毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、オリンパスのミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN-F」や、キヤノンの光学42倍ズーム対応コンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX420 IS」、ソフトバンクの携帯電話「かんたん携帯9」を紹介する。
2016年2月26日(金)発売
オリンパスから、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠したミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN-F」が登場。ラインアップは、ボディ単体のほか、単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」をセットにしたレンズキットを用意する。
撮像素子に、有効2030万画素の4/3型Live MOSセンサーを採用したモデル。高い描写力を得られるZUIKO DIGITALレンズや、レンズとセンサーの実力を引き出す画像処理エンジン「TruePic VII」も装備した。また、5軸VCM(Voice Coil Motor)手ぶれ補正機構を採用し、シャッタースピード最大5段分のブレ補正が可能。夜景など暗い場面でもISO感度を上げず、ノイズの少ないクリアな画像を得られる。
また、ミラーレス一眼カメラで最短(2016年1月27日時点。メカシャッター時)となる0.044秒のレリーズタイムラグ、1/8000秒の高速メカニカルシャッターに対応。シャッターは場面に応じて使い分けることができ、音を立てられない場面でも完全無音で撮影できる「静音撮影モード」、シャッターによるわずかな振動も気になる場面で効果を発揮する「低振動モード」といったモードが利用できる。AF機能は、ファインダーをのぞいたまま、背面モニターで81点の合焦ポイントからピント位置を設定できる機能「AFターゲットパッド」が撮影をサポート。顔優先AF/瞳優先AFは、顔や瞳を検出してピントを合わせ続けられるため、ポートレート撮影などに効果的だ。
さらに、フィルム選び・現像・焼付けを経て、思い通りの1枚を仕上げるフィルムカメラのプロセスを、ファインダー内で味わえる新機能「モノクロ/カラープロファイルコントロール」を搭載。撮影後に加工・編集ソフトを使う場合と異なり、撮影時にダイヤルとレバーの操作で効果を確かめながら、自分だけの絵作りを楽しめる。両機能には、それぞれ往年のフィルムをイメージして作られたプリセットを設けており、設定を調節してカスタマイズすることも可能だ。
デザイン面では、モダンなボディラインとシルエットを世界初のハーフサイズ一眼レフ「ペンF」から継承。ボタンやダイヤル群は、ファインダーを見ながら快適に操作できるように配置した。トップカバーとフロントカバーにはマグネシウム、ボディ底面と削り出しのダイヤルにはアルミを使用している。液晶画面の裏側にはカメラ本体と同じ革調素材を用いることで、一体感を生み出す仕上がりを施した。加えて、新たに露出補正ダイヤルを備えており、モードダイヤルには、登録した設定を即座に呼び出せる4つのカスタムポジションが加わった。
さらに、236万ドットで視野率約100%、倍率1.23倍(35mm判換算約0.62倍)の有機ELを使用した高精細電子ビューファインダーを内蔵。周辺まで収差がなく、クリアな視認性を実現する。また、「OVFシミュレーション」を使えばダイナミックレンジが拡大され、目視に近いイメージで撮影に臨める。
このほか、モニターはタッチパネル対応の2軸可動式3型液晶(約104万ドット)を装備。撮影感度は、マニュアルでISO200〜25600に対応する。動画機能は、最大1920×1080ドット/60pでの記録に対応。記録媒体はSDXC/SDHC/SDメモリーカードやEye-Fiカードをサポート。IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能も備える。電源はリチウムイオン充電池「BLN-1」を使用し、撮影可能コマ数は約330枚。
本体サイズは124.8(幅)×72.1(高さ)×37.3(奥行)mm(突起部含まず)、重量は約427g(メモリーカード含む)。ボディカラーはシルバー、ブラックの2色を用意した。
2016年2月25日(木)発売
キヤノンから、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot」の新モデル「PowerShot SX420 IS」が登場。従来モデル「SX410 IS」の幅104.4mm、高さ69.1mmという手のひらに収まるボディサイズと、重量約325gの軽量設計はそのままに、光学40倍から光学42倍に高倍率化を達成したモデル。デジタルズーム、プログレッシブファインズームを使用することで、高解像感のまま84倍(35mm判換算で2016mm相当)までズームすることができる。
機能面では、被写体が一人か複数かをカメラが判断し、自動でズームイン・ズームアウトする「オートズーム」を搭載。撮りたい被写体にカメラを向けるだけで、適切な大きさになるようぴったりの位置で撮影できるほか、顔が小さすぎて検出できないときは、自動でズームインを行い、顔を検出する。
このほか、有効画素数が約2000万画素、Wi-Fiを内蔵し、NFCにも対応。背面モニターは3.0型液晶(約23.0万ドット)を搭載。記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカードに対応。バッテリー寿命は、約195枚もしくは約260枚(エコモード時)。
本体サイズは104.4(幅)×69.1(高さ)×85.1(奥行)mm。重量は約325g(バッテリーおよびメモリーカード含む)。ボディカラーはブラックのみ。
2016年2月25日(木)発売
ソフトバンクから、携帯電話の2015-16年冬春モデル「かんたん携帯9」(シャープ製)が登場する。メインディスプレイに、約3.4型QHD液晶(960×540ドット)を装備したモデル。サブディスプレイには、視認性の高い約1.3型有機ELを搭載した。さらに、VoLTEや「HD Voice(3G)」をサポート。コミュニケーションアプリ「LINE」にも対応する。
通信面では、W-CDMA 900MHz、FDD-LTE 900MHz/1.7GHz/2.1GHz、GSM 900MHz/1800MHz/1900MHzに対応。このほか、カメラ機能は有効800万画素CMOSカメラを装備。最大32GBまでのmicroSDHCメモリーカードをサポートする。IPX5/7相当の防水性能、IP5X相当の防塵性能も採用した。
連続通話時間は約660分(W-CDMA網)/約410分(GSM網)/約480分(FDD-LTE網)、連続待受時間は630時間(W-CDMA網)/530時間(GSM網)/460時間(FDD-LTE網)。本体サイズは51(幅)×113(高さ)×17.6(奥行)mm(折りたたみ時、突起物を除く)、重量は約127g(電池パック装着時)。ボディカラーはプラチナシルバー、ワインレッド、ネイビーの3色を用意した。