特集
クリプシュイヤホンについにハイレゾ対応モデルが誕生

クリプシュのプレミアムイヤホン「Xシリーズ」一気聴き! 新モデル4機種をレビュー

Klipsch(クリプシュ)の「Xシリーズ」は、同社のハイクラスに位置づけられた、バランスドアーマチュア型(以下、BA型)ドライバーを搭載するカナル型イヤホンだ。そのXシリーズのラインアップが大幅に刷新。同社があえて避けてきたマルチ構成のBA型や、ダイナミック型ドライバーも組み合わせたハイブリッドモデルなど、同社ではこれまでなかった新モデル4機種がラインアップに追加された。今回、そんな新モデルを一気聴き! 違いをレビューしたい。

左から、X20i、X12i、XR8i、X6i

左から、X20i、X12i、XR8i、X6i

マルチドライバーを採用した上位モデルなどこれまでにはなかった製品が追加

Xシリーズの新モデルとして登場したのは、上位から順に「X20i」「X12i」「XR8i」「X6i」の4機種。

X20iは新しい最上位モデルで、スーパーツイーターとフルレンジのBAを1基ずつ搭載。2基以上のBA型ドライバーを搭載するマルチドライバー仕様は同社初だ。新Xシリーズのなかでも特に注目度の高い製品となっている。

X12iはシングルBA型の上位モデルで、同社の定番製品「X10」や「X11i」を継承しつつ、改良を加えたモデルだ。XR8iは重低音を強化したハイブリッド型で、ドライバーにフルレンジのBA型に加えてサーブウーハーのダイナミック型を組み合わせたモデル。生音を忠実に再生するというポリシーを持った同社ではかなり異色とも思える製品だ。X6iは、X10よりやや下に位置づけられたエントリーモデルとなっている。

新Xシリーズでは、従来のシングルBAドライバーのみというラインアップから、一部の上位モデルではマルチ構成を採用することで、バリエーションを拡大。ハイレゾ音源と重低音というジャンルへ対応したほか、従来からあるシングルBAモデルではさらに音を進化させている。

なお、従来モデルでは、X11i、X10、X7iの販売は継続されている。従来モデルを加えた7機種のポジショニングは以下の画像を参考にしてほしい。

新しいXシリーズのポジショニングマップ。赤色が新モデルだ

新しいXシリーズのポジショニングマップ。赤色が新モデルだ

新モデルのレビューの前に、コストパフォーマンスにすぐれたロングセラーモデル「X10」をおさらい

新モデル4機種の紹介のまえに、同社の定番モデルX10を先に押さえておきたい。というのも、このモデルは、2008年に国内でデビューして以来、高い人気を誇るXシリーズのロングセラーモデルで、クリプシュイヤホンの象徴的な存在だからだ。その人気ぶりは、一度は販売終了になったものの、再販を求める声に後押しされ復活を遂げたほど。新製品でも、このモデルをベースにしたものがある。

ドライバー構成はBA型が1基。後述する、最上位モデルX20iにも採用されるフルレンジドライバー「KG-926」だ。再周波数は5Hz〜19kHz、出力音圧レベルは100dB、インピーダンスは50オーム。

ハウジングはまさに流線形という言葉がしっくりきそうな細身のデザイン。見るからにスリムで、肌に触れる面積が少ないため、装着している感じがあまりしない。ほぼイヤーチップのみで固定されているような感覚がするモデルだ。

X10

X10

まさに流線形のような細身のフォルム。

まさに流線形のような細身のフォルム。

音質インプレッション

Xシリーズ随一のニュートラルなサウンド。各帯域の再現性もよく、同シリーズの中でコストパフォーマンスに秀でた1台だ。このスリムなフォルムからは思いもしないほどの低音がある。特にアコースティック楽器との相性がよい。聴感上のクリアーさはX6iに一歩譲るものの、ソフトで落ち着いた音になっている。それはある種、ダイナミック型のような聴き疲れしにくい、エッジのとれた音だ。

加えて、BAならではの精細さもしっかり備えている。音の余韻(響き方)の描写力はこちらのほうがすぐれている印象で、音場の広がりもしっかり感じられる。ただ空気感の密度は若干薄く空間の表現力は、価格に見合った実力だ。X10は一言で言えばフラットなトーンバランスだが、各帯域がほどよいバランスの取れたサウンドになっている。何にでも活躍できそうな1台だ。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る