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有機ELは最高峰の画質&音質! パナソニックのおすすめテレビ2選【2025年10月】

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パナソニックのテレビは、「VIERA(ビエラ)」の愛称で長く親しまれています。価格.comでも人気のブランドで、かつては自発光デバイスを使ったプラズマテレビを強力に推進していました。現在ではその流れを汲み、やはり自発光デバイスである有機ELテレビをプッシュしていることが特徴と言えます。有機ELテレビの画質を頂点として、液晶テレビを含む多くの製品をラインアップしています。

ここでは、有機ELだけでなく、液晶テレビも含めたパナソニック製テレビの選び方とおすすめモデルを紹介します。実際に見て、聴いて「これは買い!」という製品を選出したので、ぜひ購入の参考にしてみてください。

〈レビュー・監修〉ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングするfy7d(エフワイセブンディー)代表。ホームシアター専門誌「ホームシアター/Foyer(ホワイエ)」の編集長を経て独立、住宅・インテリアとの調和も考えたオーディオビジュアル記事の編集・執筆のほか、システムプランニングも行う。「LINN the learning journey to make better sound.」(編集、ステレオサウンド)、「聞いて聞いて!音と耳のはなし」(共著、福音館書店。読書感想文全国コンクール課題図書、福祉文化財推薦作品)など。

パナソニック テレビの主なラインアップと特徴

有機ELを頂点にmini LEDなど豊富なラインアップが揃う

パナソニックテレビの2025年ラインアップ全体を見ると、フルモデルチェンジを果たした最上位モデルの有機EL「Z95B」シリーズが妥協のない映像と音でけん引しています。いっぽうで、液晶テレビもmini LEDバックライトを搭載した「W95B」シリーズはじめ、豊富なラインアップが揃います。

主にパネル(画質)の違いが価格の違いに直結している印象ですが、比較的低価格モデルでも共通した映像処理エンジン「新世代AI高画質エンジン」を搭載。OSは基本的にFire TVで、ネット動画へのアクセスがスムーズです。

画質の傾向はどのモデルも似ています。最上位モデルの有機EL「Z95B」シリーズをリファレンス(規範)として、それぞれのモデルは持てる素材で精一杯それに近づけた、という印象でした。

また、自動で画質を最適化する「オートAI」モードでは、映像のフレーム間に補間映像を作って動きボケを抑える「クリアモーション」を強めかけていることも特徴的でした。これは紹介モデルすべてに共通しています。

本記事で紹介したテレビのOSはFire TV。利用登録およびログインが必要ですが、スムーズな動きとネット動画へのアクセス性の高さが特徴です

本記事で紹介したテレビのOSはFire TV。利用登録およびログインが必要ですが、スムーズな動きとネット動画へのアクセス性の高さが特徴です

そのほか、光デジタル音声出力や、スピーカーとイヤホン音声の同時出力が設定できるといった、他社では省かれてしまいがちな昔ながらの「これがあったから便利」ポイントがここで紹介する全モデルにきちんと残されています。これが「みんな家中、なんでもナショナル」が、世代を超えて親しまれてきた秘訣なのかもしれません。

基本的なテレビの選び方

まずはパナソニックに限らない基本的なテレビの選び方を確認してみましょう。これから選ぶならば、4Kテレビを検討すべきです。

部屋の広さや用途に合ったサイズを選ぶのが基本ですが、サイズによって選べる製品が異なることに注意しましょう。

最新製品の基本は4Kテレビ

※データは2025年6月時点のもの

※データは2025年6月時点のもの

4Kテレビとは、水平(横)方向の解像度が4,000画素(実際には3,840)のテレビのこと。従来の一般製品で採用されていたフルHD(1,920×1,080)よりも約4倍細かく、高精細な映像を映し出せます。地デジ放送の解像度はHD(1,440×1,080)なので、4Kは必要ないと思われるかもしれません。それでもこれからテレビを購入するならば、4Kテレビがおすすめです。

その大きな理由は、42V型以上の最新テレビは、基本的にすべて4K解像度だから。あえて旧モデルなどの低解像度のテレビを選ぶ必要はありませんし、低解像度の大型テレビが安いということもありません。また、4K放送を見ないのであれば、専用アンテナの設置は不要です。

今やAmazonプライム・ビデオやNetflix、YouTubeなどでは4K解像度のコンテンツは珍しくありません。それらを100%楽しめるのが4Kテレビなのです。さらに、地デジ放送などHD以下の解像度コンテンツであっても、4Kテレビは映像の解像度を4Kに変換(アップコンバート/アップスケーリング)して高精細化します。

すぐれた映像処理能力を持っていることも4Kテレビのよいところ。4Kテレビに買い替えれば、何気なく見ていたいつものコンテンツをより楽しめるかもしれません。

ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人

今や42V型(インチ)以上のテレビは基本的に4K。どうしても小型がよいとき以外は、4Kテレビを前提として考えましょう。

サイズ選びは部屋の広さ次第

テレビを選ぶときに真っ先に考えるのは、サイズのことではないでしょうか。

最新のテレビは画面周辺の額(ベゼル)が細くなっており、とても省スペース。もし10年ほど前のテレビからの買い替えならば、思っていたよりも大きなサイズが候補になるはずです。

具体的には、
・6畳ほどの部屋であれば43V型まで
・8〜10畳ほどの部屋であれば43〜60V型
・12畳以上の広い部屋出あれば60V型以上

がひとつの目安になるでしょう。

ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人

テレビのサイズ選びには「適正視距離」から逆算するという考え方もあります。これは、画面に近づいた場合にテレビのメッシュ状の画素が見えない(最短)距離のこと。たとえば、4Kテレビを視聴する位置が画面から1m程度の場合、55V型以上が「適正」となります。最も大きな没入感を得られる距離、ならびにサイズ選びの仕方とは言えるのですが、普段使いの距離としてはあまりに近くなります。推奨サイズも過度に大きくなりがちなため、実生活や部屋に合ったサイズから考えたが現実的でしょう。

高画質・高音質を狙うなら55V型以上

※データは2025年6月時点のもの<

※データは2025年6月時点のもの<

高画質・高音質のテレビを求めるならば、メーカーの主力と言える55V型以上のモデルがおすすめ

テレビは年々大型化していて、現在メーカーの主力サイズは55V型と65V型。高画質モデルはそもそも55V型もしくは65V型以上のモデルしか展開されていないこともよくあります。50V型以下のサイズを検討すると選択肢が減ってしまうため、コストパフォーマンスと高画質を考えるなら、いちばん有力になるのが55V型以上のサイズです。

パナソニックのラインアップでいえば、最も画質がよいとされる有機ELテレビ「Z95B」シリーズは65V型と55V型。高画質志向の液晶テレビとして人気のmini LEDバックライト搭載モデル「W95B」シリーズは55V型からの展開です。こうした上位シリーズはスピーカーの品質も高く、音質的にも有利です。

ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人

メーカーが力を入れているのは55V型と65V型。最高画質・音質のテレビを求めるならば55V型以上のサイズを選ぶ必要があります

予算を抑えたい人、一人暮らし向けには43V型か32V型

55V型が大きすぎると考える人にちょうどよいのが43V型の4Kテレビ。4K液晶テレビとしては最小サイズであり、選択肢が多く、価格もリーズナブルです。

40V型よりも小さなサイズのテレビは、解像度がフルHD(1,920×1,080)以下になることには注意が必要です。それでも小さなテレビが欲しいという人には32V型フルHD解像度のテレビがおすすめ。小型テレビのなかでは高画質を期待できるため、一人暮らし向けやサブテレビとして人気があります。

また、テレビのサイズが小さくても、録画やネット動画の再生機能など、できることには大きな差がないことがほとんど。価格を抑えたいという場合にも、4Kならば43V型、フルHDならば32V型がそれぞれ狙い目のサイズと言えます。

ただし、パナソニックのラインアップには32V型のフルHDモデルはありません。32V型以下の小さなテレビならば、価格.comでも人気のハイセンスなどを検討するとよいでしょう。

ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人

たとえば40V型テレビの場合、最高解像度は2K(フルHD)。少し大きめの43V型4Kテレビを選んだほうが、解像度が高く画質的に有利と言えます。

有機ELテレビは「部屋を暗くして」「映画を見る」人におすすめ

現在のテレビは、有機ELと液晶の大きく2つに分けられます。2つを分けるのは発光方式の違い。詳細はともかく、とにかく画質がよいテレビを求めるならば有機EL、コストパフォーマンスを求めるならば液晶を選ぶとよいでしょう。

有機ELテレビは総じて画質がよく、グレーではない黒らしい黒を再現できることが特徴です。正確な光の表現ができるため、映像に臨場感が出るのです。また、視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)ことも大きな特徴です。ひと昔前の有機ELテレビは液晶テレビよりも暗いと言われていましたが、最新モデルでは明るさに不足はなく、どのような環境でも使いやすいテレビだと言えます。

ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人

有機ELテレビの画質のよさは、主に黒の再現性、局所的な明るさのコントロール力にあります。この有機ELテレビのよさを100%生かすならば「部屋を暗くして」「映画を見る」とよいでしょう。

価格と画質のバランスで選ぶならばmini LED

高画質テレビの最新技術として注目されているのがmini LEDバックライトを搭載した液晶テレビです。

有機ELテレビには「焼き付き」と呼ばれる現象(※)や寿命の面で心配する声もあります。そこで、価格的に有利な液晶テレビの中で高画質を実現するための技術が注目されているのです。実際に、mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビは、有機ELテレビよりも安い(一般の液晶テレビよりは高い)ことがほとんど。画質とコストのバランスが取れた選択肢だと言えます
※同じ画像を長時間表示し続けた場合、その部分に残像が生じたり、劣化が進行したりする症状のこと。最新製品での実使用上はそれほど気にする必要はありません。

液晶テレビは画面の裏に設置されたバックライト(光源)で映像の明暗を再現します。このバックライトを細かく区切り、エリアごとに別々に動かす(ローカルディミングする)ことで、コントラストの高い(明暗差がはっきりした)映像を表示できるのです。

ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人
ホームシアターコンシェルジュ 遠藤義人

mini LEDバックライトの分割エリア数は数百から数千。画素単位(4Kならば約800万画素)で光をコントロールする有機ELテレビには及びませんが、映像の明暗のより正確な再現性を期待できます

録画機能重視派は3チューナーモデルが安心

最新のテレビでは、外付け(別売りの)HDDを接続すれば地デジなどの番組を録画できます。テレビ番組を録画する方法としてはブルーレイ・DVDレコーダーを使う方法もありますが、録画番組をディスクに残したり、DVDなどのディスクを再生したりという予定がないならば、テレビだけでも十分でしょう。

ブルーレイ・DVDレコーダーを使わずに録画機能を充実させたい場合は、3チューナーを搭載したテレビがおすすめ。3チューナーのテレビならば、テレビと外付けHDDを接続するだけで2番組の同時録画(と同時の別番組視聴)が可能。録画したい番組が重なる場合でも困ることがありません。

よく使うネット動画に対応しているかをチェック

最新のテレビは、基本的にほとんどがネット動画の視聴に対応しています。つまりDVDプレーヤーやFire TV Stick、Chromecastなどのストリーミング端末がなくても、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeなどの動画を楽しめるということ。

上記3つはほぼすべての製品が対応していると思って間違いありませんが、TVerやDAZNなどに対応しているかどうかは製品次第。リモコンにショートカットボタンを搭載していることもあるので、自分が利用するサービスに対応しているかどうか、リモコンにボタンがあるかどうか、確認するとよいでしょう。

価格.comマガジンがおすすめするパナソニックのテレビ2選【2025年10月版】

価格.comマガジンのおすすめ基準

〈基準1〉放送番組やYouTubeの画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を自動調整や「標準」「スタンダード」などにして、放送番組やYouTubeを視聴。自然な補正や色再現ができているかをチェックしました。

〈基準2〉映画の画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を映画再生向きの「映画」や「シネマ」などにして、Ultra HDブルーレイを中心に再生。4K解像度のコンテンツを自然な解像感、色再現で見せられるかをチェックしました。

〈基準3〉視野角がすぐれているか
画面を斜めから見たときにも色が大きく変わらないかをチェックしました。視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)と、リビングルームなど広めの部屋でも使いやすいと言えます。

〈基準4〉音質がすぐれているか
ニュースやドラマでの人の声が聴き取りやすいか、スポーツ中継や音楽ライブに臨場感があるか、映画での低音に迫力があるかをチェックしました。

〈基準5〉操作性がすぐれているか
操作時の動作が機敏か、リモコンの利便性がよいか、インターフェイスは使いやすいかをチェックしました。

以下の表で紹介するテレビは、各シリーズの代表機種です。個別の製品紹介項目にそのシリーズにどのサイズが展開されているか、併記しています。シリーズによってサイズ展開が異なることに注意しましょう。

製品
価格.com最安価格
画像ショップリンク画面サイズ解像度種類地デジチューナー数
パナソニックTV-55Z95B
パナソニック「TV-55Z95B」55V型(インチ)4K有機EL3
パナソニックTV-55W95B
パナソニック「TV-55W95B」55V型(インチ)4K液晶(mini LED)3

パナソニックテレビのおすすめ2選

1. パナソニック「Z95B」シリーズ【55、65V型】
最高峰の画質と音質を得られる有機ELテレビ

気に入った点
  • 有機ELらしい赤が際立った鮮やかさ
  • まぶしいほどの明るさの余裕
  • 臨場感と自然な広がりのあるサウンド
気になる点
  • “新パナソニック画質”と言うべき鮮やかな画質は好みが分かれそう

確認したのは55V型の「TV-55Z95B」。“有機ELは暗い”という固定観念をくつがえすほど発光効率を向上させたパナソニック最上モデルの有機ELテレビです。まぶしいほどの明るさを実現したほか、特に赤の発色が際立つ「プライマリーRGBタンデム」の特徴がそのまま映像として表れています。

ドレスの赤の鮮やかさとドレープによって影になるボルドー色のコントラストが、地デジのような情報量が少ない画質でも明瞭。動きの速い映像では、人物の輪郭と背景が、ガサつくことなくクリアーです。全体的に、パナソニックにしてはかなりクッキリハッキリ系に振った“大冒険”をしていると感じました

画質とともに“大冒険”の成果として評価したいのが音質です。正面を向いた「ラインアレイスピーカー」が画面下にずらりと並ぶほか、両サイドに「ワイドスピーカー」、背面には上向きに「イネーブルドスピーカー」を左右の間隔広めに配置。Dolby Atmos音声はもちろん、一般的なステレオ(2ch)音源までもアップミックスして立体音響を形成します。

アクション映画では複雑な音が飛び交うさまがクリアーで、包み込むような臨場感と空間の広がりも豊か。バーチャルっぽい不自然さもありません。スポーツ中継で、スタジアムの歓声が「わあっ!」と広がるダイナミズムは随一でした。

ここまですばらしいと欲も出て、男声のセリフやナレーションにもう少し厚みが欲しくもなりました。しかし、テレビ単体の音質としては立派。本体を包み込むファブリックに光る「テクニクス」バッジは伊達でないなと感心しました。

価格.comユーザーの口コミレビュー

・映画の繊細な表現に感心&感動
・音質はとてもよい。サラウンド感はサウンドバーを超える部分もある

※2025年7月29日時点の、価格.com「TV-65Z95B」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。

VIERA TV-55Z95B [55インチ]の製品画像
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2. パナソニック「W95B」シリーズ【55〜75V型】
正統派の高コントラスト画質の高コスパ液晶

気に入った点
  • 有機ELのような鮮やかさと発色
  • 液晶のデメリットを感じさせない明暗のコントラスト
  • パナソニックらしい正統派画質
気になる点
  • 男声の描き分けを中心とした中音域の太さは物足りない

確認したのは65V型の「TV-65W95B」。いかにも液晶テレビっぽい白浮きは見られず、動画を見る限り、有機ELだと言われても気づかないのではというほどハロ(光漏れ)が抑えられています。mini LEDバックライトの「分割制御」(ローカルディミング)の分割数向上が奏功しているのでしょう。

色の鮮やかさも、最上位有機ELテレビ「Z95B」シリーズほどではないにせよ、有機ELテレビのスタンダードクラス「Z90B」シリーズに近い切れ味と鮮やかな発色を実現しています。やや朱色に振れるものの、赤いドレスのドレープの濃淡を描き分け、黒の上下服の生地色の違いも再現できています。

動きの速いスポーツなどでの斜め線のギザギザ(ジャギー)、強めの映像補間によるバタつきや輪郭ボケもうまく抑えられているので、地デジのような情報量の少ない映像でも作品に集中できます。

音質はそこそこ。アクション映画の低音域は音量を上げても破綻せずクリアーに再現していました。ただし、中音域にもう少し太さ、厚みが欲しいとも思いました。

価格.comユーザーの口コミレビュー

・国内メーカーの液晶で選ぶなら“買い”
・Fire TV OSのレスポンスがよく、少々驚いたほど
・映画や音楽を楽しむならサウンドバーがあったほうがよい

※2025年7月29日時点の、価格.com「TV-55W95B」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。

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そのほかのパナソニックテレビ

おすすめ2選のほかにも、パナソニックのテレビには多くのラインアップが用意されています。ここからは、シリーズ間での選び分け方をどう考えるべきか? どういう人がどれを選ぶべきか? パナソニックの主要シリーズを解説します。

パナソニック「Z90B」シリーズ【42〜65V型】
42V型から選べる高画質有機ELテレビ

気に入った点
  • 有機ELのコントラストを生かした手堅い画質
  • 42V型からのサイズをラインアップ
気になる点
  • 音質はクリアーだが、帯域は狭め

確認したのは55V型の「TV-55Z90B」。確かに上位モデル「Z95B」シリーズと比較すると、明るさは控えめ。しかし、有機ELテレビならではの高コントラスト(メリハリのある映像)で、映画やビデオ映像を普通に見る限りでは明るさや絵作りに物足りなさはありません。ただ、赤いドレスがややオレンジに寄って再現されるのは少し気になりました。

むしろ上位モデルと大きな差があるのは音質です。クリアーではありますが、再生できる帯域や再現性は限られています。

「Z90B」シリーズには48V型や42V型という有機ELテレビとして小型モデルがラインアップされています。Fire TV OSのパナソニック最新スモールプレミアムとして選ぶのは“アリ”でしょう。比較的小さな画面でも、映画を落ち着いてじっくり楽しみたい人に向いています。

価格.comユーザーの口コミレビュー

・画質は「すばらしい」の一言
・黒い部分は「真っ黒」になる

※2025年7月29日時点の、価格.com「TV-55Z90B」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。

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42V型(インチ)
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パナソニック「W90B」シリーズ【43〜65V型】
上品な画質だが視野角は厳しめ

気に入った点
  • 再現性が高く、落ち着いた画質
  • 比較的手ごろな価格
気になる点
  • 斜めから見ると色が変わりやすい
  • 液晶テレビ特有の白浮きがある
  • 音質は一般的なテレビサウンド

確認したのは55V型の「TV-55W90B」。mini LEDバックライトではないスタンダードな倍速表示パネル搭載モデルです。

映像処理エンジン「新世代AI高画質エンジン」は上位モデルと共通で、有機ELをリファレンス(規範)にした鮮やかさを引き出そうという絵作り。それでも過度に鮮やかにはならず、上品で落ち着いた画質が印象的です。

もっとも、この上質な画質は“ド間正面”で見なければ得られません。斜めから画面を見るとかなり色味が変わってしまう(視野角が狭い)ことに注意しましょう。つまり、大人数でテレビ囲むようなシチュエーションでは期待した高画質を得られないということです。

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パナソニック「W80B」シリーズ【43、50V型】
堅実な画質のスタンダードテレビ

気に入った点
  • 低価格でも堅実なパナソニック画質
  • 上位モデルと同等の豊富な機能性、快適な操作性
気になる点
  • 斜めから見ると色が変わりやすい
  • 液晶テレビ特有の動きボケ、白浮きがある
  • 音質は一般的なテレビサウンド

確認したのは50V型の「TV-50W80B」。上位モデル「W90B」シリーズとの最大の違いは、倍速表示に対応しないこと。強めなクリアーモーション(映像補間)を入れているとはいえ、液晶テレビらしい動きボケが残り、どうしても白浮きも目立ちます。

もっとも、上位モデルと同等の機能性は特筆しておくべきでしょう。Fire TV OSでネット動画へのアクセスはスムーズなうえ、何より同じ「新世代AI高画質エンジン」によるパナソニックらしい堅実な絵作りが備わっている安心感があります。

特に、暗いシーンが多い映画において、暗闇に浮かび上がる俳優が驚く表情を鮮やかに浮かび上がらせたのは立派でした。このような本モデルの画質の旨味は、やはり画面の“ド真正面”でなければ得られません。斜めから見ると色が変わりやすいことには注意しましょう。

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LEDバックライト
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メーカー別の特徴は?

本記事ではパナソニックのテレビを紹介しましたが、国内外さまざまなメーカーがテレビを発売しています。できることがまったく違う、ということはありませんが、メーカーごとに個性があることは間違いありません。以下に主要メーカーの特徴を紹介しましょう。メーカー別やメーカーを横断したおすすめテレビについては、関連記事をご覧ください。

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2025/10/08 07:00

【TVS REGZA】「全録」にも対応する録画機能は唯一無二

TVS REGZAは、REGZA(レグザ)ブランドでテレビやブルーレイレコーダーなどを販売するメーカーです。かつては東芝映像ソリューションという名称でしたが、現在の社名はTVS REGZA。中国ハイセンスグループの傘下にありますが、環境に合わせて画質を常に最適化する「おまかせ」機能などは「東芝」から継承されています。高級モデルに搭載されている「タイムシフトマシン」(全録)機能もREGZAならでは。指定した放送チャンネルの番組をすべて録画できるというほかにない特徴を持っています。

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2025/09/25 17:00

【ハイセンス】質のよいmini LEDが手ごろな価格で手に入る

ハイセンスグループはTVS REGZAの親会社にあたります。両社はテレビ作りで協業しており、ハイセンスの映像処理エンジンはTVS REGZAと共同開発されています。ハードウェアのベーシックな部分は共用と思われますが、REGZAとハイセンスはあくまで別ブランド。TVS REGZAは有機ELとmini LEDバックライト搭載液晶テレビ両方を展開するいっぽう、ハイセンスはmini LED“推し”。明るさを生かした自然な映像再現性が特徴で、質のよいmini LEDテレビが手ごろな価格で手に入ります

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2025/09/03 09:00

【パナソニック】Fire TV OSは動画サービスとの親和性が高い

総合家電メーカーパナソニックはVIERA(ビエラ)というブランド名でテレビを販売しています。プラズマテレビの時代から自発光デバイスにこだわり、高級モデルでは画質を追求してきたため、現在も最上位モデルは自発光デバイスの有機ELテレビ。暗室で映画を見るための「ディスプレイ」としても定評があります。2024年モデルからはOSにFire TVを搭載したことがトピック。Amazonプライム・ビデオなど、サブスクの動画サービスとの親和性が高いテレビをラインアップしています。

【ソニー】価格は高めだが安定した品質が魅力

ソニーのテレビはBRAVIA(ブラビア)というブランドで展開されています。認知特性プロセッサー「XR」などの映像処理エンジンを搭載することが特徴で、再生する映像を分析しつつ、表示の最適化を図ります。安定した品質が魅力ですが、価格設定が高めではあります。また、液晶テレビ、有機ELテレビともにラインアップしていますが、日本での製品リリースは鈍化しており、他社比較で必ずしも「最新」仕様でないことには留意しましょう。

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2025/08/14 09:00

【シャープ】「QD-OLED」の高画質志向有機ELが目玉

シャープも日本でおなじみのテレビメーカーのひとつです。テレビ向けの液晶パネル生産は終了しましたが、テレビの展開はしっかり継続しています。シャープの製品で注目したいのは有機ELテレビ。最上位モデルには、発色のよさが特徴の量子ドット技術を使った有機ELパネル「QD-OLED」を採用しているのです。このパネルで毎年最新製品をリリースしているのは、日本国内ではシャープだけです。

【TCL】実はグローバル市場ではメジャーな存在

TCLは、中国を本拠とする総合家電メーカーです。日本での知名度は高くありませんが、グローバル市場を見れば日本発祥のメーカーよりも大手だと言えます。そのスケールメリットを生かした製品価格、関連会社で液晶・有機ELパネル製造も行う技術力がTCLの特徴。ハイセンス同様にmini LEDバックライトを搭載した大画面テレビを手の届きやすい価格で多数展開し、日本でも少しずつシェアを拡大しています。高コントラストの映像がほしいけれど、価格は抑えたい、という人が注目するとよいでしょう。

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【LGエレクトロニクス】有機ELを強力に推進する

韓国のLGエレクトロニクスは、すでに日本でおなじみの家電メーカーになったと言ってよいでしょう。グループ会社にLGディスプレイという液晶・有機ELパネルのメーカーを持つメリットを生かし、最新仕様のパネルを製品化し続けています。特に力を入れているのは有機EL。テレビだけでなく、PCモニターでも多くの有機EL製品を展開するメーカーとして注目される存在です。チューナー部分が別体となった「トゥルーワイヤレス」テレビシリーズなど、独自の製品企画にも積極的なため、有機ELテレビを検討するならば一度ラインアップを確認してみるとよいでしょう。

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2025/09/29 09:00
柿沼良輔(編集部)
Writer / Editor
柿沼良輔(編集部)
AV専門誌「HiVi」の編集長を経て、カカクコムに入社。近年のAVで重要なのは高度な映像と音によるイマーシブ感(没入感)だと考えて、「4.1.6」スピーカーの自宅サラウンドシステムで日々音楽と映画に没頭している。フロントスピーカーだけはマルチアンプ派。
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