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Wi-Fiを内蔵したUSB-DAC搭載プリメイン

最新ネットワーク性能とHi-Fi品質を両立! マランツ多機能プリメインアンプ「PM7000N」

マランツは、ネットワーク機能に対応するUSB-DAC搭載プリメインアンプ「PM7000N」を発表した。同社製プリメインアンプの中ではミドルクラスに位置付けられる製品で、メーカー希望小売価格は12万円(税別)。2019年11月中旬発売を予定している。

本機は、2014年に登場したUSB-DAC搭載プリメインアンプ「PM7005」の実質上の後継機となるモデルで、最新のネットワーク回路を搭載したことが大きな特徴。マランツによれば、「最新ネットワーク機能の利便性」と「ミドルクラスHi-Fiアンプとしての音質クオリティ」を両立すべく設計を突き詰めたという。以下より、その詳細をご紹介しよう。

基本スペックをチェック!

まずは、PM7000Nの基本スペックを見ていこう。本機は、通常のアナログ入力や光デジタル/同軸デジタル入力のほか、USB-DAC機能を搭載しWi-Fiも内蔵する“多機能型”のプリメインアンプ。内部設計の詳細は後述するが、フルディスクリート構成の電流帰還型パワーアンプを搭載し、定格出力60W+60W(8Ω)を確保する。

ネットワーク/USB経由で最大192kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDのハイレゾ再生が可能で、マランツとデノンの製品に共通するネットワーク連携機能「HEOS」テクノロジーもサポート。「Amazon Music HD」や「Spotify」などのストリーミングサービス、インターネットラジオの聴取も可能で、さらにAmazon Alexa対応のスマートスピーカーと連携させて音声操作も行える。そのほか、Bluetooth入力機能に加え、MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも搭載するためレコードプレーヤーとも接続できる。

本体サイズは440(幅)×125(高さ)×379(奥行)mm(アンテナを寝かせた状態)で、重量は10.8kg。入出力端子は、ネットワーク(Wi-Fi、LAN)、光デジタル入力×2、同軸デジタル×2、USB-A×1、フォノ×1(MM対応)、ライン入力×3、ライン出力×1、サブウーハー出力×1を装備

ネットワーク機能を内蔵するために磨き上げたHi-Fi設計

さて当たり前のことだが、ノイズ源でもあるネットワーク回路を内蔵するアンプは、従来のネットワーク非対応アンプに比べて厳重なノイズ対策が必要となる。今回のPM7000Nでマランツは、「ノイズを出さない技術」と「ノイズの増幅を抑える技術」の両方に注力。ミドルクラスHi-Fiアンプとしてのクオリティを高めつつ、最新のネットワーク回路の実装を目指した。

では、その詳細設計を見ていこう。まずパワーアンプ部は上述の通りで、フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を搭載。オペアンプは使わず、マランツ独自の高速アンプモジュール「HDAM-SA3」回路を使用する構成としている。

電源部には大容量トロイダルトランスを搭載するほか、15,000μFのカスタムブロックコンデンサー2基をパワーアンプ出力基盤にダイレクトマウントする設計で、電源ラインを最適化。また、新しいLAPTパワートランジスタと大電流ドライバートランジスタの採用や、徹底したディスクリート化、低インピーダンス化により、瞬時電流供給能力を従来モデルPM7005比で45%アップさせている。これにより、上級モデルに迫るスケール感のサウンド再現を図った。

瞬時電流供給能力を向上させるため、パワーアンプ用電源回路と出力段を一体化したショート・パワーライン・レイアウトを採用。大電流ラインを最短距離で結び、左右チャンネルを対称配置することにより、瞬発力と高い空間表現力を両立

高効率で振動と漏洩磁束の少ない大容量トロイダルトランスを配置した電源部。垂直方向の磁束漏れを抑えるアルミ製ショートリングに、水平方向の磁束漏れを抑える珪素鋼板シールドを加えた2重シールド構造を施している

プリ部は、上位モデル「PM8006」と同じJRC製高性能電子ボリューム「NJU72322」に、HDAM&HDAM-SA2回路採用の増幅回路を組み合わせた新開発の可変ゲイン型プリアンプ回路を搭載。従来モデルPM7005ではプリ部とパワー部が固定増幅だったが、PM7000Nでは一般的に使用される音量の範囲内ではプリ部での増幅は行わずパワーアンプのみで増幅する設計とすることで、ノイズレベルの大幅な改善を実現している。これらの設計により、PM7005がSN比104dBだったのに対し、PM7000Nは同115dBと、11dBものノイズレベル改善を果たした。

HDAM&HDAM-SA2回路を採用したフルディスクリートプリアンプ

HDAM&HDAM-SA2回路を採用したフルディスクリートプリアンプ

実使用領域では帰還量を固定し(プリアンプのゲインをゼロで固定)、高SN比を実現

実使用領域では帰還量を固定し(プリアンプのゲインをゼロで固定)、高SN比を実現

DAC部には、同社のハイエンドAVプリアンプでも採用実績のある旭化成エレクトロニクス社製32bit DAC「AK4490EQ」を搭載。DAC以降のアナログステージは、JFET入力を採用したマランツ独自のHDAM回路によるローパスフィルターと、HDAM-SA2回路による出力バッファーを用いたフルディスクリート構成としている。

AK4490EQ+HDAM出力段のDA変換回路。サウンドマネージャーと音質担当エンジニアによる試作・試聴を繰り返して厳選した音質対策パーツを多数搭載する

また、デジタルオーディオ回路は専用のシールドケースに封入する設計で、ネットワーク、USB、Bluetoothなどのデジタル信号を扱うデジタルオーディオ回路から発生する高周波ノイズを抑制する。電源ラインへの流入ノイズはデカップリングコンデンサーを用いて除去。また、アナログ信号への影響を極力抑えるため、ネットワーク、USBメモリー、Wi-Fi、Bluetoothの各回路をオフにする機能やディスプレイを消灯する機能も実装している。

専用シールドケースに封入したデジタルオーディオ回路。最新ネットワーク回路を搭載し、高周波ノイズ制御技術を投入。さらに、基盤やシャーシを固定するパーツは使用個所に応じて変更し、グラウンドインピーダンスを最適化

そのほか、MM対応フォノイコライザーは新開発JFETインプット型で高SN比、低歪を実現。電源ラインにリップルフィルターを追加し、電源ラインをよりクリーンな設計としている

最新ネットワーク機能を楽しめる、マランツ多機能プリメインの最新世代

近年、デジタルファイル再生やストリーミングサービス、そしてスマートスピーカーの登場など、音楽ソースが一気に多様化してきた中で、オーディオ機器に対するネットワーク対応へのニーズが伸長している。往年のオーディオファイルの中でも、長年愛用したアンプの買い替えタイミングが来て、次はCDを使わないHi-Fiシステムを構築したくなるなど、時代に合わせた要望が生まれてくるだろう。PM7000Nはマランツが誇る多機能プリメインアンプの最新世代として、イマドキのネットワーク機能を存分に享受しつつ、オーディオファイルが満足できる「Hi-Fiサウンド」をしっかり実現する1台として注目したい。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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