レビュー
「X-T4」と同等のセンサー&画像処理エンジンを搭載したお買い得モデル

操作性抜群の富士フイルム「X-S10」と「XF 50mmF1.0」で宵闇迫る二子玉川・渋谷を切り撮る

XF 50mmF1.0 R WRは撮影が楽しくなるレンズ

X-S10と同時に借用したXF50mmF1.0 R WRにレンズを交換する。重さ845gあるのでさすがにズシリとくる。当初は33mm(35mm換算50mm)のレンズを設計していたが、あまりにも巨大なレンズになってしまうことから現在の50mmで製品化されたという、いわく付きの単焦点レンズだ。それでも十分大きなレンズなのだが、その原因はF1.0のボケ味にこだわったからだそうだ。

小平さんは、その販売価格を見ても欲しいと思わせる魅力的なレンズと語っていたが、理由はやはりボケ味。絞り開放では、わずかに甘い描写になり、F2まで絞るとシャープな描写になる設計で、他の単焦点レンズの特性とは一線を画しているそうだ。

明るいズームレンズも開放絞り値F2.8なので、F2で絞り込んだという表現は一般的とは言えないが、絞りの変化で確かにXF50mmF1.0は、がらりと違う表情を見せてくれる。点光源のボケが美しいので、夕方から夜にかけて使いたくなる大口径レンズなのだ。

望遠レンズを思わせる立派な外見。もちろん絞りリング付きだ

望遠レンズを思わせる立派な外見。もちろん絞りリング付きだ

AFフレームをもっとも小さくしてもピントはピタリと合ってくれた。発色も華やかで美しい<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1、1/480秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、10.7MB)

AFフレームをもっとも小さくしてもピントはピタリと合ってくれた。発色も華やかで美しい
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1、1/480秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、10.7MB)

前ボケと後ボケを生かして撮影。絞り開放なら何でも絵になりそうだ<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1、露出補正-0.67EV、1/8500秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、11.1MB)

前ボケと後ボケを生かして撮影。絞り開放なら何でも絵になりそうだ
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1、露出補正-0.67EV、1/8500秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、11.1MB)

トンボを説明するためのオブジェ。逆光を受けて透明なパーツの昆虫がよく見える<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1、露出補正-0.33EV、1/800秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、11.1MB)

トンボを説明するためのオブジェ。逆光を受けて透明なパーツの昆虫がよく見える
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1、露出補正-0.33EV、1/800秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、11.1MB)

明るい夕陽の元での撮影。X-S10は電子シャッターで1/32000秒まで切れるのが武器になる<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F2.8、露出補正-0.67EV、1/12000秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、9.82MB)

明るい夕陽の元での撮影。X-S10は電子シャッターで1/32000秒まで切れるのが武器になる
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F2.8、露出補正-0.67EV、1/12000秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、9.82MB)

内蔵フラッシュを使った日中シンクロ。夕陽を浴びているが肌の色が白くなった<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F2.8、露出補正+0.33EV、1/60秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、11.3MB)

内蔵フラッシュを使った日中シンクロ。夕陽を浴びているが肌の色が白くなった
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F2.8、露出補正+0.33EV、1/60秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、11.3MB)

似たような条件で自然光を生かすと肌の色は赤っぽくなる<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F2.8、露出補正+0.33EV、1/60秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、11.2MB)

似たような条件で自然光を生かすと肌の色は赤っぽくなる
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F2.8、露出補正+0.33EV、1/60秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、11.2MB)

オレンジ色のLEDライト照明。背景のビル照明のボケが美しい<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO80、F1、露出補正-0.67EV、1/20秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、10.5MB)

オレンジ色のLEDライト照明。背景のビル照明のボケが美しい
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO80、F1、露出補正-0.67EV、1/20秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、10.5MB)

X-S10はベストバイに相応しい傑作モデル

最初は操作に戸惑っていた小平さんも、日が落ちる頃にはX-S10のインターフェイスに慣れて、これは使いやすいと納得のご様子だった。スペック的には仕事に使えるのでサブ機として欲しいとの感想。気になる点は大型レンズを付けたときに安定させるための「縦位置パワーブースタグリップ」がオプションないこと、防塵防滴、耐寒性能が気になるそうだ。

私はシャッターの操作感がスイッチのようで違和感があること、電源スイッチにあそびがあって作りがちゃちなこと、EVFの倍率が低い、液晶モニターがチルト式でないことが気になった。機能とスペックには文句はなく、これとXF16-80mmF4を揃えて、拙宅の交換レンズと合わせれば仕事に使えると思った。2人の結論は間違いなく富士フイルムのお買い得モデルであること。私もX-E4が登場しなかったら購入決定である。

夕闇迫る二子玉川のバス停。遠景ではシャープで抜けのいい描写が得られた<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO320、F1、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、10.7MB)

夕闇迫る二子玉川のバス停。遠景ではシャープで抜けのいい描写が得られた
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO320、F1、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、10.7MB)

かなり暗い条件でも瞳AFが効いてくれた。しかし、よく見るとやや前ピンかもしれない<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO250、F1.0、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、9.95MB)

かなり暗い条件でも瞳AFが効いてくれた。しかし、よく見るとやや前ピンかもしれない
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO250、F1.0、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、9.95MB)

渋谷MIYASHITA PARKの1階、ちょうちんの明かりの雰囲気が出た。暗部の階調性もいい<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1.0、露出補正-0.33EV、1/120秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、11.3MB)

渋谷MIYASHITA PARKの1階、ちょうちんの明かりの雰囲気が出た。暗部の階調性もいい
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1.0、露出補正-0.33EV、1/120秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、11.3MB)

点光源の丸ボケ。微妙にピントが合っていない部分のやわらかい描写が魅力的だ<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO320、F1、1/75秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、11.9MB)

点光源の丸ボケ。微妙にピントが合っていない部分のやわらかい描写が魅力的だ
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO320、F1、1/75秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、11.9MB)

連写モードで渋谷駅手前の山手線を撮影。光源の違いで手前と奥の色合いがかなり変わった<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO1600、F2、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、16.2MB)

連写モードで渋谷駅手前の山手線を撮影。光源の違いで手前と奥の色合いがかなり変わった
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO1600、F2、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、16.2MB)

50mmF1.0で撮ると、いつも歩いている阿佐ヶ谷の道が異国のように見える<br>X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1.0、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE<br>撮影写真(4160×6240、11.8MB)

50mmF1.0で撮ると、いつも歩いている阿佐ヶ谷の道が異国のように見える
X-S10、XF 50mmF1.0 R WR、50mm(35mm換算75mm)、ISO160、F1.0、露出補正-0.33EV、1/75秒、絞り優先AE
撮影写真(4160×6240、11.8MB)

ゴン川野

ゴン川野

カメラとオーディオが専門のライター。モノクロフィルムの現像、カラーのプリントを経て、デジカメ時代に突入。現在は仕事もプライベートもミラーレスOLYMPUS OM-D E-M1MK2を愛用。「阿佐ヶ谷レンズ研究所」にて掲載記事をまとめて発信中。

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