レビュー

シグマ初のZマウントレンズ3本を一挙レビュー! 開放F1.4の広角/標準/中望遠レンズ

こんにちは! カメラや写真が好きな人が集まるお店「MONO GRAPHY」スタッフの中嶋です。今回は、シグマが2023年4月に発売した、同社初のニコンZマウント用レンズ3本「16mm F1.4 DC DN」「30mm F1.4 DC DN」「56mm F1.4 DC DN」を一挙紹介します。

シグマ初のZマウント用レンズとして登場した3本。いずれも開放絞り値F1.4の大口径・単焦点レンズです

シグマ初のZマウント用レンズとして登場した3本。いずれも開放絞り値F1.4の大口径・単焦点レンズです

小型・軽量ながら高画質な「Contemporary」ラインのレンズ

今回紹介する、Zマウント用の「16mm F1.4 DC DN」「30mm F1.4 DC DN」「56mm F1.4 DC DN」は、いずれもAPS-C専用の大口径・単焦点レンズ。サイズ感と性能のバランスを重視した「Contemporary」ラインに属する製品です。

これら3本は、これまでにソニーEマウント用、マイクロフォーサーズ用、キヤノンEF-Mマウント用、ライカLマウント用、富士フイルムXマウント用が展開されており、2023年4月に、ニコンZマウント用が追加された形です。

3本共通の特徴として押さえておきたいのは、光学性能を追求するシグマレンズ最高峰「Art」ラインに匹敵する画質と、開放絞り値F1.4の明るさを、よりコンパクトな筐体で実現していること。それでいて価格も抑えられており、サイズ感・画質・価格のバランスにすぐれているのが魅力です。

左から「16mm F1.4 DC DN」「30mm F1.4 DC DN」「56mm F1.4 DC DN」。3本で広角から中望遠までをカバーできるラインアップです

左から「16mm F1.4 DC DN」「30mm F1.4 DC DN」「56mm F1.4 DC DN」。3本で広角から中望遠までをカバーできるラインアップです

・16mm F1.4 DC DN(Zマウント用)
サイズ:72.2mm(最大径)× 94.3mm(全長)
重量:420g
価格.com最安価格:62,350円

・30mm F1.4 DC DN(Zマウント用)
サイズ:70.0mm(最大径)× 75.3mm(全長)
重量:285g
価格.com最安価格:49,500円

・56mm F1.4 DC DN(Zマウント用)
サイズ:70.0mm(最大径)× 61.5mm(全長)
重量:295g
価格.com最安価格:62,350円

※価格.com最安価格は2023年6月22日時点のもの

さすがに開放F1.4の大口径レンズだけあって全長は若干長いですが、比較的軽いのがポイントで、3本を合わせた総重量は1kgに抑えられています。「Z 50」「Z 30」「Z fc」といったコンパクトなAPS-Cミラーレスカメラにぴったりのサイズ感と言えるでしょう。

マウント部にゴムのシーリングを施し、簡易防塵・防滴構造を実現しています

マウント部にゴムのシーリングを施し、簡易防塵・防滴構造を実現しています

「16mm F1.4 DC DN」
キットレンズからのステップアップに適した広角レンズ

続いて、3本それぞれの特徴を見ていきましょう。まずは、「16mm F1.4 DC DN」からです。

「16mm F1.4 DC DN」の全長は94.3mmで重量は420g。今回紹介する3本の中では最も長くて重いレンズですが、焦点距離24mm相当(35mm判換算)で開放F1.4というスペックを考慮すると十分にコンパクトです

「16mm F1.4 DC DN」の全長は94.3mmで重量は420g。今回紹介する3本の中では最も長くて重いレンズですが、焦点距離24mm相当(35mm判換算)で開放F1.4というスペックを考慮すると十分にコンパクトです

「16mm F1.4 DC DN」は、35mm判換算で焦点距離24mm相当の画角を持つ広角レンズ。開放F1.4の明るさでワイドに撮れるので、ボケを生かした風景写真を撮りたい場合や、明るさを生かして星景写真を撮りたい場合におすすめできます。

もちろん、街スナップやポートレートでも活用できるので、「Z 50」「Z 30」「Z fc」のキットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f3.5-6.3 VR」からのステップアップにももってこいの1本と言えます。

また、焦点距離24mm相当というのは、スマートフォンに標準搭載される広角レンズに近い画角なのも押さえておきたいポイント。スマートフォンで写真撮影を楽しんでいる人にとって、より気軽に楽しめる大口径・単焦点レンズと言えるのではないでしょうか。

ソフトクリームを片手で撮影しました。35mm判換算で焦点距離24mm相当の広い画角のため、こうした片手撮影でのブツ撮りでも、フレーミングが容易で無理なくシャッターが切れますZ 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F3.5、1/4000秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、5.9MB)

ソフトクリームを片手で撮影しました。35mm判換算で焦点距離24mm相当の広い画角のため、こうした片手撮影でのブツ撮りでも、フレーミングが容易で無理なくシャッターが切れます
Z 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F3.5、1/4000秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、5.9MB)

本レンズは星景写真の撮影にも活用できます。この作例では、絞り値は開放F1.4、シャッタースピードは星がギリギリ止まって見える8秒に設定しました。周辺ではコマ収差が見られますので、気になる場合は少し絞って撮るとよいでしょうZ 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F1.4、8秒、ISO640、ホワイトバランス:温白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、6.3MB)

本レンズは星景写真の撮影にも活用できます。この作例では、絞り値は開放F1.4、シャッタースピードは星がギリギリ止まって見える8秒に設定しました。周辺ではコマ収差が見られますので、気になる場合は少し絞って撮るとよいでしょう
Z 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F1.4、8秒、ISO640、ホワイトバランス:温白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、6.3MB)

遠景での撮影では、開放から1段以上絞ると画像の中央から周辺まで安定した描写が得られます。この作例は絞り値F4に設定しましたが、周辺でも葉の1枚1枚が見えるほどシャープに撮れていますZ 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F4、1/320秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、11.9MB)

遠景での撮影では、開放から1段以上絞ると画像の中央から周辺まで安定した描写が得られます。この作例は絞り値F4に設定しましたが、周辺でも葉の1枚1枚が見えるほどシャープに撮れています
Z 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F4、1/320秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、11.9MB)

朝日がチューリップに当たって美しかったので撮影した写真です。画面のほぼ中央に太陽を配置して逆光の状態にしましたが、シグマ独自の「スーパーマルチレイヤーコート」によって、フレアやゴーストを抑えた写真を撮影できましたZ 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F1.4、1/4000秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(3712×5568、5.4MB)

朝日がチューリップに当たって美しかったので撮影した写真です。画面のほぼ中央に太陽を配置して逆光の状態にしましたが、シグマ独自の「スーパーマルチレイヤーコート」によって、フレアやゴーストを抑えた写真を撮影できました
Z 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F1.4、1/4000秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(3712×5568、5.4MB)

35mm判換算で焦点距離24mm相当の広い画角を生かし、主題のパフェとともにカフェの雰囲気が伝わるように撮影しました。次に紹介する「30mm F1.4 DC DN」でも同じ被写体を撮影しているので、画角の違いによるレンズの使いこなし例として、ぜひ参考にしてくださいZ 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F1.4、1/50秒、ISO100、WBオート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、5.8MB)

35mm判換算で焦点距離24mm相当の広い画角を生かし、主題のパフェとともにカフェの雰囲気が伝わるように撮影しました。次に紹介する「30mm F1.4 DC DN」でも同じ被写体を撮影しているので、画角の違いによるレンズの使いこなし例として、ぜひ参考にしてください
Z 50、16mm F1.4 DC DN、16mm(35mm判換算24mm相当)、F1.4、1/50秒、ISO100、WBオート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、5.8MB)

絞り開放での周辺光量落ちを生かすのもアリ

以下に掲載する作例は、日の出前の薄明の時間帯に、「16mm F1.4 DC DN」の絞り開放で撮影したものです。この作例で注目してほしいのは周辺光量落ち。大口径の広角レンズということで、絞り開放ではそれなりに光量が落ちます。

本レンズは、基本的にはカメラ側の「ヴィネットコントロール」をオンにして使うのがよいと思いますが、周辺に向かって自然な落ち方なので、あえて「ヴィネットコントロール」をオフにしてトンネル効果を強調しても面白いでしょう。うまく活用すれば、被写体をより際立たせることができます。

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN」
ボケを生かした写真撮影が楽しめる標準レンズ

「30mm F1.4 DC DN」は全長75.3mm/重量285gの標準レンズ。「16mm F1.4 DC DN」と比べると全長が短く、携帯性にすぐれます

「30mm F1.4 DC DN」は全長75.3mm/重量285gの標準レンズ。「16mm F1.4 DC DN」と比べると全長が短く、携帯性にすぐれます

「30mm F1.4 DC DN」は、35mm判換算で焦点距離45mm相当の画角の単焦点レンズです。標準域の画角なので、見たものをそのまま切り取るような感覚で使えるのが扱いやすく、被写体に寄れば主題が明確な写真を、引けば色々な要素を写し込む写真を撮ることができます。歪みが少ないので、ポートレートなどでも活用できる万能レンズと言えるでしょう。

見逃せないのは、開放絞り値F1.4の明るさを生かすことで、背景を大きくぼかせること。ボケを生かすことで、日常の風景をドラマチックに撮影できます。

「Z 50」「Z 30」「Z fc」と組み合わせる「初めて単焦点レンズ」を探している人にとって、選んで間違いのないレンズだと思います。

「16mm F1.4 DC DN」の作例としても撮影したパフェを、「30mm F1.4 DC DN」で撮った1枚です。この写真では、パフェに寄って主題を明確にしました。35mm判換算で焦点距離45mm相当の画角のため、何を写し、何を写さないのかを選べる、自由度の高いレンズですZ 50、30mm F1.4 DC DN、30mm(35mm判換算45mm相当)、F1.4、1/80秒、ISO100、ホワイトバランス:オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、6.0MB)

「16mm F1.4 DC DN」の作例としても撮影したパフェを、「30mm F1.4 DC DN」で撮った1枚です。この写真では、パフェに寄って主題を明確にしました。35mm判換算で焦点距離45mm相当の画角のため、何を写し、何を写さないのかを選べる、自由度の高いレンズです
Z 50、30mm F1.4 DC DN、30mm(35mm判換算45mm相当)、F1.4、1/80秒、ISO100、ホワイトバランス:オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、6.0MB)

花屋の2階が吹き抜けになっていたので、手前の枠組みを前ボケにして奥行き感を表現しました。35mm判換算で焦点距離45mm相当というのは、いわゆる標準レンズの焦点距離50mmより少し広く撮影できるので、写そうと思ったものが素直に画角に収まるのが使いやすいですZ 50、30mm F1.4 DC DN、30mm(35mm判換算45mm相当)、F1.4、1/80秒、ISO100、ホワイトバランス:オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する

花屋の2階が吹き抜けになっていたので、手前の枠組みを前ボケにして奥行き感を表現しました。35mm判換算で焦点距離45mm相当というのは、いわゆる標準レンズの焦点距離50mmより少し広く撮影できるので、写そうと思ったものが素直に画角に収まるのが使いやすいです
Z 50、30mm F1.4 DC DN、30mm(35mm判換算45mm相当)、F1.4、1/80秒、ISO100、ホワイトバランス:オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する

外に飾られていた麻かごを撮影しました。背景が大きくボケて、日常のワンシーンを印象的に撮影できましたZ 50、30mm F1.4 DC DN、30mm(35mm判換算45mm相当)、F1.4、1/2000秒、ISO100、ホワイトバランス:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、7.3MB)

外に飾られていた麻かごを撮影しました。背景が大きくボケて、日常のワンシーンを印象的に撮影できました
Z 50、30mm F1.4 DC DN、30mm(35mm判換算45mm相当)、F1.4、1/2000秒、ISO100、ホワイトバランス:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、7.3MB)

「56mm F1.4 DC DN」
風景やスナップでも使いやすいコンパクトな中望遠レンズ

「56mm F1.4 DC DN」の全長は61.5mmで重量は295g。コンパクトで軽い筐体に仕上がっています

「56mm F1.4 DC DN」の全長は61.5mmで重量は295g。コンパクトで軽い筐体に仕上がっています

「56mm F1.4 DC DN」は、35mm判換算で焦点距離84mm相当の画角の中望遠レンズです。ポートレート撮影で使われることが多い画角ですが、今回はスナップや風景の撮影で使ってみました。全長が61.5mmと短く、また重量も295gと軽いため、持ち歩きながらの撮影との相性がよいと感じました。

また、今回取り上げる3本の中で最も焦点距離が長く、より大きなボケを生かした写真を撮影できるのも魅力です。

湖面にピントを合わせて、富士山とリフレクションを撮影。画面中央にピントを合わせたことで、手前の水面と奥の富士山がボケて、立体感のある写真に仕上がりました。また、35mm判換算で焦点距離84mm相当という中望遠域の画角のため適度な圧縮効果が得られているのもポイント。よりダイナミックな印象の写真に仕上がっていると思いますZ 50、56mm F1.4 DC DN、56mm(35mm判換算84mm相当)、F1.4、1/500秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(3712×5568、6.7MB)

湖面にピントを合わせて、富士山とリフレクションを撮影。画面中央にピントを合わせたことで、手前の水面と奥の富士山がボケて、立体感のある写真に仕上がりました。また、35mm判換算で焦点距離84mm相当という中望遠域の画角のため適度な圧縮効果が得られているのもポイント。よりダイナミックな印象の写真に仕上がっていると思います
Z 50、56mm F1.4 DC DN、56mm(35mm判換算84mm相当)、F1.4、1/500秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(3712×5568、6.7MB)

暗い屋内で撮った写真です。開放F1.4の明るさを生かすことで、ISO200の低感度で撮影できました。また、この作例では、ピント面以外が大きくボケているのも注目点。被写体に寄ることでボケは大きくなるので、主題をより強調したいときは、寄って撮影することをおすすめしますZ 50、56mm F1.4 DC DN、56mm(35mm判換算84mm相当)、F1.4、1/100秒、ISO200、ホワイトバランス:電球、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(5568×3712、7.0MB)

暗い屋内で撮った写真です。開放F1.4の明るさを生かすことで、ISO200の低感度で撮影できました。また、この作例では、ピント面以外が大きくボケているのも注目点。被写体に寄ることでボケは大きくなるので、主題をより強調したいときは、寄って撮影することをおすすめします
Z 50、56mm F1.4 DC DN、56mm(35mm判換算84mm相当)、F1.4、1/100秒、ISO200、ホワイトバランス:電球、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:より強め、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(5568×3712、7.0MB)

カメラから遠い位置にあったチューリップを絞り開放で撮影しました。このレンズでの開放撮影は、被写体が遠い位置にあっても背景が大きくボケるため、主題を際立たせた写真が撮りやすいですZ 50、56mm F1.4 DC DN、56mm(35mm判換算84mm相当)、F1.4、1/4000秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する撮影写真(3712×5568、7.3MB)

カメラから遠い位置にあったチューリップを絞り開放で撮影しました。このレンズでの開放撮影は、被写体が遠い位置にあっても背景が大きくボケるため、主題を際立たせた写真が撮りやすいです
Z 50、56mm F1.4 DC DN、56mm(35mm判換算84mm相当)、F1.4、1/4000秒、ISO100、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、自動ゆがみ補正:する、回折補正:する
撮影写真(3712×5568、7.3MB)

まとめ 開放F1.4ながらコンパクトなサイズ感がグッド

「16mm F1.4 DC DN」「30mm F1.4 DC DN」「56mm F1.4 DC DN」の3本を使ってみて、この「Contemporary」ラインのレンズ群のよいところだと感じたのは、開放F1.4の明るさでコンパクトなサイズ感を実現していることです。

今回は「Z 50」と組み合わせて撮影しましたが、カメラ1台とレンズ3本をコンパクトなウエストバッグに入れて持ち運ぶことができました。トレッキングなどでの移動も多かったのですが、レンズ3本で計1kg、「Z 50」を含めても計1.45kg(「Z 50」の重量はバッテリー・SDカード込みで約450g)というのは本当に軽く、大変助かりました。

操作性では、フォーカスリングの回転方向がニコン純正と同じなので、違和感なく使えたことも伝えておきたいです。MFでピントを細かく合わせたい際に、直感的に操作できました。

広角/標準/中望遠を開放F1.4でカバーできる、APS-C専用の3本のレンズ。この組み合わせはほかではなかなかないと思います。3本全部揃えるのがベストですが、手持ちの純正レンズでカバーできていない画角を追加するのもよいでしょう。

中嶋柊太

中嶋柊太

某カメラメーカーのショールームで約3年間従事したのち、MONO GRAPHYに入社。写真、動画撮影をしながら、MONO GRAPHYではディレクターとしてコンテンツ制作にも携わる。週に1、2回はお店のスタッフとしても勤務中。

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