2024年10月3日、アンカー・ジャパンは新製品発表イベント「Anker Power Conference 2024 Fall」を開催。AnkerやSoundcore、Nebula、Eufyなどのブランドから発売予定の新製品が一挙発表されました。本稿では、イベントで発表された新製品をブランドごとにまとめてご紹介します。
イヤホンやヘッドホン、Bluetoothスピーカーなどのオーディオ製品を展開するSoundcoreブランドからは、完全ワイヤレスタイプのイヤホンが多数発表されました。なかでもここ最近大きな盛り上がりを見せている耳をふさがないオープンイヤー型イヤホンのカテゴリーには2モデルが投入されます。
1つ目は、音楽を楽しむだけでなくファッションアイテムとしても楽しみたいというニーズに合わせて開発したというイヤーカフスタイルの完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore C40i」。耳に触れる部分にしなやかな弾力性と強さをあわせ持ったTPU素材を使用することで心地よい着け心地を追求したほか、12mm×17mmの楕円形大型ドライバーを採用することで、オープンイヤー型でありながらクリアで迫力のある低音を楽しめるように仕上げたそう。1万円台前半というお手ごろな価格も魅力的です。発売は11月7日で、Ankerストア直販価格は12,990円(税込)。
2つ目は、イヤーフックで耳に引っ掛けるように装着する「Soundcore AeroFit 2」です。2023年11月発売の「Soundcore AeroFit」から装着感や音質、機能性をアップデートした次世代モデルという位置づけ。約0.7mmの超極細チタンワイヤーにリキッドシリコンを組み合わせた新型イヤーフックや、人間工学に基づいて設計された曲線設計などを導入し、全体的にコンパクトなデザインにシフトしています。20mm×11.5mmの楕円形大型ドライバーユニットと独自のBassTurbo構造により音質もブラッシュアップしたほか、高音質コーデックのLDACにも新たに対応しました。全5色の豊富なカラーバリエーションから選べるのもポイントです。11月7日発売で、Ankerストア直販価格は16,990円(税込)。
耳をふさがないオープンイヤー型イヤホン以外では、ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「Soundcore Liberty 4 Pro」とワイヤレスヘッドホンの新フラッグシップモデル「Soundcore Space One Pro」も発表されました。いずれも最新の「ウルトラノイズキャンセリング 3.5」を搭載し、ノイズキャンセリング性能を従来モデルからさらにアップ。音質に関しても、「Soundcore Liberty 4 Pro」は同軸配置した10.5mmと4.6mmのダイナミックドライバー2基それぞれに対してデジタルクロスオーバーで最適な信号制御を行うことで、「Soundcore Space One Pro」はPEEK+PUの複合振動板を搭載した40mmの大型ドライバーを採用することで、フラッグシップモデルにふさわしい高音質を実現したそうです。
さらに、「Soundcore Liberty 4 Pro」は充電ケースにタッチバー&スクリーンを初搭載。「Soundcore Space One Pro」は、独自のFlexiCurve機構でコンパクトに折りたたんで持ち運べるなど、個性的なギミックも備わっています。「Soundcore Liberty 4 Pro」が10月3日、「Soundcore Space One Pro」が10月29日発売で、Ankerストア直販価格は「Soundcore Liberty 4 Pro」が19,990円(税込)、「Soundcore Space One Pro」が26,990円(税込)となります。
このほか、Bluetoothスピーカーの新モデル「Soundcore Select 4 Go」も発表されました。ストラップ付きのコンパクトで持ち運びしやすい小型のBluetoothスピーカーですが、最大20時間の長時間再生を実現。Soundcoreのロゴを大胆にあしらった本体デザインもクール。IP67の防塵防水性能もあり、さまざまな場所でアクティブに活躍してくれそうです。発売は10月15日、Ankerストア直販価格は3,990円(税込)となります。
スマートプロジェクターを手掛けるNebulaブランドからは、Google TVを搭載した4Kスマートプロジェクター「Nebula Cosmos 4K SE」が発表されました。
4K解像度に対応したスマートプロジェクターAnker「Nebula Cosmos 4K SE」。バッテリーは非搭載ですが、ハンドル付きで手軽に持ち運んで使えます。投影可能サイズは最大200インチです
電源ケーブルをつないで使用するハイエンドモデル「Nebula Cosmos」シリーズの最新モデルで、レーザー光源を採用した「Nebula Cosmos Laser 4K」の弟分にあたります。光源にNebulaブランドとして初めてレーザー&LEDのハイブリッド光源を採用。輝度は1,800ANSIルーメンと「Nebula Cosmos Laser 4K」より若干劣りますが、新たにDolby Visionに対応したほか、独自エンジン「NebulaMaster」を搭載し、Dolby Vision対応コンテンツだけでなく、Dolby Vision非対応のコンテンツも高コントラストで色彩豊かな映像で楽しめるようになりました。
従来製品(写真左)と「Nebula Cosmos 4K SE」(写真右)の比較デモの様子。「Nebula Cosmos 4K SE」では太陽の強烈な光がしっかりと再現できています。赤色の表現も従来機種では塗り絵のようなベタっとした感じに見えますが、「Nebula Cosmos 4K SE」では光が透過する様まで見事に表現できています
自動補正機能「Nebula IEA」も、垂直・水平台形補正に加え、壁色に応じた映像補正や周囲の明るさに応じた輝度・コントラスト調整が可能な最新の「Nebula IEA 4.0」になり、設置性も各段に向上。本体の両サイドにはDolby Digital Plus対応の15W×2のスピーカーも備わっています。発売日は10月3日で、Ankerストア直販価格は199,900円(税込)です。
ハイエンドモデルということで、付属リモコンは自照式。動画サービスのダイレクトボタンも「YouTube」「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」とメジャーどころをしっかり押さえています
モバイルバッテリーやUSBケーブル、ポータブル電源などのパワーサプライ関連製品を展開するAnkerブランドはコラボレーションモデルに注力。今回のイベントでは、3つのコラボモデルが一挙発表されました。
コラボモデル1つ目は「ピカチュウ」のデザインをあしらったポケモンデザインモデルの第2弾。日常使いしやすいように「ピカチュウ」のシルエットをあしらった「Anker マグネット式ワイヤレス充電器 ピカチュウモデル」「Anker USB付き電源タップ ピカチュウモデル」「Anker タイプCケーブル(1.8m) ピカチュウモデル」「Anker コンパクトポーチ ピカチュウモデル」の4モデルが新たに追加されました。いずれも10月3日発売で、Ankerストア直販価格は1,990円〜15,990円(いずれも税込)となります。
2つ目はアウトドアブランドのSnow Peakとのコラボです。コラボモデル第1弾として2023年開催の「Anker Power Conference 2023 Fall」で披露された「ギガパワーストーブ」をモチーフにしたモバイルバッテリー「Anker Giga Power Battery」の発売が10月5日に決定したほか、コラボモデル第2弾として、ポータブル電源「Portable Power Station 1000」とソーラーパネル「Portable Solar Panel 100」にSnow Peakのロゴや特徴的なカーキカラーを配したコラボモデル第2弾が2025年春ごろ投入されることも発表されました。
「ギガパワーストーブ」をモチーフにしたモバイルバッテリー「Giga Power Battery」(写真左)と、Snow Peakのロゴや特徴的なカーキカラーを配したポータブル電源「Portable Power Station 1000」。Ankerストア直販価格は21,780円〜139,900円(いずれも税込)
3つ目は、文具メーカー大手のコクヨとのコラボです。コラボ製品はガジェットから文具までスマートに収納して持ち運びできるポーチ「Anker Smart Pouch supported by KOKUYO」で、AnkerブランドのモバイルバッテリーやUSB充電器のサイズにジャストフィットするように設計したそうです。最近はフリーアドレスを採用する企業も増えてきており、デスク周りで使うUSB充電器や文具などをスマートに持ち運べるポーチは大いに注目されそうです。11月14日発売で、Ankerストア直販価格は3,980円(税込)となります。
文具メーカー大手のコクヨとのコラボモデル「Anker Smart Pouch supported by KOKUYO」。ガジェットや文具を入れた状態で自立するのもポイントです
コラボモデル以外では、折りたたむことでコンパクトに持ち運びができるソーラーパネル「Anker Solix PS100 Compact Portable Solar Panel」「Anker Solix PS60 Compact Solar Panel」も発表されました。「Anker Solix PS100 Compact Portable Solar Panel」はA3サイズよりも小さく、「Anker Solix PS60 Compact Solar Panel」もA4サイズほどに折りたたみでき、防災バッグに入れて持ち運べます。発売日は「Anker Solix PS100 Compact Portable Solar Panel」が11月12日、「Anker Solix PS60 Compact Solar Panel」は2024年冬ごろを予定。Ankerストア直販価格は「Anker Solix PS60 Compact Solar Panel」が34,900円(税込)、「Anker Solix PS60 Compact Solar Panel」が17,990円(税込)となります。
コピー用紙ほどのサイズに折りたんで持ち運べるソーラーパネル「Anker Solix PS60 Compact Solar Panel」(写真左)と「Anker Solix PS100 Compact Portable Solar Panel」(写真右)
このほか、巻き取り式ケーブルが一体となった10,000mAhのモバイルバッテリー「Anker Nano Power Bank(10000mAh, 45W, 巻取り式 USB-C ケーブル)」、同じく巻き取り式ケーブルが一体となった電源タップ「Anker Charging Station(7-in-1, 100W, 巻取り式 USB-C ケーブル)」、USB急速充電器「Anker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル」「Anker Nano Charger (45W)」「Anker Charger (25W)」なども発表されました。発売日は「Anker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル」が10月18日、「Anker Charger (25W)」が10月16日、それ以外は2025年春ごろ発売予定。Ankerストア直販価格は2,190〜9,990円(税込)です。
セキュリティデバイスやロボット掃除機などのスマート家電を展開するEufyブランドからは、セキュリティカメラや忘れ物防止トラッカー、ロボット掃除機などが発表されました。
セキュリティカメラカテゴリーからは「Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit」と「Eufy SoloCam S340」が登場。いずれも本体にソーラーパネルが搭載されており、バッテリーの充電や電源ケーブルの配線なしで手軽に設置できるのが特徴です。「Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit」は顔認識AI技術を活用し、家族などデバイスに登録した人とそれ以外の人を判別できる「BionicMind」を搭載。「Eufy SoloCam S340」は首振り機能が備わっており、水平方向360度、垂直方向70度の広範囲をカバーできるのがポイントです。発売日は「Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit」が10月16日、「Eufy SoloCam S340」が10月3日。Ankerストア直販価格は「Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit」が49,990円、「Eufy SoloCam S340」が24,990円(いずれも税込)となります。
忘れ物防止トラッカーカテゴリーは、タグ型の「Eufy SmartTrack Link (Android用)」とカード型の「Eufy SmartTrack Card (Android用)」が登場予定。いずれも、Androidの「デバイスを探す」アプリに対応したAndroid端末専用タイプになり、Appleの「探す」に対応した既存モデルと外観で違いがわかるように色がダークグレーに変更されています。発売は2025年春ごろを予定。Ankerストア直販価格は「Eufy SmartTrack Link (Android用)」が2,990円、「Eufy SmartTrack Card (Android用)」が3,990円(いずれも税込)です。
また、カード型の「Eufy SmartTrack Card(iPhone用)」に充電機能を追加した「Eufy SmartTrack Card E30(充電式/iPhone用)」も参考展示されていました。こちら近日発表予定とのことで、価格に関しては現時点では未定となっています。
ロボット掃除機カテゴリーからは、1台でロボット掃除機、ハンディ掃除機、スティック掃除機として使える新コンセプトの「Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20」が発表されました。Eufyブランド初のサイクロン式のロボット掃除機で、ロボット掃除機に組み込まれているサイクロン式吸引機を取り外してアタッチメントを付け替えることで、ハンディ掃除機やスティック掃除機としても使えるのが最大の特徴です。
なお、吸引力はハンディ掃除機やスティック掃除機として使用する場合は30,000Paとなりますが、ロボット掃除機として使用する場合は8,000Paとなります。ロボット掃除機のナビゲーションシステムは「iPathレーザーナビゲーション」で、充電ステーションには自動ゴミ収集システムも用意。ダスト容器の容量は350mlとなります。発売は2025年春ごろを予定しており、価格に関しては現時点では未定となっています。