レビュー
楓を使った「Maple」と紅木を使った「Red Sander」をラインアップ

独特の響きがクセになる! 2千円台で買える木製イヤホン「DZAT DF-10」

イヤホン・ヘッドホンを専門店e☆イヤホンは、中国のオーディオブランド「DZAT(デザート)」が手掛けるウッドハウジングイヤホン「DF-10」を販売すると発表した。同店は近年、専門店の強みを生かし、日本ですでに展開しているオーディオメーカーの製品だけでなく、独自のルートで見つけた高コスパなイヤホンやヘッドホンを製品ラインアップに加えているが、今回登場したDF-10もそんな製品群のひとつだ。さっそく実機を入手できたので、ここではミニレビューをお届けしよう。

今回試用したDZAT DF-10のMaple

今回試用したDZAT DF-10のMaple

ハウジングすべてに天然木を採用。素材の特性を音やデザインにも反映

今回取り上げるDF-10は、ハウジング部に天然木を採用したカナル型イヤホンだ。ハウジング素材に天然木を使用したイヤホンはこれまでにもさまざまなメーカーから発売されているが、DF-10のようにハウジング全てに天然木を使用しているというのはかなり貴重なモデル。これが2千円台で購入できるというのだからスゴイ。

ハウジング部の素材に天然木を採用するDF-10

ハウジング部の素材に天然木を採用するDF-10

さらに、DF-10にはもうひとつ特徴がある。それは、使われている天然木の素材だ。天然木の持つ素材の特性を生かし、内部損失による楽器のような響きを引き出すとともに、天然木の質感を生かした美しい外観を実現するため、DF-10では楓と紅木の2つの素材を使ったモデルが用意されているのだ。ちなみに、今回のレビューでは、強度は中程度ながら材質が繊細、木目が均等で加工しやすく、家具などでもよく採用されている楓を使った「Maple」を試用している。

楓を使った「Maple」(左)と紅木を使った「Red Sander」(右)という2つのモデルがラインアップされている

楓を使った「Maple」(左)と紅木を使った「Red Sander」(右)という2つのモデルがラインアップされている

本体を実際に持ってみるとわかるが、木製ハウジングを採用しているため、金属ハウジングを採用しているイヤホンに比べて本体はかなり軽量に仕上がっている。ハウジング表面はニスを塗ったようなツルっとした触感で、本体の軽さも相まって、耳に入れたときの感触はかなり軽やかだ。

小型・軽量で、耳への収まりも良好だ

小型・軽量で、耳への収まりも良好だ

搭載されているドライバーユニットはダイナミック型で、6.8mm径とかなり小型なこともあり、ハウジングの形状がかなりスリムに仕上がっている。本体が軽量なので、抜け落ちるといったことはないが、耳穴のサイズが大きい人だと、イヤーピースによっては隙間が出来てしまって音が抜けてしまう可能性があるので、イヤーピースは耳穴に合ったサイズをちゃんと選んでおきたいところだ。また、リアハウジングにスレンレスメッシュが用意されているということからもおわかりいただけるかと思うが、それなりに音漏れはする。狭いエレベーター内など、比較的静かな場所で使う際には注意したほうがいいだろう。

付属のイヤーピースは、シリコンタイプ3サイズとウレタンタイプ1サイズの計4種類

付属のイヤーピースは、シリコンタイプ3サイズとウレタンタイプ1サイズの計4種類

ケーブルはY字タイプとなっており、長さは約1.2m。Y字の分岐までが布巻き素材、それ以降が樹脂素材となっている。右耳側のケーブルには、スマートフォン用のワンボタンリモコンとマイクも用意されている。プラグは3.5mm4極で、スマートフォンケースと干渉しにくいストレート形状だ。

スマートフォン用のワンボタンリモコンとマイクも用意。リモコンの挙動はボタンを押す回数で異なる。iPhoneの場合は、1プッシュで音楽の再生/停止、2プッシュで曲送り、3プッシュで曲戻し、長押しでSiri起動だ

3.5mm4極プラグはストレート形状。布巻きのケーブルは手触りが気持ちいい

3.5mm4極プラグはストレート形状。布巻きのケーブルは手触りが気持ちいい

なお、DF-10の天然木のナチュラル感をアピールするためか、パッケージもイヤホンに合わせたクラフト素材のシンプルなものとなっている。パッケージの中には、イヤホン本体のほかに、パッケージと同じクラフト素材を使ったノートとペン、布製のイヤホンポーチなども付属する。イヤホンなのにノートとペンが付くのは非常に面白い。

DF-10のパッケージ。イヤホンのパッケージとしては比較的大きい

DF-10のパッケージ。イヤホンのパッケージとしては比較的大きい

クラフト素材を使ったノートとペンが付いてくる。ちなみに、ノートの表紙に書かれている「渡哲特」は、DZATの中国語表記である

クラフト素材を使ったノートとペンが付いてくる。ちなみに、ノートの表紙に書かれている「渡哲特」は、DZATの中国語表記である

麻布をイメージした素材を使用するイヤホンポーチも付属する

麻布をイメージした素材を使用するイヤホンポーチも付属する

独特の響き方が印象的。2千円台でこれはかなりスゴイ

ここからはDF-10の音質インプレッションをお届けしたい。今回はイヤホンが4極プラグということで、iPhoneに接続して試聴を行っている。

今回はiPhoneと組み合わせて試聴

今回はiPhoneと組み合わせて試聴

J-POP、Rock、アニソン、クラシックといろいろと聴いてみたが、木製ハウジングということもあるのだろうか、ダイレクトに鳴るというよりかは軽い鳴り方をしていると感じた。サウンドバランス的には若干のカマボコ型で、ボーカル曲だと、男性ボーカル・女性ボーカルともに前に出てくる感じで、ハキハキとした張りのあるストレートな歌声が印象的だった。

高域は、金属筺体を採用するイヤホンのようなキラキラとした感じの響きではなく、柔らかく自然に響くような感じが心地いい。リアハウジングにスレンレスメッシュを装備するなど、セミオープンのような造りとなっているのがうまく寄与しているのだろう。低域も独特の響き方をしており、中域ほどではないものの、それなりに出ている感じだ。ただ、イヤホンのポジションがバシっと決まっていない時などは、フォーカスが甘いボワっとした音に感じることもあったことは付け加えておきたい。

細かなところでまだ粗い部分はあるが、2千円台で購入できるイヤホンであると考えると、このクオリティはかなりスゴイ。木製ハウジングを採用するイヤホンとしてはもちろんだが、一般的なイヤホンとしても高コストパフォーマンスな1台といえそうだ。

なお、先に紹介した通り、DF-10には今回取り上げた楓素材の「Maple」のほかに、紅木素材の「Red Sander」がラインアップされている。素材が異なるため、音の傾向も若干異なるということなので、ウッドハウジングの持つ独特の音の響き方が気になる人は、ぜひ一度店頭で試してほしい。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

関連記事
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る