上田家(上田晃司とコムロミホ)が愛用するカメラバッグ「WANDRD」
こんにちは! カメラや写真が好きな人が集まるお店「MONO GRAPHY」の中嶋です。今回は、スナップ写真をライフワークに活動する写真家・上田家(上田晃司とコムロミホ)の2人が愛用する「WANDRD(ワンダード)」のカメラバッグを紹介します。
「WANDRD」というメーカーを初めて耳にする人もいるかと思いますので、少し説明させてください。「WANDRD」は、カメラマンの兄弟が立ち上げた、米国生まれの新しいカメラバッグメーカーです。デザイン性と機能性の両方を追求した、ほかにはないような特徴を持つカメラバッグを世に送り出し、目の肥えた“カメラバッグ通”から支持を集め始めている、今人気急上昇中のメーカーです。
今回は、そんな「WANDRD」の数あるラインアップの中から、上田とコムロが愛用している、バックパック「プロヴォーク(PRVKE)」と、スリングバッグ「ローム スリング(ROGUE Sling)」の2つを取り上げます。
ロールトップ構造が特徴的なバックパック「プロヴォーク」。デザイン性と機能性にすぐれる「WANDRD」の代表するモデルです
「プロヴォーク」は、「WANDRD」のカメラバッグの中でも特に人気の高いバックパックです。まず特徴的なのがデザインで、バッグのトップ部分を巻き込んで容量を調節できるロールトップ構造を採用することで、シンプルですっきりとした見た目を実現しています。
使いやすさにも配慮されていて、バッグパネルが大きく開く、メインコンパートメント全体にアクセスしやすい構造を採用。サイドパネルからメインコンパートメントにアクセルすることも可能です。収納性では、バッグ内部に細かいスペースがいくつも用意されているうえ、ノートPCやタブレットを収納できるスペースも確保されています。
バッグパネルが大きく開く構造を採用。パネル内側にSDカードなど小物を入れるスペースがたくさん用意されています(@の部分)。Aの部分はノートPCを収納するスペースで、パネルを開いた際にノートPCが飛び出ないようにベルトが付いています。ノートPCとは別にタブレットなど平らなものを入れられるスペースもあります(※画像は21Lモデルです)
ひもを引っ張るだけで開くポケットも用意されています。片手がふさがることが多い現場では大変ありがたいですね。ここにはバッテリーなどの小物を入れられます(※画像は21Lモデルです)
サイドポケットからカメラの出し入れができるので、バッグを背負った状態でカメラやレンズを出し入れすることが可能。機材をすばやく取り出せるだけでなく、地面が濡れていたり汚れていたりしてバッグを下したくないシーンでも使いやすいと言えます(※画像は21Lモデルです)
バッグの底にポケットがあるのもうれしいポイント(※画像は21Lモデルです)
容量は、11L(11〜16L、「プロヴォーク ライト」というモデル名で展開)、21L(21〜26L)、31L(31〜36L)、41L(41〜46L)の4種類。11Lモデルの「プロヴォーク ライト」のみカメラ収納部が一体化した構造で、21L/31L/41Lモデルはカメラ収納用のカメラキューブを別途用意する必要があります。
21L/31L/41Lモデルには、スタンダードなサイズのカメラキューブとアクセサリーストラップス、ウエストストラップが付属する「フォトグラフィーバンドル」が用意されているので、とりあえずカメラバッグとして使用したいのであればこのバンドルを選ぶのがおすすめです。
プロヴォーク ライト(容量11〜16L)
外寸:28(幅)×40(高さ)×14(奥行)cm
カメラ収納部:28(幅)×24(高さ)×11(奥行)cm
重量:1.1kg
プロヴォーク 21 (容量21〜26L)
外寸:28(幅)×43(高さ)×17(奥行)cm
重量:1.3kg
プロヴォーク 31(容量31〜36L)
外寸:30(幅)×48(高さ)×18(奥行)cm
重量:1.3kg
プロヴォーク 41(容量41〜46L)
外寸:32(幅)×53(高さ)×23(奥行)cm
重量:1.7kg
左から11Lの「プロヴォーク ライト」、21L、31L、41Lの各モデル。いちばん小さい「プロヴォーク ライト」はカメラ収納部が一体化した構造で、コンパクトなカメラ1台とレンズ数本を収納可能です。身軽にスナップ撮影をしたい際や、日常使いにピッタリなサイズではないでしょうか
さらに、個性的なカラーエーションが用意されているのも「プロヴォーク」のポイント。容量によって選べるカラーが異なっていて、メインモデルの21Lモデルでは、ブラック/ワサッチグリーン/エーゲブルー/ユマタンカラー/セドナオレンジの5色から選択できます。
21Lモデルでは、ブラック(左上)/ワサッチグリーン(中央・上)/エーゲブルー(右上)/ユマタンカラー(左下)/セドナオレンジ(右下)のカラーバリエーションが選べます
コムロは、21Lモデルのワサチグリーンカラーを愛用しています。ワサチグリーンを選んだ理由は、鮮やかなグリーンというよりは、落ち着いたグリーンなのでいろいろなファッションに合わせやすいため。おしゃれにカメラを持ち歩けるので、とても気に入っているとのことです。
21Lモデルの「フォトグラフィーバンドル」には、中型の一眼カメラ1台とレンズ2〜4本を収納できる「エッセンシャル カメラ キューブ」が付属します。後述する多彩な収納性によって日用品なども入れておけるので旅行での使用にもピッタリ。16インチのノートPCも収納できます。コムロは先日、香港に2泊3日で旅行した際も、この21Lモデルの「フォトグラフィーバンドル」を使用していました。
ブラックとユマタンの2色が用意される「ローム スリング」。どちらもシックな印象のカラーなので、ファッションのアイテムとしても使い勝手がよさそうです
「ローム スリング」は、携帯性と機能性を両立したスリングバッグ。「WANDRD」らしいシンプルなデザインながら使いやすい仕掛けが各所に施されています。
まず、大きくかつスムーズに開いて、バッグの中にアクセスしやすいようになっているのがポイント。ジッパーが開く向きや大きさが工夫されているので、カメラやレンズが取り出しやすく、特にスナップ撮影の際に重宝します。
大きく開くので機材が取り出しやすいです。スナップ撮影で使いやすいバッグだと思います
バッグ背面はエアメッシュ仕様なので通気性にもすぐれています。強度の高いバリスティックナイロン生地を使用しているのも特徴です。
また、「ローム スリング」は、ショルダーストラップの長さを変更することでメッセンジャーバッグやウエストバッグにも変身します。複数の調節ポイントに装着できるサポートストラップが用意されているので、体格にあわせてフィットする位置を選べるのがうれしいです。
上田家の2人は旅行の際、機材一式をバックパックで入れて持っていき、現地では、スナップ撮影に必要なものを「ローム スリング」に入れ替えて出かけることが多いです。
「ローム スリング」の容量は3L、6L、9Lの3種類。どの容量もブラックとユマタンの2色のカラーバリエーションを選べます。
ローム スリング 3L
外寸:22.5(幅)×15(高さ)×10(奥行)cm
内寸:20(幅)×13.7(高さ)×8.7(奥行)cm
重量:450g
ローム スリング 6L
外寸:30(幅)×18.7(高さ)×15(奥行)cm
内寸:27.5(幅)×17.5(高さ)×10.6(奥行)cm
重量:680g
ローム スリング 9L
外寸:33.7(幅)×21.2(高さ)×17.5(奥行)cm
内寸:32.5(幅)×19.3(高さ)×12.5(奥行)cm
重量:790g
参考までに各容量でどのくらいの機材を収納できるのかを紹介しておきます。
手のひらサイズのコンパクトなカメラが1台とレンズ1本が入るサイズです。荷物は少なくしたいけど、カメラは持って行きたいときなどに使いやすいと思います。自転車で遠出するときなどにもぴったりのサイズ感です。
フルサイズミラーレスカメラが収納可能なサイズです。レンズも大きさにもよりますが、2本くらいなら余裕で入ります。常にカメラを首からぶら下げて移動するのであれば、レンズを3〜4本収納できるサブバッグとしても活躍することでしょう。
フラッグシップモデル級の大きな一眼カメラも収納できるサイズです。カメラボディに加えて、大口径のズームレンズも2本入れておくことが可能。大半の撮影に対応できるサイズ感だと思います。
「ローム スリング」でユニークなのは、6Lモデルと9Lモデルで、ノートPCを収納できる別売のラップトップケースを装着できることです。バッグの背面に差し込む形で利用できます。ケース上部には飛び出し防止のストラップが付いているので、安心して持ち運び可能です
今回、バックパックの「プロヴォーク」と、スリングバッグの「ローム スリング」を紹介しましたが、いずれも、いい意味でカメラバッグらしくない高品位なデザインが特徴です。それだけでなく、収納性と機能性にもすぐれ、とても使いやすいカメラバッグに仕上がっています。
上田家の2人は、デザインが気に入って「WANDRD」のカメラバッグを使い始めて、使い込むうちに細部までこだわっている作りを実感し、愛用するようになっています。先日、上田家の2人が香港に2泊3日の旅行に行った際、コムロは「プロヴォーク」の21Lモデル、上田は「プロヴォーク」の31Lモデルにカメラや日用品を入れて移動し、現地でホテルからスナップ撮影に出かけるときは、「ローム スリング」に必要なものを移し替えて持ち運んでいました。
デザイン・機能性ともにクオリティの高い「WANDRD」のカメラバッグは、多くのフォトグラファーのよいパートナーになると思います。実際にお手にとってお試しいただきたいです。
※「WANDRD」のカメラバッグは、以下に掲載するYouTubeチャンネル「写真家夫婦 上田家」の動画でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
某カメラメーカーのショールームで約3年間従事したのち、MONO GRAPHYに入社。写真、動画撮影をしながら、MONO GRAPHYではディレクターとしてコンテンツ制作にも携わる。週に1、2回はお店のスタッフとしても勤務中。