レビュー
バレットタイム撮影が簡単にできる

360°カメラ「Insta360 ONE X」で手軽にマトリックス風動画を撮影!

「バレットタイム」と呼ばれる“回転+スローモーション”映像と言えば、映画「マトリックス」のワンシーンとしておなじみです。今回は、そんな動画を手軽に撮影できる360°カメラとして話題になった「Insta 360 ONE」の後継モデルである「Insta360 ONE X」の実機をレビュー。実際に全天球動画やハイパーラプスなどの撮影をしまくってきた結果をレポートします!

誰でも簡単にバレットタイム撮影ができる「Insta360 ONE X」をレビュー。価格は52,300円(税込。2018年11月5日時点での価格.com最安価格)

「Insta360 ONE X」で実際にどんな動画を撮れるのかチェック!

「Insta360 ONE X」は、端末の前面と背面に搭載された2つのレンズで360°動画が撮影できるカメラです。前モデル「Insta360 ONE」に比べ、画質が4K(30fps)から5.7K(30fps)へと進化するなど、性能面が大きく向上しました。

外観やスペックをチェックする前に、まずは作例をご覧ください。今回は、本体に加えて専用の自撮り棒とバレットタイム用のハンドルを使って撮影を行ないました。なお、昼間の撮影を行なった日の天気は晴れで、夜間撮影の日は小雨というコンディションでした。

主な撮影地は山や川といったアウトドアシーン

主な撮影地は山や川といったアウトドアシーン

「Insta360 ONE X」ムービー作例。“非全天球”動画編

背中の下につっかえ棒なんてありません(※編集部注:どう見ても、あります)。

動画冒頭のマトリックス風パートは、専用アクセサリの「バレットタイムハンドル」と自撮り棒を使って撮影しています。基本的には、ハンドルの先にL字型に取り付けた自撮り棒の先でカメラをグルグルと回転させながらスローで撮影する仕組みですが、Insta360シリーズが誇る強力なブレ補正「FlowState」と、自動的に自撮り棒やハンドルを映像から消す機能のおかげで、一見するとカメラを振り回して撮ったとは思えない動画に仕上がります。

なお、「Insta360 ONE X」で撮影した動画や写真は、iOS/Android用アプリ「Insta360 ONE X Camera Control App」か、Windows/macOS用のソフトウェア「Insta360 STUDIO for ONE X」を使って書き出しを行ないます。いずれも無料で使用できますが、アプリ版のほうが動作は軽快です。ただし、アプリ版の書き出し解像度が最大4Kのため、カメラスペックの上限である5.7K画質で書き出す場合はWindows/macOS用のソフトウェアを使う必要があります。

上記の動画は、カメラから転送したデータを「Insta360 ONE X Camera Control App」で書き出し、「Final Cut Pro X」で編集したものです。アプリ単体でスローモーション/早送り、視点移動などの加工が可能ですが、複数の動画をつなぎ合わせるには別の編集用アプリかソフトウェアを用意しなければなりません。

「Insta360 ONE X」ムービー作例。全天球動画編

360°動画を編集する際のマシン負荷は高め。合計25本、30分程度の360°動画を「Insta360 STUDIO for ONE X」で書き出す場合、2016年モデルの「MacBook Pro」だと、1晩がかりの作業でした

こちらの全天球動画は、スマホを動かしたり、マウスカーソルを画面にあわせてドラッグしてグリグリ動かしたりすると視点の移動が楽しめます。

Insta360「ONE X」写真作例

「Insta360 ONE X」は、360°動画を撮影できるほかに、360°の静止画(1800万画素/HDR)の撮影も可能です。

リフトで移動しながら撮ったので風景の周辺にブレが発生していますが、センターの被写体はクリアに写っています。SNSでシェアしたりする程度には十分な画質、という印象です

夜間撮影の場合、立ち止まって撮影しても手ブレの影響が見られますが、暗所のノイズはこのサイズのカメラとしては少なめな印象

「Insta360 ONE X」を写真でチェック

ここからは「Insta360 ONE X」の外観を写真で見つつ、スペックをチェックしてみましょう。

本体サイズは115(縦)×48(幅)×28(厚さ)mmで、公称重量はバッテリー込みで115g。2018年に発売された360°カメラの「GoPro Fusion」が200g超なので、「Insta360 ONE X」は重量面ではアドバンテージがあります

上から順にディスプレイ、決定/撮影ボタン、選択/電源ボタン。ハッキリとしたクリック感のある操作は悪くありませんが、ボタンを軽く押すだけで電源が入ってしまうため、持ち歩きの際に意図せずオンになり電池を消耗してしまうのが難点。筆者の場合、ソフトケースに入れてズボンのポケットにしまっておくと、かなりの確率で起動状態に入ってしまったので、別途セミ・ハードタイプのケースを用意するなどの対策をするのがベターです。

ソニー製の1/2.3インチセンサーとF値2.0のレンズを搭載し、7K(6080x3040)/約1800万画素の静止画と、約5.7K(5760x2880)/30fpsの動画撮影に対応しています。動画のコーデックはH.264で、映像ビットレートは最大120Mbpsです。ちなみに、撮影できる動画の解像度は「GoPro Fusion」より上ですが、ダイナミックレンジではやや劣ります

1200 mAhのバッテリーを備え、5.7K/30fpsの撮影をした場合の駆動時間は公称で最長約60分。本体側面から取り出し可能な交換型のため、複数のバッテリーを用意して差し替えられます。本体のコンパクトさ優先の設計なのか、バッテリー容量は必要最小限という印象で、オン、オフをくりかえしながら2時間くらい歩き回って撮影をしていたら、電池をほぼ使い切ってしまいました。丸1日撮影する予定なら、モバイルバッテリーで充電しながら移動するか、予備バッテリーを用意したほうがよいでしょう

充電は側面にあるmicroUSBポートから行ないます。自撮り棒や三脚に取り付けた状態でも、ケーブルが挿せるようあえて本体下部にポートを設置していないのはよくできた設計です。少しぜいたくかもしれませんが、「持ち歩くケーブルの本数を増やしたくない」という気持ちからはUSB Type-Cポートのほうがよかったなと思います

まとめと感想 〜「Insta360 ONE X」実機レビュー〜

「Insta360 ONE X」はコンパクトかつ軽量で持ち歩きもしやすいため、カジュアルに使う360°カメラとしては満足度の高い製品です。

暗所でのノイズは、このサイズのセンサーのカメラとしては優秀と言えるいっぽうで、ハイライトの白飛びや色落ちがしやすい点が残念。特に、空の青がキレイに出づらいのが、屋外で使うことが多いカメラとしては泣きどころです。この辺りは、ファームウェアの更新で少し改善される可能性もあるので、今後のメーカーの対応に期待です。

ちなみに、「Insta360 ONE X」の販売価格は52,300円(込。2018年11月5日時点での価格.com最安価格)で、ライバル機とも言える「GoPro Fusion」より約2万円安くなっている点は重要。コストパフォーマンスにすぐれた360°カメラをお探しの方は、購入候補の筆頭とみなしてよい製品です。

Mr.TATE(Masahira TATE)

Mr.TATE(Masahira TATE)

世界50カ国以上を旅したバックパッカー。週間アスキー編集部などを経て、AppBankに入社。「バイヤーたてさん」として仕入れとYouTubeを活用したコンテンツコマースに取り組み、上場時は広報として企業PRを担当。現在はフリーランスで活動中。

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