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1万円台で買えるBluetoothスピーカー BOSE・JBL・ソニーの定番3モデルを比べてみた

1万円台で買えるBluetoothスピーカー BOSE・JBL・ソニーの定番3モデルを比べてみた

夏のレジャーのお供にしたいAV機器として真っ先に思い浮かぶのは、防水対応でアウトドアなどのアクティブなレジャーに持ち出せるBluetoothスピーカーだ。本記事の制作にあたって取材をしていた6月下旬は首都圏に真夏日が続いていて、自宅の庭先で取材を始めたら暑さに耐えられず、取材用のBluetoothスピーカーもバケツの水の中に放り込んで、ジャブジャブと水遊びしてから音楽を流し始めたくらい。

あまりに暑くて取材しながらさっそく水遊びのオモチャになってしまったBluetoothスピーカーたち

あまりに暑くて取材しながらさっそく水遊びのオモチャになってしまったBluetoothスピーカーたち

そんな暑い夏に、アウトドアでも水回りでも遊び倒せるガジェットであるBluetoothピーカー。最大の特徴は、なんといってもどこにでも持ち運び可能な手軽さ。スマホさえあれば、そのサウンドをブーストして聴ける、Bluetoothスピーカーは夏の定番アイテムなのだ。

Bluetoothスピーカーのシェア上位は、BOSE、JBL、ソニーと、世界を代表する3大オーディオブランドが独占している。今回のテーマはあえて、そんな定番ブランドのBluetoothスピーカーの違いを探ってみた。

BOSE、JBL、ソニーの定番3モデルを比較

BOSE、JBL、ソニーの定番3モデルを比較

最初に押さえておきたいのは、Bluetoothスピーカーのサイズと相場感。音楽を流すスピーカーは基本的に筐体サイズが大きいほど音質に寄与し、特に低音の再現力で有利となる。現在の売れ筋はおおむね500mlのペットボトルサイズ大で、予算は1万円台。屋外でもアクティブに使えるIP67の防水防塵対応スペックがド定番だ。

BOSE、JBL、ソニーとBluetoothスピーカーの3大ブランドの製品でこれらのスペックに当てはまる製品をピックアップすると次の3機種が該当する。

BOSE「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」

BOSE「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」

JBL「FLIP6」

JBL「FLIP6」

ソニー「SRS-XB23」

ソニー「SRS-XB23」

価格が近いからとBOSE、JBL、ソニーの3製品をライバル扱いするのは乱暴かもしれないが、やはり仕様面も似ている。重量はBOSEが580g、JBLが550g、ソニーが580gなので、わずか30g差。防塵防水のタフネス仕様も、BOSEがIP67相当、JBLもIP67相当、ソニーもIP67……なのだが、ソニーはこれに加えて防錆(ぼうせい)対応。バッテリー性能を表す連続再生時間に至っては、BOSE、JBL、ソニーの3製品とも約12時間でピッタリ同じだ。

3機種揃ってIP67の防塵防水対応。BOSEとJBLは充電端子そのままで防水、ソニーは防水カバーを併用する方式だ

3機種揃ってIP67の防塵防水対応。BOSEとJBLは充電端子そのままで防水、ソニーは防水カバーを併用する方式だ

あとは製品ごとにスピーカー設計や独自技術などの違いがあるが、Bluetoothスピーカーで気になるのはやはり音質の違い。今回は、iPhoneとペアリングをし、同じ楽曲を聴き比べてみた。音源は、BTS『Dynamite』とYOASOBI『三原色』の2曲を集中的に聴いている。

今回は、BOSE・JBL・ソニーのBluetoothスピーカー定番3モデルを屋外で聴き比べてみた

今回は、BOSE・JBL・ソニーのBluetoothスピーカー定番3モデルを屋外で聴き比べてみた

低音重視のBOSE、メリハリの効いたJBL、バランス型のソニー

まず、BOSE「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」から試聴してみた。BOSEといえば、「SoundLink mini」でBluetotohスピーカー市場を拡大させた先駆者とも呼べる定番ブランド。「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」は、縦置きも横置きも可能で独自の「PositionIQテクノロジー」によってサウンドバランスを自動で補正する機能も備わっている。ただ、ボトルのように本体を立てて縦置き設置することは想定していないようだ。

実際にBOSE「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」のサウンドを聴いてみると……定番ブランドらしく、昨今のBluetoothのお手本とった重低音の量感がリッチで空間を満たす再現が得意のようだ。BTSもYOASOBIも歌声は中高域もナチュラルだが、バランスとしてはやはり低音寄りと呼ぶべきだろうか。「PositionIQテクノロジー」の補正によって本体向きを縦横に動かしても音の聴こえ方は変わらないが、動作に一瞬のラグがあるようだ。なお、今回試した3機種で唯一、バケツから引き上げて水の滴る状態で音楽を流すと、水滴で音がこもってしまったので、常時水濡れするケースは注意したほうがいいだろう。

BOSE「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」はかなり低音寄り

BOSE「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」はかなり低音寄り

JBL「FLIP6」は、本体を立てて縦置き設置するのに適した筒形ボディ(横置きも可能)を採用。JBLというとオーディオの世界の老舗ブランドだが、最近はむしろ米国西海岸風の、プールサイドでガンガン音楽を流してダンスするようなパリピ路線で大成功している。機能的には複数台チェーン接続以外は特別なものはなく、シンプル路線の1台だ。

実際にJBL「FLIP6」のサウンドを聴いてみたが、重低音の量感を十分に確保した上で、ダイナミックなリズムの刻みの鋭さ、ビートの気持ちよさが抜群にいい。同時に歌声も男性・女性ボーカルもキレよく立ち上がる。低音と高音のメリハリとなるといわゆるドンシャリと呼ばれるタイプだが、高域部分に嫌な感じはなく、むしろ歌声やメロディの表現も鮮明でダイナミックでBluetoothスピーカーのサウンドバランスとして絶妙だ。水に濡らしても、パッシブラジエーターで弾き飛ばすようなパワーがある。シンプルに完成度の高いBluetoothスピーカーだ。

JBL「FLIP6」はメリハリを効かせたダイナミックなサウンドが特徴

JBL「FLIP6」はメリハリを効かせたダイナミックなサウンドが特徴

最後にソニー「SRS-XB23」をチェック。筒形のボディでモノラル再生基本ではあるものの、タテ・ヨコどちらも高音質で楽しめるようにアプリから切り替えで横置きでステレオ再生に対応したり、LDACコーデックに対応するなど、多機能・高機能派モデルとなっている。

ソニー「SRS-XB23」のサウンドを聴いてみると、重低音の量感もリッチだし、歌声もそれなりに出ており、BOSEとJBLの中間くらいのイメージ。個性としては語りにくいが、低音も屋外でも通用するレベルだし実力十分だ。面白いのはアプリ操作で横置き設置時にステレオに設定が可能ということ。Androidスマホ向けのLDACコーデック対応というオプションも、じっくりと音楽を聴くシーンにも活用できる。防水仕様は防水ゴムカバー付きなので少し心配になるが、防錆(ぼうせい)対応で海水でも安心というところは確実にメリットだ。ちなみに、水に浸けるとパッシブラジエーターの部分に水がたまりがちなので、音楽を聴く前には一度傾けてから使うことをオススメする。

バランス型で機能が充実しているソニー「SRS-XB23」

バランス型で機能が充実しているソニー「SRS-XB23」

このように、3モデル横並びで使ってみると意外に個性が違うことがわかった。これから本格的なレジャーシーズンに突入するが、ぜひBluetoothスピーカーを一緒に持ち出し、充実した音楽ライフを楽しんでほしい。

3機種とも水に濡らしてテストしたが、もちろん使用後は乾かすのは必須だ

3機種とも水に濡らしてテストしたが、もちろん使用後は乾かすのは必須だ

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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