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調整不要でスタジオのKHスピーカーの音を再現。ノイマン開放型ヘッドホン「NDH 30」

調整不要でスタジオのKHスピーカーの音を再現。ノイマン開放型ヘッドホン「NDH 30」

ゼンハイザージャパンは、NEUMANN(ノイマン)ブランドの開放型スタジオリファレンスヘッドホン「NDH 30」を7月28日に発売すると発表した。市場想定価格は99,000円前後。

定番コンデンサーマイク「U87」シリーズやアナログレコードのマスターを切るカッティングマシンなどで有名なドイツの名門、ノイマン。1991年にゼンハイザー傘下となり、2009年に同じゼンハイザー傘下のKlein Hummelの事業が移管されてからは、スタジオモニタースピーカー「KHスピーカー」シリーズやキャリブレーション用測定マイク「MA 1」、密閉型スタジオリファレンスヘッドホン「NDH 20」など、主力のマイク製品以外の製品を展開し、インプットからアウトプットまでカバーする数少ないブランドのひとつとなっている。

マイクだけでなく、最近ではモニタースピーカーやモニターヘッドホンなども手がけ、インプットからアウトプットまですべてをカバーする数少ないブランドとなったノイマン

マイクだけでなく、最近ではモニタースピーカーやモニターヘッドホンなども手がけ、インプットからアウトプットまですべてをカバーする数少ないブランドとなったノイマン

なかでもモニタースピーカーは、「KHスピーカー」の前進であるKlein Hummel時代から「録音された音を正確に再現する」という哲学に基づいて製品を開発。「KHスピーカー」では、正確なモニタリングに必要な個体差がなくフラットであるスピーカーであることはもちろんのこと、キャリブレーション用測定マイク「MA 1」でルームアコースティックに合わせてスピーカーの調整を行えるなど、“音の正確さ”に対して徹底してこだわったのが大きな特徴となっている。

モニタースピーカーは、「録音された音を正確に再現する」という哲学に基づいて開発

モニタースピーカーは、「録音された音を正確に再現する」という哲学に基づいて開発

モニタースピーカーで正確なモニタリングを行うためには、スピーカー以外の環境も整える必要がある

モニタースピーカーで正確なモニタリングを行うためには、スピーカー以外の環境も整える必要がある

そんなキャリブレーション用測定マイク「MA 1」を使って調整した「KHスピーカー」の音を再現し、いつでもどこでもスタジオと同じ環境を構築できるヘッドホンとして開発されたのが「NDH 30」だ。ノイマン初のヘッドホンとして2019年に発売された「NDH 20」は密閉型の製品だったが、今回の「NDH 30」は開放型の製品となっている。

「NDH 30」では、「MA1」で調整した「KHスピーカー」と同じサウンドキャラクターを狙ってサウンドデザインを行った

「NDH 30」では、「MA1」で調整した「KHスピーカー」と同じサウンドキャラクターを狙ってサウンドデザインを行った

モニタースピーカーと同じような音の広がりを正確に再現するため、「NDH 30」は開放型となった

モニタースピーカーと同じような音の広がりを正確に再現するため、「NDH 30」は開放型となった

ドライバーユニットは、ゼンハイザーのイヤホン・ヘッドホン用ドライバーユニットの製造手がけるアイルランド工場製の38mm径ダイナミック型ドライバーを採用。耳の真横からではなく、モニタースピーカーのように耳とスピーカーの位置関係が三角形になるよう、角度を付けて斜めに配置するまったく新しい構造を採用したそうだ。

ドライバーユニットは、角度を付けて斜めに配置

ドライバーユニットは、角度を付けて斜めに配置

また、部分的な振動を抑えるために、ドライバーユニットの振動板の膜素材についても新規に開発。「NDH 20」では2枚の箔を積層して使用していたが、「NDH 30」では新素材を使った1枚膜に変更することで剛性と部分的な共振の減衰を同時に実現させ、余計な付帯音が少ない過渡応答(トランジェント)にすぐれた特性で低域のレスポンスとリニアリティを向上させたという。さらに、ドライバーユニット周辺部に物理的な吸収体を配置した構造も新たに投入。7〜10kHz帯域を吸収し、高音域までリニアな応答性を実現したそうだ。

振動板の膜素材。「NDH 20」では2枚の箔を積層して使用していたが、「NDH 30」では新素材を使った1枚膜を採用

振動板の膜素材。「NDH 20」では2枚の箔を積層して使用していたが、「NDH 30」では新素材を使った1枚膜を採用

ドライバーユニット周辺部に物理的な吸収体を配置した新構造も取り入れた

ドライバーユニット周辺部に物理的な吸収体を配置した新構造も取り入れた

ちなみに、「NDH 30」の開発には、ゼンハイザー「HD 650」や「HD 800」、「HE 1」などを開発してきたAxel Grellも参加。振動板の膜素材や吸収体の開発を主導し、「NDH 30」のサウンドデザインに大きく貢献したそうだ。

ゼンハイザーを退社後、フリーランスとしてノイマンの製品開発に携わっていたAxel Grell。「NDH 30」の開発にも大きく携わっているという

ゼンハイザーを退社後、フリーランスとしてノイマンの製品開発に携わっていたAxel Grell。「NDH 30」の開発にも大きく携わっているという

このほか、鉄製のヘッドバンドやイヤーカップなど、高剛性の本体構造は「NDH 20」を踏襲しつつも、「NDH 20」から約10%の軽量化を実現。クッション性と通気性にすぐれたベロア素材のイヤーパッドと肉厚のヘッドバンドパッドで、長時間使用時の快適性にも配慮したそうだ。なお、付属のケーブル、クロストークを抑えるため、3.5mmアンバランスヘッドホンコネクターの直前まで左右のグラウンドを別々にした内部バランスケーブルを採用。6.3mm変換アダプターも付属する。

鉄製のヘッドバンドやイヤーカップは、「NDH 20」を踏襲

鉄製のヘッドバンドやイヤーカップは、「NDH 20」を踏襲

持ち運びに便利な折り畳み機構も「NDH 20」と同じだ

持ち運びに便利な折り畳み機構も「NDH 20」と同じだ

付属の内部バランスケーブル。外部機器接続側は3.5mmアンバランス仕様だが、ヘッドホン側は2.5mm4極バランスとなっている

付属の内部バランスケーブル。外部機器接続側は3.5mmアンバランス仕様だが、ヘッドホン側は2.5mm4極バランスとなっている

NEUMANN「NDH 30」の主な仕様
形式:開放型
ドライバーユニット:ネオジム磁石35mmダイナミック型ドライバー
インピーダンス:120Ω
周波数特性:12Hz〜34kHz(-3dB)
最大許容入力:1000mW
許容入力:200mW
音圧:104dB SPL(1kHz、1Vrms)
歪率(1kHz、100dB SPL):<0.03%
コネクター:3.5mm(6.3mm変換アダプター付属)
重量:約352g(ケーブルを除く)

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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