レビュー
充実の単焦点レンズ群が使える小型軽量の入門機

富士フイルム「X-T100」はフィルム感覚で撮れるハイコスパな1台

写真の基本に戻ってレンズと向かい合う

純正レンズアダプターでライカMマウントレンズが使える富士フイルム「X-T100」。画像右の着脱式グリップが付属する

富士フイルムのミラーレスと言えば、ユニークな光学式と液晶画面のハイブリッドファインダーを搭載した「X-Pro2」が真っ先に頭に浮かぶ。レンジファインダーカメラを思わせるデザインでMマウントアダプターを使えばライカレンズも使える。惜しむらくはフルサイズセンサーでなく、APS-Cサイズなので焦点距離が1.5倍になってしまうが、光学ファインダーでライカレンズが使えるのは本家ライカと本機ぐらいしかない。

さらに一眼レフスタイルのEVF内蔵モデルでは、プロ仕様でボディ内手ブレ補正機能をついに搭載した「X-H1」、コンシューマーモデルのハイエンド「X-T2」、入門機の「X-T20」に分かれていた。今回、新たに加わった「X-T100」はさらなるハイコスパを実現。レンズキットでアンダー8万円、ダブルレンズキットでアンダー10万円を実現した入門機である。

「X-T20」よりも、電池込みで65g重くなって、サイズもやや大きめ、そして同社独自のX-Trans CMOS IIIセンサーではなく、一般的なCMOSセンサーが使われている。また連写枚数も約14コマ/秒から約6コマ/秒にスペックダウンしている。撮影枚数に関しては350枚から430枚に増えている。

スペックだけで見ると「X-T20」の方がよさそうだが、デザインは圧倒的に「X-T100」の方がカッコイイのだ。まあ好みの問題なのであくまでも私個人の感想だが、カラーも「X-T100」はブラックに加えて、従来になかったダークシルバー、シャンパンゴールドがあり、かなりこだわりを感じる。インターフェイスも伝統的な銀塩カメラに近い「X-T20」より、「X-T100」の方が使いやすいのである。また、女子のハートをガッチリつかむ自撮り対応の3方向チルト式液晶モニターを採用している。

富士フイルムのこだわりフィルムシミュレーション

富士フイルムの特徴は、フィルム時代から80年以上も培ってきたフィルムメーカーとしての色再現性、そして画質重視の交換レンズ構成である。

ハード面としては独自方式のセンサーを搭載するが、ソフトウエアではフィルムシミュレーションという色調のモードを持っている。これは他社の色が鮮やかになるビビッドといった単純なものではなく、階調性、コントラスト、シャープネス、色調など画質に関する複数の要素を調整して、Velvia、Provia、ASTIA、クラシッククローム、PRO Neg.Hiなどカラーだけでも豊富なモードを持っている。これらのモードを切り換えるだけで、異なるテイストの写真がビギナーにもカンタンに撮れるのがXシリーズの特徴なのだ。そして15本の単焦点レンズはズームレンズとは違うキレ味を見せてくれる。

ボディはコンパクトだがグリップが薄すぎる

ライバル機となりそうなのは、マイクロフォーサーズではオリンパス「OM-D E-M10 MarkIII」または「OM-D E-M10 MarkII」である。これらはかなりコンパクトと思っていたが、「OM-D E-M10 MarkII」と比べて見るとサイズはあまり変わらない。APS-Cサイズのセンサーを搭載してここまで小さいのかと驚いた。

しかし、カメラを構えてみると「OM-D E-M10 MarkII」の方が手にしっくりくるのだ。理由はオプションのグリップにある。「X-T100」も付属のグリップがあるのだが、これを付けてと「OM-D E-M10 MarkII」ノーマルグリップと同じ程度の厚みになるかどうかという感じだ。薄いグリップでは明るい単焦点レンズを付けた時にしっかりホールドできない。一刻も早くオプションで、もっと大型の純正グリップを発売して欲しいのだ。

「X-T100」は右側のマイクロフォーサーズ機、オリンパス「OM-D E-M10 MarkII」と比較してもほぼ同じサイズに見える

大きく異なるのが右側のグリップ部分だ。オリンパスの純正オプションに比較して、富士フイルムの付属品は幅と高さが短く厚みも少ない

グリップは着脱式で外すとクラシカルな一眼レフのデザインになる。私は付けることをオススメする

グリップは着脱式で外すとクラシカルな一眼レフのデザインになる。私は付けることをオススメする

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