防じん・防水対応のストラップ付き小型ボディでどこにでも持ち運んで使える手軽さ、全5色の豊富なカラーバリエーション展開、小型モデルながらクリアな本格派サウンドが楽しめることなどから、ソニーのBluetoothスピーカーの中でも特に高い人気を誇る「SRS-XB13」。この「SRS-XB13」の正統後継モデルとなる「SRS-XB100」がついに発表された。発売日は5月19日で、市場想定価格は1万円前後だ。
ソニー「SRS-XB100」
カラーバリエーションは、ブラック、ライトグレー、ブルー、オレンジの全4色をラインアップ
最新モデルとなる「SRS-XB100」は、IP67相当の防じん・防水に対応したストラップ付きの小型ボディという従来モデルからの特徴を受け継ぎつつ、音質面をさらにブラッシュアップ。口径約46mmのフルレンジドライバーユニットに、中心部が非円形となった独自の偏心ユニットを新たに採用することで、ボーカルのクリアさをアップさせたという。
画像左が従来モデルのドライバーユニット、画像右が「SRS-XB100」に搭載された独自の偏心ユニット
また、グリル開口部を従来モデル「SRS-XB13」から約7%拡大し、音の広がり感も向上。ちなみに、アンプを含めた内部回路は「SRS-XB13」と同等スペックとのことだが、音圧は「SRS-XB13」に比べて約8%向上したそう。本体下部に備えるパッシブラジエーターも引き続き搭載し、音のクリアさや広がり感を向上させつつ、より厚みのあるサウンドを楽しめるようになったわけだ。
写真左が「SRS-XB100」、写真右が「SRS-XB13」。グリル開口部が広がっていることが確認できる
本体下部のパッシブラジエーターも引き続き搭載
実際に「SRS-XB13」と新モデルの「SRS-XB100」を同じ楽曲で聴き比べてみたが、「SRS-XB100」は楽器とボーカルの分離感がよくなっているようで、アコースティックなボーカル曲などではボーカルの抜け感が「SRS-XB13」からかなりよくなっていた。ドラムの打ち込み音など、低音描写もキレがよく良質。これなら、ボーカル曲だけでなく、打ち込み系のポップスなどもバランスよく楽しめそうだ。
内蔵マイクを使ったハンズフリー通話機能や、同一機種2台をつなげてステレオ再生が可能なStereo Pair機能、AACコーデック対応、最大16時間のバッテリー性能などの基本性能は「SRS-XB13」をほぼ踏襲。本体デザインは、細かなスリットが新たに追加され、滑りにくくなったのがポイントだ。
表面に細かなスリットが追加され、持ち運びの際に滑りにくくなったのもポイントだ
物理ボタンは側面に用意。再生/停止ボタンはハンズハンズフリー用の通話ボタン機能も担っている
昨今の物価高のあおりもあり、「SRS-XB13」に比べて多少価格は上がってしまったが、音質面で着実な進化を遂げた「SRS-XB100」。スマートフォンの内蔵スピーカーの音質に不満がある人、防じん・防水対応でアウトドアなどに手軽に持ち運べる小型のBluetoothスピーカーを探している人は、ぜひ「SRS-XB100」に注目してほしい。
近年、ダンスの練習用や外部マイクを接続して簡易的なPAスピーカーや自宅カラオケ用のスピーカーとしても使える大型のBluetoothスピーカーの需要が高まってきているという。
ソニーも「SRS-XG500」や「SRS-XP500」といったバッテリー内蔵でコンセントのない場所でも使える中型・大型のBluetoothスピーカーを投入してラインアップ強化を図っているが、今回、「SRS-XB100」と同時に「SRS-XV800」という「SRS-XG500」や「SRS-XP500」を上回るサイズのバッテリー内蔵Bluetoothスピーカーも同時発表された。こちらも5月19日発売で、市場想定価格は8万円前後だ。
ソニー「SRS-XV800」
最大の特徴は、317(幅)×375(奥行)×720(高さ)mm(縦置き時)、重量約18.5kgという大型筐体を生かしたそのサウンドだ。「SRS-XV800」は、本体フロントに約170mm×170mmの矩形ウーハー×2(X-Balanced Speaker Unit)と、直径約60mmのツイーター×3(3つのツイーターのうち縦置き・横置きそれぞれで2つのツイーターを使用)を搭載。さらに本体リアにも直径40mmのツイーター×2を搭載しており、これらのスピーカーをフル活用することで、スピーカーの正面方向だけでなく、真横や後ろにいた状態でもパワフルなサウンドを楽しめるようになっているというわけだ。
フロントに矩形ウーハー×2とツイーター×3を搭載。ツイーターは、3つのうち縦置き・横置きそれぞれで2つ使用する形だ
本体リアにもツイーター×2を搭載することで、真横や後ろにいた状態でもパワフルなサウンドを楽しめるようになったのが大きな特徴だ
さらに、このパワフルなユニット構成を生かした新機能「TV Sound Booster」を搭載したのも見逃せないポイントだろう。「SRS-XV800」とテレビを光デジタルケーブルでつなげ、専用ボタンから機能を有効化することで、テレビのスピーカーからの音だけでなく、「SRS-XV800」の大口径ウーハーで重低音を増強するとともに、リアツイーターから壁や天井に高音を反射させることで音場を広げることができるという。サウンドバーのように低音から高音まですべての帯域をカバーするのではなく、迫力のある低域と音の広がりに特化した音作りになっているそうで、ミュージックビデオやハリウッドのアクション映画などのパワフルなサウンドが特徴的なコンテンツとの相性がよさそうだ。
テレビと光デジタルケーブルでつなげることで利用できる「TV Sound Booster」
「TV Sound Booster」のオン/オフは天面ボタンから操作できる
本体がかなり大型ということもあり、底面には移動時に便利なキャリーホイールを搭載。縦置き時はIPX4の防滴にも対応する(横置き時はIPX2)。ライティング機能は、フロントのハンドル部分内側に用意。カラオケ用にキーコントロールやマイクエコー機能も用意されている。バッテリー性能は最大25時間。対応コーデックは、SBC/AAC/LDAC。入出力端子は、マイク/ギター入力×1、マイク入力×1、光デジタル入力×1、3.5mmオーディオ入力×1、音楽再生対応USB Type-A×1などが用意される。
写真左が「SRS-XP500」、写真右が新製品の「SRS-XV800」。大きさがお判りいただけるだろう
底面には移動時に便利なキャリーホイールも用意
ライティング機能もしっかりと搭載されている
「SRS-XV800」の入出力端子。マイクを同時に2台まで接続できるので、カラオケ用途でも活用できそうだ
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。