応スピーカーで再生している音楽を、書斎にあるMusicCast対応コンポに伝送して同時にストリーミング再生するといった使い方が可能。操作には専用アプリ「MusicCast Controller」を使用し、異なる部屋に置かれた複数のMusicCast対応機器をアプリ上で一括してコントロールすることができる。

製品はインテリアとなじみやすいデザインのものが多い。ヤマハが提案するワイヤレスマルチルームオーディオ再生のカタチだ

専用アプリで一括操作できるのが便利。ロスレス音楽ストリーミングサービス「Deezer Hi-Fi」にも対応しているので、CDクオリティの高音質音源を配信で楽しむことができる

このMusicCast対応製品として、AVアンプやサウンドバー、Hi-Fiコンポ、ワイヤレススピーカーなど、これまでに30製品を超えるモデルがラインアップされていた。そして今回、2018年モデルとして、後述する5機種が追加された形となる。

さらにMusicCast自体の機能も拡張され、複数の対応機器を同一ルーム内で連携させて、ワイヤレスでマルチチャンネルシステムを構築することができるようになった。また、Wi-Fi接続機能が5GHz帯にも対応し、2.4GHz帯とダブルで使用が可能に。

さらに、2018年夏以降のアップデートでAmazon Alexaとの連携にも対応。Amazon Echoと組み合わせてAlexaスキルを使ったボイスコマンドによる操作ができるようになる。新しい2018年モデルはもちろん、2015年以降に発売された既存のMusicCast対応機器も、Amazon Alexa対応アップデートの対象となる。

マルチチャンネル連携機能のイメージ図。5.1chシステムのリアスピーカーとサブウーハーをMusicCast対応機器でワイヤレス接続しサラウンド環境を構築する「MusicCast Surround」と、2台のMusicCast対応機器をペアリングしてステレオ再生を行う「MusicCast Stereo」の2種類を使える

それでは以下より、今回発表されたMusicCast対応機器の2018年モデルをご紹介しよう。いずれも、8月上旬〜10月にかけて発売を予定している。

ワイヤレススピーカー「MusicCast 50」「MusicCast 20」

MusicCast対応ワイヤレススピーカーの新モデルとして、「MusicCast 50(型番:WX-051)」と、「MusicCast 20(型番:WX-021)」の2機種がラインアップされる。いずれも、Wi-Fi、Bluetooth、AirPlayに対応し、ネットワーク上にあるNAS内音源の再生も可能。最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/AIFFファイルの再生が行える。

MusicCast 50は、楕円形のデザインが特徴的なステレオスピーカー。直径3cmのツイーターと10cmのウーハーを左右に1基ずつ搭載する2ウェイ構成のバスレフ式で、最大出力35W+35Wを確保する。

3色のカラバリを揃えるMusicCast 50。想定販売価格は60,000円前後

3色のカラバリを揃えるMusicCast 50。想定販売価格は60,000円前後

木目調デザインでインテリアにマッチするモデルも。本体上面に搭載される「1」「2」「3」の各ボタンに、よく使う再生ソースを割り当ててワンタッチで呼び出すことができる

本体背面に音声入力端子として光デジタル/RCA/ステレオミニを装備しており、有線経由でも音楽デバイスと接続することができる

MusicCast 20は、円筒形のモノラルスピーカー。内部には直径3cmのツイーターと9cmのウーハーを搭載し、最大出力40Wを確保している。本体内にパッシブラジエーターを備え、コンパクトなサイズながら低音の量感を高めているのがポイントだ。

MusicCast 20の想定販売価格は30,000円前後。こちらは、入力端子等は非搭載。ワイヤレス入力のみに対応したシンプルな仕様としている

本機も、本体上面に搭載される「1」「2」「3」の各ボタンに、よく使う再生ソースを割り当てられる

本機も、本体上面に搭載される「1」「2」「3」の各ボタンに、よく使う再生ソースを割り当てられる

加えて、ネットワーク接続に対応するワイヤレスサブウーハーの単体モデル「MusicCast SUB100(型番:NS-NSW100)」も新しくラインアップされた。20cmの大口径ウーハーユニットを内蔵する。

MusicCast SUB100の想定販売価格は50,000円前後。ヤマハのアクティブサブウーハー製品に搭載されてきた「Advanced YST」技術や「ツイステッドフレアポート」構造を採用し、クリアな重低音の再生を図っている

MusicCast 50/MusicCast 20とも、本体を2台用意してそれぞれをRch/Lchに割り当ててワイヤレス接続し、ステレオシステムを構築することができる(MusicCast Stereo)。さらにMusicCast SUB100もあわせて使用すれば、MusicCast対応機器による2.1ch再生システムが実現可能だ。ちなみにMusicCast SUB100は、ペアになったMusicCast対応スピーカーにあわせてクロスオーバー周波数を自動調整する機能を搭載している。

サウンドバー「MusicCast BAR 400」

続いてご紹介するのは、ヤマハの新しいサウンドバー「MusicCast BAR 400(型番:YAS-408)」。メインのセンターユニット部とサブウーハー部で構成される2ユニット型で、実用最大出力200Wを実現するモデルだ。

サウンドバー機能として、「映画」「音楽」などコンテンツにあわせて選べるサウンドモードや、高さ方向の音場を創出してバーチャル3Dサラウンドを作り出す「DTS Virtual:X」などの機能を搭載している(2018年8月以降のアップデートにより、各種サウンドモードとDTS Virtual:Xのかけ合わせ機能にも対応する)。

なお、アンプにはクアルコムのフルデジタルアンプ「DDFA」(第2世代チップ「CSRA6620」)を採用。ヤマハの担当者によれば、音質チューニングにはかなりこだわったそうで、実際に聴いてみるとサウンドバーとしてはかなり臨場感のあるサウンドを実現しているのが実感できる。

MusicCast BAR 400の想定販売価格は65,000円前後

MusicCast BAR 400の想定販売価格は65,000円前後

HDMI端子は、入力/出力を1系統ずつ装備。4K/60p信号の伝送に対応し、HDCP 2.2に準拠。HDRも、HDR 10やDolby Visionなどの規格に対応している。そのほか、光デジタル入力と3.5mmステレオミニ入力も備えている

音楽再生機能としては、MusicCast連携のほかにBluetooth経由での音声入力も可能。なお、ネットワーク経由で最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/AIFF音声データを受信できるが、再生時は48kHzにダウンコンバートされる。なお、MusicCastアプリがロスレス音楽ストリーミングサービス「Deezer Hi-Fi」に対応しているので、CDクオリティの高音質配信音源を手軽に本機で楽しめるのもポイントだ。

もちろん本機も、MusicCast 50/MusicCast 20と連携させることができる。MusicCast BAR 400をフロントの2.1chとして、MusicCast 50/MusicCast 20を左右のリアスピーカーとして設置する形で、MusicCast 機器によるワイヤレスの5.1chサラウンド環境を構築できる(MusicCast Surround)。

薄型AVアンプ「RX-S602」

最後にご紹介するのは、定格出力95W/ch(6Ω、0.9%THD)の5.1ch AVアンプ「RX-S602」。本体の高さ111mmという薄型サイズで、テレビラックの中にも設置しやすく、リビングでの使用に適したモデルだ。とはいえ、内部にはしっかりとヤマハのフルサイズAVアンプと同等の高音質設計が投入されている。

RX-S602の販売価格は73,000円(税別)を予定

RX-S602の販売価格は73,000円(税別)を予定

HDMI端子は4入力/1出力を装備。4K/60p(4:4:4)映像の伝送に対応し、BT.2020やHDR10/Dolby Vision/HLGなどのHDR規格にも準拠する

内部には全チャンネル同一仕様のディスクリート構成アナログパワーアンプを搭載するほか、アナログ/デジタル完全分離パワーサプライや、2chステレオ仕様のバーブラウン384kHz/32bit DAC、外部デジタル入力の信号精度を高めるロージッターPLL回路などを投入

本機は従来モデル「RX-S601」の後継機にあたり、独自の音場補正技術「YPAO」や、音場創生技術「シネマDSP<3Dモード>」を搭載する点など、基本的には従来機のスペックを継承。RX-S601が発売時点で対応していなかったDolby Visionなどの規格に、最初から対応しているのがポイントとなる。

また、内部には新しいネットワークモジュールを搭載しており、ネットワーク経由での音楽再生機能が強化された。ハイレゾ音源再生は、最大で192kHz/32bit WAV/AIFF (32bit floatファイルは非対応)とDSD 11.2MHzまでサポート。また、「Deezer HiFi」や「Spotify」などのストリーミングサービスにも対応しており、後者は「Spotify Connect」機能を利用して便利に操作できる。

本機もMusicCast対応機器なので、たとえばMusicCast 50/MusicCast 20をリアスピーカーに、MusicCast SUB100をサブウーハーにしてそれぞれとワイヤレスで接続することができる(MusicCast Surround※フロントピーカーは有線接続となる)。リビングで、手軽にサラウンド環境を構築できるアイテムとして注目したい。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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