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2010年発売の37V型テレビよりも省電力! 大画面省エネ4K液晶テレビ「REGZA M550M」「E350M」

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TVS REGZAから、4K液晶レグザの2023年モデルの追加ラインアップが発表された。今回追加されたのは、“M550”を冠したスタンダードモデル「M550M」シリーズと、さらに下の4K液晶の最エントリーモデルとなる「E350M」シリーズの2シリーズ。サイズ展開と市場想定価格は以下のとおりだ。

4K液晶レグザ「M550M」シリーズと「E350M」シリーズ

4K液晶レグザ「M550M」シリーズと「E350M」シリーズ

■4K液晶レグザM550Mシリーズ
75M550M(75V型、10月20日発売、市場想定価格242,000円前後)
65M550M(65V型、10月20日発売、市場想定価格176,000円前後)
55M550M(55V型、10月20日発売、市場想定価格132,000円前後)
50M550M(50V型、10月20日発売、市場想定価格121,000円前後)
43M550M(43V型、10月20日発売、市場想定価格110,000円前後)

■4K液晶レグザE350Mシリーズ
65E350M(65V型、11月10日発売、市場想定価格143,000円前後)
55E350M(55V型、11月10日発売、市場想定価格121,000円前後)
50E350M(50V型、11月10日発売、市場想定価格110,000円前後)
43E350M(43V型、11月10日発売、市場想定価格99,000円前後)

2010年発売の37V型テレビよりも省電力! 大画面かつ省エネという新たな選択基準

同社はすでに2023年モデル第1弾として、4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズと4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」「Z870M」シリーズをすでに投入済み。こちらは大画面かつ高画質なハイエンドモデルとして打ち出していた。

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2023/04/06 05:00

いっぽう、今回新たに投入する4K液晶レグザ「M550M」シリーズと「E350M」シリーズは、大画面テレビに買い替えたいけど、大画面テレビ=消費電力が高いというイメージがあってなかなか買い替えに踏み切れないというユーザーに向けて、“大画面かつ省エネ”な製品として訴求する。

4K液晶レグザ「M550M」シリーズ。サイズ展開は75/65/55/50/43V型

4K液晶レグザ「M550M」シリーズ。サイズ展開は75/65/55/50/43V型

4K液晶レグザ「E350M」シリーズ。サイズ展開は65/55/50/43V型

4K液晶レグザ「E350M」シリーズ。サイズ展開は65/55/50/43V型

昨年までのこのクラスの製品からさらに高い省エネ性能を実現するために、「M550M」シリーズと「E350M」シリーズでは、映像解析を駆使してバックライト階調補正を行う新技術を搭載。暗いシーンではバックライトの輝度を抑制しつつ、信号処理で映像の明るさ感をキープし、映像品位を損なうことなく消費電力を削減したという。

ガンマカーブを調整するなどして、映像の明るさ感をキープしたまま消費電力の削減を実施

ガンマカーブを調整するなどして、映像の明るさ感をキープしたまま消費電力の削減を実施

省エネ性能を追求した結果、「M550M」シリーズでは2022年モデル「M550L」シリーズとの比較で年間消費電力量を約33%*、「E350M」シリーズは2020年モデル「C350X」シリーズとの比較で年間消費電力量を約24%**も削減したという。

*省エネ法に基づくテレビの年間消費電力量で「65M550L」(2022年モデル)と「65M550M」(2023年モデル)を比較した場合
**省エネ法に基づくテレビの年間消費電力量で「55C350X」(2020年モデル)と「55E350M」(2023年モデル)を比較した場合

さらに、同社の資料によれば、2010年発売の37V型フルHD液晶テレビ「37Z1」を最新の省エネ法に基づいて年間消費電力量を算出した場合、「M550M」シリーズの最大サイズとなる75V型の「75M550M」の年間消費電力よりも高い値になるという。もちろん、「37Z1」は当時のハイエンドモデルで倍速駆動パネル搭載というところも加味する必要はあるが、13年前の37V型テレビを下回る年間消費電力で最新の75V型テレビが動くというのはかなりインパクトのある数字だ。

「M550M」シリーズの最大サイズとなる75V型の「75M550M」の年間消費電力は、13年前の37V型フルHDテレビ「37Z1」よりも低いという

「M550M」シリーズの最大サイズとなる75V型の「75M550M」の年間消費電力は、13年前の37V型フルHDテレビ「37Z1」よりも低いという

比較対象となった「37Z1」。カタログに記載されている値は当時の省エネ法に基づいた値のため、最新の省エネ法に基づいて年間消費電力量を算出したそうだ

比較対象となった「37Z1」。カタログに記載されている値は当時の省エネ法に基づいた値のため、最新の省エネ法に基づいて年間消費電力量を算出したそうだ

2011年のアナログ放送終了から12年が経過し、地デジ移行のタイミングでテレビを購入した人の買い替えも徐々に進んでいる。そうした状況の中で、テレビの買い替えを検討している人の中には、今使っているテレビよりもさらに大きな画面サイズにシフトしたいという人も多いと思うが、いっぽうで直近は電気代の値上げが続いており、大画面テレビへの買い替えを躊躇しているという人も中にはいるだろう。そういった人にとって、新製品の“大画面かつ省エネ”というポイントは、買い替えを後押ししてくれる情報であることは間違いない。

2シリーズともに新世代エンジン搭載。上位モデル同様にネット動画サービスとの連携を強化

最後に、「M550M」シリーズと「E350M」シリーズの差分を簡単にお伝えしておこう。

液晶パネルは2シリーズともに60Hz駆動パネルを搭載。バックライトは「M550M」シリーズが広色域LEDバックライト、「E350M」シリーズが通常のLEDバックライトと違いがある。

「E350M」シリーズ(写真上段)と「M550M」シリーズ(写真下段)。「E350M」シリーズでは色が若干飽和しており、広色域LEDバックライトを搭載した「M550M」シリーズとの違いがよくわかる

「E350M」シリーズ(写真上段)と「M550M」シリーズ(写真下段)。「E350M」シリーズでは色が若干飽和しており、広色域LEDバックライトを搭載した「M550M」シリーズとの違いがよくわかる

高画質映像処理エンジンは2シリーズとも新世代の「レグザエンジンZR」を搭載。ネット動画の高画質化機能「ネット動画ビューティ」は共通して搭載するが、AI処理が入った地デジ高画質化技術「地デジAIビューティ」、クラウド連携の高画質化技術「クラウドAI高画質テクノロジー」、美肌機能「ナチュラルフェイストーン」、色温度センサーを使った「おまかせAIピクチャー」、オーディキャリブレーション機能などは「M550M」シリーズのみで、「E350M」シリーズは一部ダウングレードした形になっている。

「M550M」シリーズと「E350M」シリーズに搭載されている高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZR」。上位モデルに搭載されている「レグザエンジンZRα」と異なり、シンプルな1チップ構成となる

「M550M」シリーズと「E350M」シリーズに搭載されている高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZR」。上位モデルに搭載されている「レグザエンジンZRα」と異なり、シンプルな1チップ構成となる

ネット動画の高画質化機能「ネット動画ビューティ」は2シリーズ共通で搭載

ネット動画の高画質化機能「ネット動画ビューティ」は2シリーズ共通で搭載

「地デジAIビューティ」や「クラウドAI高画質テクノロジー」、「ナチュラルフェイストーン」「おまかせAIピクチャー」といった機能は「M550M」シリーズのみ

「地デジAIビューティ」や「クラウドAI高画質テクノロジー」、「ナチュラルフェイストーン」「おまかせAIピクチャー」といった機能は「M550M」シリーズのみ

高画質化機能で若干差別化が図られているいっぽうで、独自のコンテンツサジェスト機能「ざんまいスマートアクセス」が、2023年モデル第1弾の「X9900M」シリーズや「Z970M」「Z870M」シリーズ同様にネット動画サービスとシームレスにつながる新UIに変更とっていたり、上位モデルに搭載されたアップル「AirPlay 2」に対応するなど、今回投入される2シリーズはともにネット動画サービスに注力しているのもポイントだ。

「ざんまいスマートアクセス」は、ネット動画サービスとシームレスにつながる新UIに変更

「ざんまいスマートアクセス」は、ネット動画サービスとシームレスにつながる新UIに変更

対応するネット動画サービスも最新のものになった。ちなみに、好きなサービスを割り当てられるリモコンのMy.Choiceボタンは1つになっている

対応するネット動画サービスも最新のものになった。ちなみに、好きなサービスを割り当てられるリモコンのMy.Choiceボタンは1つになっている

付属のリモコン。「M550M」シリーズには「レグザボイス機能」のボタンがあるが、「E350M」シリーズにはない

付属のリモコン。「M550M」シリーズには「レグザボイス機能」のボタンがあるが、「E350M」シリーズにはない

アップル「AirPlay 2」に対応したのも大きなポイント。スマートフォンの画面をテレビの大画面に手軽に写すことができる

アップル「AirPlay 2」に対応したのも大きなポイント。スマートフォンの画面をテレビの大画面に手軽に写すことができる

地デジを最大6チャンネル分自動録画できるレグザおなじみの「タイムシフトマシン」などのとがった機能こそないものの、「ざんまいスマートアクセス」や「AirPlay 2」などネット動画まわりの機能を上位モデル並みに充実させてきた「M550M」シリーズと「E350M」シリーズ。大画面でネット動画をしっかり楽しみたいという人にもうまくハマりそうな1台だ。

遠山俊介(編集部)
Writer / Editor
遠山俊介(編集部)
2008年カカクコムに入社、AV家電とガジェット系の記事を主に担当。ポータブルオーディオ沼にはまり、家にあるイヤホン・ヘッドホンコレクションは100オーバーに。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットにも手を出している。家電製品総合アドバイザー資格所有。
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