テレビ番組を録画・再生するのに欠かせないブルーレイレコーダー。番組録画だけならテレビの外付けHDDでも代用できるが、気に入った番組をディスクに保存できたり、スマホのアプリから視聴できたり、BD/DVD、Ultra HD Blu-rayの再生プレイヤーにもなったりと、その多機能性からいまだに年間200万台近くが販売されるデジタルAV家電の定番アイテムとなっている。年末年始の特番シーズン、そして来年のスポーツイベントに向けて、そろそろ買い替えを検討している人も多いだろう。
ブルーレイレコーダー選びでは、基本の地デジ録画で同時録画できるチューナー数とHDD容量で選んでしまいがちだが、現在のブルーレイレコーダーは録画したい番組と視聴スタイル、機能志向で選ぶべきだ。2019年冬までに登場したパナソニック、ソニー、シャープ、東芝映像ソリューションと主要メーカーのブルーレイレコーダーから、タイプ別に注目機種をピックアップして紹介していこう。
2019年のレコーダー選びで最大のトピックが新4K衛星放送対応のレコーダーの充実だ。2019年夏以降にパナソニック、ソニーが4K画質の長時間録画対応とダブル録画に、シャープもダブル録画対応で一気に選択肢が拡大し、価格も7万円からとこなれてきた。4Kチューナーを内蔵しないテレビで4K放送を視聴するアップグレードデバイスとしての側面としても注目されている。当たり前のことだが、4Kチューナー内蔵レコーダーで地デジ録画もできるので、“4Kチューナー内蔵テレビは様子見”を決め込んでいる人は、まずはレコーダーから4K放送対応を導入してみるのもありだろう。
そんな2019年のレコーダーでもっともホットなカテゴリーである新4K衛星放送対応のレコーダーのなかでも、2019年を代表するモデルが7月という早いタイミングで登場したパナソニック「おうちクラウドディーガ DMR-4W200」を中心としたモデル群だ。4K放送のダブル録画とともに、業界でもっとも早く4K放送長時間録画モードに対応。11月には4K長時間録画倍率の最大8倍までの拡張、4K長時間録画倍率を8倍から12倍までの間で自動的に調整してくれる「おまかせ長時間“4K 8〜12倍録モード”」といった機能拡張アップデートが提供され、4K画質のまま本格的な長時間の高画質録画への対応を果たした先行モデルだ。
パナソニック「おうちクラウドディーガ DMR-4W200」。4K放送ダブル録画、4K長時間録画対応まで揃う2TBモデル。おうちクラウドディーガ対応モデルと機能面でもオールインワン(4K放送のスマホ視聴はリモート非対応)
同じく4K長時間録画に対応するモデルが「BDZ-FBT2000」に代表されるソニー初の4Kレコーダー群。4K長時間録画は最大11倍までのモードを選べるので、こちらもコンテンツに合わせて多彩な長時間録画を利用できる。外付けHDDと内蔵HDDを区別することなくコンテンツを管理できるおなじみにユーザーインターフェイスも健在だ。
ソニー「BDZ-FBT2000」。ソニーが約2年ぶりに発売したレコーダー最新機種。4K放送ダブル録画、最大11倍の4K長時間録画に対応する
シャープのAQUOS 4Kレコーダーも10月に「4B-C20BT3」を中心とした第2世代へと進化し、長時間録画こそないが4K放送の2番組同時録画への対応を果たしている。最後にBDドライブを搭載しないHDDレコーダーだが、東芝映像ソリューションも4K対応モデル「レグザハードディスクレコーダー D-4KWH209」を発売している。こちらも4K放送の2番組同時録画対応と、4K放送の2番組同時録画対応はもはや当たり前になっているのだ。
シャープ「AQUOS 4Kレコーダー 4B-C20BT3」。4Kレコーダー第2世代モデルで2番組録画に対応。2K放送を輝度、解像度、色域、フレームレート、ビット深度すべてを4K放送相当にアップコンバートする「5upコンバータ」にも注目だ
東芝映像ソリューション「レグザハードディスクレコーダー D-4KWH209」。新プラットフォームをベースにしたダブル録画対応のHDDレコーダーで、薄型テレビ「REGZA」シリーズと同じ「みるコレ」に対応。また地デジ番組では「らく見」など早見機能にも対応している