首にかけて利用するシャープのウェアラブルネックスピーカー「AQUOSサウンドパートナー」に久々の新モデルが登場する。
今回発表されたのは、重低音に合わせてスピーカー本体が震える振動と迫力のあるサウンドで深い没入感を得られる上位モデルの「AN-SX8」と、軽量ボディでながら聴き用途にぴったりな「AN-SS3」の2モデル。それぞれ従来モデル「AN-SX7A」「AN-SS2」の後継モデルにあたる。
「AN-SX8」は、鹿島建設とサウサンプトン大学が共同開発したという「OPSODIS(オプソーディス)」、ドルビーラボラトリーズが開発した「Dolby Atmos」という2つの立体音響技術に対応したのが最大の特徴。「OPSODIS(オプソーディス)」では、地上デジタル放送やVODの2ch/5.1ch音声信号、4K放送のMPEG-4AAC 22.2ch音声信号などの「Dolby Atmos」以外の音源からも立体音響を生成できるため、コンテンツの音源種別を問わず立体音響を楽しめるのがウリだ。
シャープ「AQUOSサウンドパートナー AN-SX8」
「OPSODIS(オプソーディス)」と「Dolby Atmos」の2つの立体音響技術に対応
「OPSODIS(オプソーディス)」では、2chや5.1ch、22.2chなど音源種別を問わず立体音響化できる
なお、音源の立体音響処理は送信機側で行う仕様になっている。送信機には、HDMI(ARC/eARC)、光デジタル入力、アナログ入力、音声入力/DC電源入力兼用USB Type-Cといった多彩な入力が用意されているが、「OPSODIS(オプソーディス)」が利用できるのはHDMIと光デジタル、「Dolby Atmos」が利用できるのはHDMIのみだ。
「AN-SX8」の送信機
HDMI(ARC/eARC)、光デジタル入力、アナログ入力、音声入力/DC電源入力兼用USB Type-Cといった多彩な入力を用意
スピーカー本体の3Dボタンから立体音響を有効化できる
スピーカー本体は、先代モデルの「AN-SX7A」同様、独自の「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載。蛇腹構造のユニットが重低音に合わせて大きく伸縮、重低音に合わせて振動を作り出すことで、臨場感・没入感を高めてくれるという。
独自の「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」。蛇腹構造のユニットが重低音に合わせて大きく伸縮、重低音に合わせて振動を作り出す
スピーカー本体と専用の送信機は、Bluetoothの新規格「LE Audio」の技術を用いった独自の通信規格を採用。スピーカー本体にはBluetooth接続機能も用意されており、スマートフォンやタブレット端末などとSBC/AACコーデックで接続することも可能となっている。
スピーカー本体のサイズは、227(幅)×181(奥行)×33(厚さ)mmで、重量は約260g。バッテリー性能は、約3時間半の充電で最大約16時間音楽再生が行える。本体カラーは、ブラックのみ。7月22日発売で、市場想定価格は39,600円前後だ。
「AN-SX8」を装着したところ
「AN-SS3」は、付属の小型送信機を使ったテレビやPCとの接続だけでなく、Bluetoothを使ったスマートフォンやタブレット端末に対応し、テレビ視聴やWeb会議などのさまざまなシーンで利用できるコンパクトモデルだ。耳あな型補聴器「メディカルリスニングプラグ」の開発で培った音声調整技術を応用した「クリアボイス機能」を新たに搭載し、音声の聴き取りやすさがアップしているという。
「シャープ「AQUOSサウンドパートナー AN-SS3」。全4色のカラーバリエーションを用意
また、「AN-SX8」同様、付属の小型送信機接続には「LE Audio」の技術を用いった独自の通信規格を採用。「LE Audio」のブロードキャスト機能を使用することで、1台の送信機に複数台のスピーカー本体を接続することもできるそうだ。
「LE Audio」のブロードキャスト機能を使用することで、1台の送信機に複数台のスピーカー本体を接続することも可能
スピーカー本体は約88gの軽量設計を採用。IPX4相当の生活防水に対応しており、濡れた手での操作や水しぶきなども気にせずに使用できるのもポイントだ。このほか、2台のBluetooth機器と同時待ち受けが可能なマルチポイント接続にも対応。接続先の切り替えもボタンで簡単に行えるようになっている。
スピーカー本体のサイズは、184(幅)×185(奥行)×18(厚さ)mm。バッテリー性能は、約2時間半の充電で最大約16時間音楽再生が行える。本体カラーは、ブラック、ホワイト、ブルー、ピンクの全4色。7月22日発売で、市場想定価格は19,800円前後となっている。
AV家電とガジェット系をメインに担当。ポータブルオーディオ沼にどっぷりと浸かっており、家のイヤホン・ヘッドホンコレクションは100を超えました。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットも増えてます。家電製品総合アドバイザー資格所有。