ニュース

圧倒的な開放感! NTTソノリティの耳をふさがないヘッドホン「nwm ONE」を体験してきた

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

NTTソノリティのコンシューマー音響ブランド「nwm(ヌーム)」から、フラッグシップモデルとなるオープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE(ヌーム ワン)」が発売された。

オープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE」。カラーバリエーションは、ダークグレイとライトグレイの2色展開。価格はいずれもオープンで、Amazon.co.jpの公式ストアでの販売価格は39,600円

オープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE」。カラーバリエーションは、ダークグレイとライトグレイの2色展開。価格はいずれもオープンで、Amazon.co.jpの公式ストアでの販売価格は39,600円

近年、耳をふさぐことなくオープンイヤー型の“ながら聴き”イヤホンの人気が高まってきている。同社も2022年のnwmブランド立ち上げからイヤホンタイプの製品を多数手掛けてきたが、今回登場した「nwm ONE」はイヤホンタイプの製品ではなく、ブランド初となるオーバーヘッドタイプの製品だ。

最大の特徴は、ヘッドホンのような見た目でありながら、耳元が大胆に開いていること。耳をふさがないのに耳元に音を閉じ込める独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術を活用することで、ヘッドホンのような見た目でありながら、耳を一切密閉せずにオープンイヤー型の特徴である周囲の音と自分だけの音の両方をミックスして楽しめるというこれまでにないコンセプトを実現したという。

ヘッドホンのような見た目だが、耳元が大胆に開いている「nwm ONE」

ヘッドホンのような見た目だが、耳元が大胆に開いている「nwm ONE」

「nwm ONE」は円形のイヤーパッドで耳を囲うように装着する。赤く囲った中央の丸い部分がスピーカー

「nwm ONE」は円形のイヤーパッドで耳を囲うように装着する。赤く囲った中央の丸い部分がスピーカー

「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」の概要。「nwm ONE」では、再生する音の逆相をドライバーの背面から放出することで、耳元の限られたエリアのみに音を閉じ込めている

「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」の概要。「nwm ONE」では、再生する音の逆相をドライバーの背面から放出することで、耳元の限られたエリアのみに音を閉じ込めている

音が出るスピーカーは耳に直接触れないように配置。側面のスリット部分などから再生する音の逆相を放出している

音が出るスピーカーは耳に直接触れないように配置。側面のスリット部分などから再生する音の逆相を放出している

ちなみに、耳の角度に合わせてスピーカーの角度を調整することも可能だ

ちなみに、耳の角度に合わせてスピーカーの角度を調整することも可能だ

また、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した特許技術「Magic Focus Voice」も搭載。音が2つのマイクに到達する時間差を利用して話者を特定する「ビームフォーミング」と、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」という2つの技術をハイブリッドに処理して活用することで、騒がしい雑踏の中でも高品位な音声コミュニケーションが可能となっているそうだ。

「nwm ONE」に搭載されているもうひとつのコア技術「Magic Focus Voice」。声を届けることに特化したイヤホン「nwm Voice Buds」に搭載されたNTTの特許技術だ

「nwm ONE」に搭載されているもうひとつのコア技術「Magic Focus Voice」。声を届けることに特化したイヤホン「nwm Voice Buds」に搭載されたNTTの特許技術だ

さらに、高音質化が難しいオープンイヤー型の製品でありながら、サウンドクオリティに注力しているのもポイント。オープンイヤー型では特に低音域の再現が難しく、低音域の再現性を高めるためにドライバーの口径サイズを上げると音漏れしやすくなってしまうという課題があり、これまでのイヤホンタイプの製品ではサイズ感と音漏れのしにくさのベストバランスを追求した結果、口径12mmのドライバーを一貫して採用していたのだが、オーバーヘッドタイプとなった「nwm ONE」では、口径12mmのツイータードライバーと、低歪で低域を再生する口径35mmのウーハードライバーによる2way構成へとリニューアル。ドライバー構造はもちろん、それぞれのドライバーを別々のアンプで駆動させ、DSP処理やアコースティックなチューニングに関しても最適化を行うことで、音漏れを最小限に抑えつつ、スピーカーのような広がりを感じられる高音質サウンドを実現したそうだ。

「nwm ONE」では、新開発した口径12mmのツイータードライバーと口径35mmのウーハードライバーによる2way構成を採用することで、高音質化と音漏れのしにくさを両立させた

「nwm ONE」では、新開発した口径12mmのツイータードライバーと口径35mmのウーハードライバーによる2way構成を採用することで、高音質化と音漏れのしにくさを両立させた

ツイータードライバーとウーハードライバーは同軸配置。スピーカーグリルのパターンは、中央部のツイータードライバーと外側のウーハードライバーそれぞれの特性に合わせて変えているそうだ

ツイータードライバーとウーハードライバーは同軸配置。スピーカーグリルのパターンは、中央部のツイータードライバーと外側のウーハードライバーそれぞれの特性に合わせて変えているそうだ

実際に「nwm ONE」を装着し、ビリー・アイリッシュ「bad guy」を聴いてみたが、周囲の音が耳にしっかりと入ってくる程度のボリュームでも、「bad guy」の特徴的な低音の広がりをしっかりと感じられる。そして特に驚いたのが、音漏れの圧倒的な少なさだ。音楽プレーヤーのボリュームを最大にすると周囲の音がかなり聴こえなくなるのだが、その状態でもスピーカー近くまで耳を近づけないと音が聴こえないくらい音漏れが少なく、首に引っ掛けた状態では再生中の音楽は一切聴こえない。常識的なボリュームの範囲であれば、電車の座席に座った状態で使用しても、隣の人に迷惑をかけることはまずなさそうだ。

Bluetooth接続については、LE AudioやAuracast、マルチポイントにも対応。専用の「nwmアプリ」を組み合わせれば、360 Reality AudioやパラメトリックEQなども利用できる。バッテリー駆動時間は最大約20時間。5分充電で1時間のリスニングが可能な急速充電をサポートするほか、バッテリーを気にせず利用できる有線接続(USBオーディオ)にも対応する。

フラッグシップモデルということで、LE AudioやAuracast、360 Reality Audioなど機能性もかなり充実している

フラッグシップモデルということで、LE AudioやAuracast、360 Reality Audioなど機能性もかなり充実している

むだのないミニマルなデザインでどんなファッションにも合わせやすく、重量も約185gと非常軽量。音の出るスピーカー部分も耳に直接触れないように工夫されており、ヘッドホンのような耳まわりの圧迫感や蒸れなども一切なく、圧倒的な開放感を得られるのはまさに唯一無二だ。オーバーヘッドタイプなのに耳をふさがないで音楽を楽しめるという新しい価値を提供する「nwm ONE」、オープンイヤー型の新たな選択肢としてぜひ注目してほしい。

遠山俊介(編集部)
Writer / Editor
遠山俊介(編集部)
2008年カカクコムに入社、AV家電とガジェット系の記事を主に担当。ポータブルオーディオ沼にはまり、家にあるイヤホン・ヘッドホンコレクションは100オーバーに。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットにも手を出している。家電製品総合アドバイザー資格所有。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×