GoPro初のドローンは、空撮から手持ち撮影まで誰でもスムーズにこなせるモデル!

GoPro「Karma」が17万円でも高くない理由

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GoProは、同社初のドローン「Karma」を2017年6月2日に発売した。アクションカメラブランドとして絶大な人気を誇るGoProが開発した初のドローンであり、4K動画が撮影できるモデルとして注目を集めている。価格.com最安価格は170,640円(2017年6月5日時点)。類似スペックを持ち、12万円台のDJI「MAVIC PRO」(2016年9月発売)と比べると、価格は少々高めだ。そこでここでは、本機を実際に使ってみて、その真価をチェックした。

「Karma」は、スマートフォンではなく、専用コントローラーで操作する

「Karma」は、スマートフォンではなく、専用コントローラーで操作する

「Karma」に搭載されるカメラは「HERO5 Black」だった!

まず、ドローンとしての性能に触れる前に、「Karma」のセット内容について言及しておきたい。一番の魅力は、「Karma」に搭載されているカメラが、GoProの「HERO5 Black」だということ。同モデルは、4K動画と1200万画素の写真をシングル、連写、タイムラプスの各モードで撮影できるGoPro最上位のアクションカメラであり、価格.com内の「ビデオカメラ」および「アクションカメラ」の人気売れ筋ランキングで1位と実績も抜群。「Karma」には、「HERO5 Black」が3軸カメラスタビライザーとともにセットされているのだが、そのカメラセットをドローン本体から取り外して、単体でアクションカメラとしても使えるのだ。

「Karma」本体の先端に装着された「HERO5 Black」。3軸カメラスタビライザーごと、簡単に本体から取り外せる

そしてうれしいことに、「Karma」のセット内容には、2017年3月31日に発売されたハンドヘルド式スタビライザー「Karma Grip」も同梱。「HERO5 Black」を取り付けることで、滑らかで手振れの少ない動画を手持ちでも撮影できる。

ドローンから取り外した「HERO5 Black」を「Karma Grip」に取り付けたもの。「Karma Grip」による手持ち撮影であれば、ユーザーがどんな動きをしても安定した動画が撮れる。稼働時間は「HERO5 Black」と「Karma Grip」ともに約2時間

「Karma」は、付属品をすべて収納できるケース付き。ドローン本体、「HERO5 Black」、「Karma Grip」に加え、充電器や予備のプロペラなどが同梱。写真ではプロペラを外しているが、付けたままでも収納可能だ

「Karma」を収納するケースは、背負うことができて持ち運びやすい

「Karma」を収納するケースは、背負うことができて持ち運びやすい

この時点でお気づきだと思うが、「HERO5 Black」は単品で40,490円(税込/2017年6月5日時点の価格.com最安価格)、「Karma Grip」は単品で39,500円(税込/メーカー希望価格)となると、残りのドローン本体、スタビライザー、ケースなどの価格自体は90,650円程度とも考えられる。つまり、4K動画を撮影できるドローンとアクションカメラがセットになって17万円と考えると、決して“高いドローン”ではないのだ。ちなみに、競合製品の「MAVIC PRO」は搭載カメラを取り外すことができない。

「Karma」はあらゆる撮影方法が楽しめるドローン

さて、肝心のドローンのスペックについて見ていこう。最高速度は時速54kmでフライト時間は最高約20分だ。

本体サイズ(プロペラなし)は、約411(幅)×303(奥行)×117(高さ)mmで、重量は1006g

本体サイズ(プロペラなし)は、約411(幅)×303(奥行)×117(高さ)mmで、重量は1006g

操作に使う専用コントローラーは、5インチのタッチパネル式カラー液晶ディスプレイを搭載する。

コントローラーは、電源ボタン、2つのジョイスティック、「Karma」のオン/オフボタン、着陸ボタンのみのシンプル設計。ディスプレイの明るさは900nitで、屋外でサングラスをしていても見やすい。Wi-Fi環境があれば地図をダウンロードでき、「Karma」の位置を地図上で確認できる。ちなみに画面に映っているのは、操作方法が学べるチュートリアルだ

コントローラーの左奥側には、「Karma」のカメラの角度を変えるジョグダイヤル(写真)を搭載。右奥側にはシャッターボタンとモード/タグボタンを備える

次に実際の飛行性能を、ドローン飛行場でチェックする。

試用したのは、千葉県・幕張にあるドローン飛行場「HATAドローンフィールド千葉」

「Karma」を試用した場所は、千葉県・幕張にあるドローン飛行場「HATAドローンフィールド千葉」

撮影当日は、風速はそこそこあった。ちなみに、「Karma」の最大風圧抵抗は秒速10m

撮影当日は、風速はそこそこあった。ちなみに、「Karma」の最大風圧抵抗は秒速10m

「Karma」は、飛行前にキャリブレーションを行う必要がある。その方法は簡単で、コントローラーの画面の指示に従って、「Karma」を持って離着陸位置でゆっくり回転するだけ。

「Karma」を水平に持ってその場で回転(写真)、そして垂直に持って回転し、コントローラーからOKが出れば準備完了! ちなみに、GoProは安全な飛行のために、飛行前には必ずキャリブレーションを行うことを推奨している。周囲に金属などがあると干渉してしまいキャリブレーションができないこともあるが、その場合は少し場所を移動してキャリブレーションができる場所を探して実施しよう

ここからは動画で「Karma」の動きや撮影できる動画を確認してほしい。まずは、GoProのトレーナー、イ・スーホン氏に操作してもらった。

「Karma」はホバリングの安定性もさることながら、ダイナミックな加速やクイックな動き、そしてちょっとした位置やカメラの方向の微調整がスムーズに行えることがわかる。そしてそのときに撮影してもらった写真がこちら。

「Karma」から撮影した写真。筆者の興奮した変な笑みの表情や、背景の電線もしっかり映し出されている

「Karma」から撮影した写真。筆者の興奮した変な笑みの表情や、背景の電線もしっかり映し出されている
実際の撮影画像(4000×3000、5.46MB)

では、初めて「Karma」に触った筆者が初フライトでどの程度撮影できるか、「Karma」から撮影した動画で確認してほしい。なお、この動画撮影の前にディスプレイ上の3D模擬映像で行うチュートリアルはひと通りこなしている。

「Karma」の安定感と操作のしやすさに、本当に感心した。特に、「Karma」のコントローラーの物理スティックが使いやすい。最近のドローンは操作がスマホのタッチディスプレイで行うことが多いが、物理スティックはやはり指先で感覚的に操作するのに向いているし、筆者のちょっとした指の動きに「Karma」が合わせてついてきてくれるのも楽しい。コントローラーのディスプレイと「Karma」を交互に見ながら操作していたのだが、操作が簡単すぎて映像の中でドローンを飛ばすゲームをしているような感覚に襲われるほどだった。離陸した場所に自動で戻る帰巣動作も、ボタンひとつ押しただけで、「Karma」はやってのけた。

また、「Karma」は、4つのオート飛行モードを用意。操縦者を自撮りしながら一定の速度で離れながら上昇していく「ドロニー」モードや、設定したA地点とB地点の間をカメラを固定したまま反復飛行する「ケーブルカメラ」モード、1か所にカメラを向けたまま周囲を円形に飛び続ける「オービット」モードなどだ。そして海の映像などでよく見る、飛行しながら真下から正面にカメラをパンしてそのあと上昇する「地平線確認」モードでは下のような動画が撮影できる。

4つのオート飛行モードは、コントローラーのディスプレイ上で画面の指示に従ってタッチ操作するだけ。誰でも簡単にできるはずだ。ちなみに「Karma」には、「MAVIC PRO」に搭載されている「障害物回避」「人のジェスチャー対応」「追尾」の機能はない。

最後にもう1点だけ。ドローン遊びにとって、飛行中のバッテリー切れは絶対に避けたいことのひとつ。通常は少しだけバッテリーが残っている状態でリターンさせて着陸まで済ませる。だから、着陸後でもバッテリーにはわずかな残量があるわけだ。「Karma」はそれを有効活用できる。本体バッテリーはUSB出力ポートを装備しており、付属のUSB Type-Cケーブルで「HERO 5 Black」や「Karma Grip」を充電できるのだ!

「Karma」本体のバッテリーを使って「HERO 5 Black」を充電しているところ。ドローン撮影のあと、続けて「HERO 5 Black」で手持ち撮影する際に便利だ

まとめ

今回の試用で、「Karma」はチュートリアルをしっかりやれば、初心者でも簡単に操作ができるし、安定感のあるスムーズな4K映像が撮影できるモデルだということがわかった。4K映像が撮れるアクションカメラとドローン両方に興味がある人は、「Karma」の購入を考えてもよさそうだ。

「HERO 5 Black」をすでに持っている人は、「Karma」ドローン単体(カメラ別売モデル)も発売しているので、そちらを選ぼう。価格.com最安価格は129,600円。

なお、同機は重量が200g以上のため、ドローン規制法にのっとって操縦しなくてはならない。このため、日本国内では飛行場所がかなり限定される。個人的には、海外の南の島に行くときに「Karma」を携帯していき、海沿いでドローン撮影したあとに、そのままさっと「Karma Grip」に持ち替えて街中で手持ち撮影をしたらどんなに楽しいだろうかと妄想した。

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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  • Gopro「Karma Grip」

  • 参考価格 -

  • 2017年10月8日 12:09 現在

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2017.10.16 更新
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