イベントレポート
水中でも使える完全ワイヤレスイヤホンに最新ウォークマンまで!

【IFA 2018】日本にも来る!? ソニーの最新オーディオ製品を現地からまとめてレポート

ドイツ・ベルリンで開催されている世界最大のエレクトロニクスショー「IFA 2018」。ソニーのプレスカンファレンスでは、ヘッドホン、イヤホン、オーディオプレーヤー、ワイヤレススピーカーなど、オーディオ関連の新製品全8シリーズが披露された。さっそく全ラインアップを紹介していこう。

4月よりCEOに就任した吉田CEOがレスカンファレンスに登壇。「クリエイターとユーザーを結びつける」というソニーの新たなメッセージを語った

最新の高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」搭載のワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM3」

IFA 2018のプレスカンファレンスで、オーディオ製品の目玉として紹介された製品が、ハイレゾ対応ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM3」だ。初代モデル「MDR-1000X」以来の第3世代となるが、欧州では専門誌で数々の賞するなど特に評価の高いシリーズの最新モデルとして例年ソニーのIFAで発表する目玉商品となっている。

ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社代表取締役社長の高木氏は「WH-1000XM3」を手に持って登場

ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社代表取締役社長の高木氏は「WH-1000XM3」を手に持って登場

IFA 2018のソニーブースで展示された「WH-1000XM3」(ブラック)

IFA 2018のソニーブースで展示された「WH-1000XM3」(ブラック)

最大の特徴は、新たに刷新されたソニー独自の高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」の搭載だ。処理性能が従来比4倍となり、業界最高クラスのノイズキャンセル性能を実現。特に人の声や雑踏といった中高域のノイズ抑制効果が向上したという。個人の装着状態や大気圧への最適化を行う「NCオプティマイザー」、2つのマイクを使った「ディアルノイズセンサーテクノロジー」、行動を認識してノイズキャンセルや外音取り込みを自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」も引き続き搭載される。

「WH-1000XM3」のプラチナシルバー

「WH-1000XM3」のプラチナシルバー

内蔵マイク部とソニーロゴをカッパー色にした上質なデザイン

内蔵マイク部とソニーロゴをカッパー色にした上質なデザイン

高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」内蔵の新開発DACとアンプによる高音質化もポイントだ。「QN1」では、ノイズ成分を分析して逆位相の信号を作り出す「DNCソフトウェアエンジン」からDAC出力までがすべて32bitでの処理となったことで、より上質な音質に仕上がっているという。

高音質機能という面では、CD音源やMP3など圧縮音源をアップスケーリングし、サンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまで拡張する「DSEE HX」を引き続き搭載し、Bluetoothを使ったワイヤレスリスリングでもハイレゾ相当の高音質を実現。Bluetoothコーデックについても、「LDAC」「aptX HD」と最新の高音質コーデックにフル対応だ。

連続稼働時間はトータル30時間のまま、本体重量も255gへと軽量化。ヘッドバンドの構造全体が従来の新円形から楕円形になり、頭部によりスリムにフィットするようになった。イヤーパッドには新たに柔軟性の高い低反発ウレタンを採用し、装着時にパッドがつぶれる構造となることで接地面積を20%アップ。イヤーカップもより人の耳に合わせた角度でフィットする“イヤーコンシャスデザイン”となった。

本体操作は引き続きイヤーパッド部のタッチセンサーコントロールを使用。専用アプリ「Sony Hedaphone Connect」経由で「Googleアシスタント」と連動も可能だ。欧州での価格は380ユーロ。9月以降順次発売予定となる。

「WF-SP900」は音楽プレーヤー内蔵、NFMI採用、水泳もできる最強の完全ワイヤレス

IFA 2018のソニーブースで披露された完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルが「WF-SP900」だ。完全ワイヤレス、IP68対応で海水対応とマイナス5℃までの耐寒対応とともに、本体の4GBのメモリー内蔵により単体音楽リスニングにも対応。左右のワイヤレス接続には、近距離磁界誘導のNFMIを採用するとともにアンテナ構造等を刷新し、低遅延と左右接続の安定性、水泳中での接続安定性を確保している。ソニーの完全ワイヤレスのなかでも特に“スポーツ用途に振り切った”モデルと言えそうだ。

音楽プレーヤー内蔵の完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」

音楽プレーヤー内蔵の完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」

水泳でも使えるIP68モデルとしてIFA 2018では水中に設置して展示

水泳でも使えるIP68モデルとしてIFA 2018では水中に設置して展示

IPX68と7.3gの小型化を両立するために、ソニーの完全ワイヤレスとして初のBAドライバーを搭載。装着性の面でもアークサポーターが3サイズとなったほか、イヤーピースも装着の深さを2段階から調整できるようになった。ちなみに、イヤーピースは通常のものに加え、水中でも利用できるように防水性能を高めた水泳用イヤーピースが付属。左右のイヤホンをつなぐリーシュコードも標準付属しており、水中利用を想定したアクセサリーはかなりの充実ぶりと言えそうだ。

本体操作は従来の専用ボタンに加えてイヤホン本体がタッチ操作対応になり、タップによるボリューム調整にも対応した。なお、「アンビエントサウンド(外音取り込み)」には対応するが、ノイズキャンセルには非対応。アプリは従来どおりのヘッドホンアプリの「Headphones Connect」に加えて、プレーヤー部への楽曲転送、ストリーミング音楽操作に向け「Music Center」を併用する形だ。

Bluetoothバージョンは4.0でコーデックはSBC/AACに対応。バッテリー駆動はBluetooth接続時で約3時間(バッテリー内蔵専用ケース併用で約21時間)、音楽プレーヤー時で約6時間(同約21時間)だ。欧州では280ユーロで11月以降順次発売。

全4色のカラーを展開

全4色のカラーを展開

充電ケースの形状もセットしやすい形に改善

充電ケースの形状もセットしやすい形に改善

8500ユーロの超弩級ハイエンドオーディオプレーヤー最後の大物「DMP-Z1」

IFA2018のプレスカンファレンスで“Signature”シリーズとして発表されたオーディオプレーヤーが「DMP-Z1」だ。8月に中国・香港ハイエンドショーで先行披露された超ハイエンドモデルが、欧米、日本のメディアの前で改めて披露された形だ。

プレスカンファレンスでは“Signature”シリーズの新製品群を披露

プレスカンファレンスでは“Signature”シリーズの新製品群を披露

あまりに巨大、そしてゴージャスな「DMP-Z1」

あまりに巨大、そしてゴージャスな「DMP-Z1」

「DMP-Z1」最大の特徴は、一般的なポータブルプレーヤーを超える138(幅)×68.1(高さ)×278.7(奥行)mm、本体重量2.49kgという大型サイズだ。本体上部には筐体上部に3.1インチの画面を搭載し、ウォークマンと共通の音楽プレーヤーとしてのタッチ操作UIを搭載。据え置きのヘッドホンアンプライクに利用する“キャリアブル”オーディオプレーヤーとも呼ぶべき存在だ。

超ハイクオリティのヘッドホンサウンドを実現するために、出力1500mW(16Ω)の4.4mmバランスと、出力570mW(16Ω)の3.5mmステレオミニという高出力のヘッドホン出力部を搭載。ソニーカスタムの金メッキが施されたアナログボリューム、DACには旭化成のAK4497を2基搭載という、超弩級のアナログアンプの構成を採用しているのもポイントだ。ちなみに、本体には256GBの内蔵メモリーを搭載しており、microSDメモリーカードスロット2基によるメモリー増設にも対応。本体のUSB-DAC接続にも対応している。

通常はHi-Fiオーディオ用の4連ボリュームに金メッキを施したカスタム仕様

通常はHi-Fiオーディオ用の4連ボリュームに金メッキを施したカスタム仕様

音質を重視するためライン出力もないヘッドホン専用プレーヤー

音質を重視するためライン出力もないヘッドホン専用プレーヤー

本体にはバッテリーも内蔵しており、約9時間の連続再生(FLACファイル再生時)に対応。楽器ケースをイメージしたという専用キャリングケースも同梱される。バッテリーを内蔵しているのでポータブルプレーヤーとしても利用可能だが、実際には“持ち運び可能なオーディオプレーヤー”と考えるべきだろう。欧州では8500ユーロで英、仏、独で12月順次発売予定だ。

高音質化とスマホとの親和性を高めた「ウォークマンA55」

ハイレゾ対応ウォークマンのエントリーであるAシリーズの最新モデル「A55」シリーズも、ソニーブース内で初披露された。

デザインはほとんど同じままに高音質化と機能を追加した「A55」シリーズ

デザインはほとんど同じままに高音質化と機能を追加した「A55」シリーズ

ウォークマン「A55」シリーズの特徴は、高音質化、そしてスマホとの親和性の強化だ。

高音質化については、筐体を削りだしアルミキャビネットによる高剛性化、新開発の金入り高音質無鉛はんだの使用など、オーディオ的なアプローチを採用した。また、音楽プレーヤーの心臓部であるアンプはフルデジタル「S-Master HX」を引き続き搭載。CDや圧縮音源を高音質化する「DSEE HX」の機能については、新たにAI技術を採用したアップスケーリング機能を搭載。曲のタイプを自動判別して高音域を補完する機能が追加された。

さらに、音楽専用機としてのユニークな機能として、アナログレコードの豊かな音を再現する「バイナルプロセッサー」技術を搭載。アナログレコードをスピーカーで聞いているような温かみある音を再現するという。

欧州での発売がないモデルという事もあり「WH-1000XM3」との組み合わせ展示のみ

欧州での発売がないモデルという事もあり「WH-1000XM3」との組み合わせ展示のみ

スマホとの親和性については、新たにBluetoothレシーバー機能を搭載。ウォークマンAシリーズは元々Blutoothイヤホンやヘッドホンへの送り出しには対応していたが、新たにスマホからの受信に対応し、スマホで再生した音源やYouTubeなどの音声を、「A55」シリーズと接続した有線イヤホン・ヘッドホンで楽しめるBluetoothレシーバー用途でも利用可能となった。なお、発売についてはアジアを中心に順次導入予定としている。

【関連リンク】
《2018年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

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