レビュー
充実の単焦点レンズ群が使える小型軽量の入門機

富士フイルム「X-T100」はフィルム感覚で撮れるハイコスパな1台

27mmから206mm相当をカバーする「XF18-135mmF3.5 R LM OIS WR」

私は広角だけじゃなくて望遠も欲しい、という人にオススメなのが「XF18-135mmF3.5 R LM OIS WR」である。焦点距離27mmから206mmで、手ブレ補正機能内蔵、防塵・防滴仕様で、実勢価格約8万円とハイコスパ、ハイパフォーマンスである。重量は490g。他社のライバルモデルに負けない描写性能を持つ万能レンズと言える。私的には望遠側にレンズを伸ばした時のデザインが気になる。あとズームリングの抵抗感が途中で変わるとか、望遠から広角に勢いよくズーミングするとEVFから空気がシューと出てくるとか、まあ写りには無関係なので高倍率ズームが欲しい人は、安心して「XF18-135mmF3.5 R LM OIS WR」を選んでいただきたい。

花形フード付属、インナーフォーカス採用、絞りリング付きと弱点のないスペックだ。レンズを伸ばさなければバランスもいい

レンズを伸ばすとカッコ悪くなるが、カメラを構えた時のバランスはあまり変化しないため撮影に支障はない。撮影している時は自分からは見えないので、これでよしとしよう

37mm相当で撮影、歪みは少なく四隅の光量落ち、解像度の低下も少ない。スマホカメラと同じ画角なので、ビギナーにも使いやすいだろう
FUJIFILM X-T100、FUJINON XF18-135mmF3.5 R LM OIS WR、18mm、F9、1/800秒、ISO200、ホワイトバランス:オート
撮影写真(6000×4000、5.68MB)

206mm相当で撮影、硬調になりすぎず鉄とガラスの質感、表面の模様などが正確に描写された。手ブレ補正機能のおかげで手持ちでも安心して撮影できそうだ
FUJIFILM X-T100、FUJINON XF18-135mmF3.5 R LM OIS WR、135mm、F9、1/550秒、ISO200、ホワイトバランス:オート
撮影写真(6000×4000、6.53MB)

純正Mマウントアダプターでオールドレンズを使う

「X-T100」のアクセサリーの中に「Mマウントアダプター」がある。これはライカを初めとして世界中で製造されたMマウントのレンズを使うためのマウントアダプターで電子接点とFボタンを搭載する。これによってExifデータにレンズ焦点距離を記録したり、装着するレンズに応じた画質補正値を設定できるのだ。まあ、そんなことをしなくても、このアダプターは使える。ちまたにあるオールドレンズがミラーレスで使えるようになるのだ。ピントはEVFの拡大機能を使って厳密に合わせられ、適正露出もEVFでリアルタイムに確認できる。焦点距離は1.5倍になるが、往年のレンズがよみがえるのだ。

「Mマウントアダプター」を装着するとMマウントレンズを付けてX-T100でピントが合うようになる

「Mマウントアダプター」を装着するとMマウントレンズを付けてX-T100でピントが合うようになる

リコー「GR LENS 28mmF2.8」を装着(L/M変換リング使用)。焦点距離は42mm相当になる。「X-T100」の古典的なデザインとマッチしているように見える

スナップ撮影に使うので、電子音&フラッシュの設定をOFFにする。これであらゆる音が出なくなる

スナップ撮影に使うので、電子音&フラッシュの設定をOFFにする。これであらゆる音が出なくなる

EVFの表示もカスタマイズできるので、撮影に最低限必要な項目を残してあとはOFFにしておく

EVFの表示もカスタマイズできるので、撮影に最低限必要な項目を残してあとはOFFにしておく

レンズの焦点距離を選択できるので、レンズ交換の前に忘れず設定変更すれば、Exifを見れば何ミリで撮ったのか分かるようになる

なぜか木の枝にかかっていた腕時計を撮影。モノクロ+Yeフィルターモードを使った。背景ボケが現代のレンズとは違うことがひと目で分かる
FUJIFILM X-T100、RICOH GR LENS 28mmF2.8、28mm、F2.8、1/800秒、ISO200、-0.3EV、ホワイトバランス:オート
撮影写真(6000×4000、3.77MB)

クラシッククロームモードで撮影した新宿西口。往年のカラーネガフィルムで撮影したような味わいが出た
FUJIFILM X-T100、RICOH GR LENS 28mmF2.8、28mm、F8、1/125秒、ISO200、ホワイトバランス:オート
撮影写真(6000×4000、5.34MB)

モノクロ+Yeフィルターモードで絞りF8にしてノーファインダーで撮ったスナップ。昭和の雰囲気が漂う阿佐ヶ谷の飲み屋街。映画のポスターは新作だがタイムスリップしたような気分になる
FUJIFILM X-T100、RICOH GR LENS 28mmF2.8、28mm、F8、1/50秒、ISO200、ホワイトバランス:オート
撮影写真(6000×4000、4.59MB)

こちらもモノクロ+Yeフィルターモードで撮影。42mmは普段使わない中途半端な焦点距離だが、それが逆に新鮮に思える。勢いよく回る風車に寄った
FUJIFILM X-T100、RICOH GR LENS 28mmF2.8、28mm、F8、1/27秒、ISO200、ホワイトバランス:オート
撮影写真(6000×4000、4.26MB)

ゴン川野

ゴン川野

カメラとオーディオが専門のライター。モノクロフィルムの現像、カラーのプリントを経て、デジカメ時代に突入。現在は仕事もプライベートもミラーレスOLYMPUS OM-D E-M1MK2を愛用。「阿佐ヶ谷レンズ研究所」にて掲載記事をまとめて発信中。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン タイムセール
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る