毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、ソニーのAPS-Cミラーレス最上位「α6300」や、1型MOSセンサーを搭載したパナソニックの光学10倍コンデジ「LUMIX TX1」、LGエレクトロニクス・ジャパンの31.5型フルHD液晶ディスプレイ「32MP58HQ」を紹介する。
2016年3月11日(金)発売
ソニーから、APS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼カメラの最上位機種「α6300」が登場。ラインアップとして、ボディ単体「ILCE-6300」と、電動ズームレンズ「SELP1650」が付属したズームレンズキット「ILCE-6300L」の2モデルが発売される。
独自技術のオートフォーカスシステム「4D FOCUS」を搭載し、センサーの画面上広範囲において、高精度で高速応答性・追従性にすぐれた高いAF性能を実現した最上位機種。世界最多となる425点の像面位相差AFセンサーをイメージセンサーの画面ほぼ全域に配置し、高精度なピント合わせが可能だ。さらに、425点の位相差AFと169点のコントラストAFを併用して進化したファストハイブリットAFや、最適化した画像処理エンジン「BIONZ X」により、世界最速0.05秒のAFを実現する。
また、新開発の動体追従アルゴリズム「高密度AF追従テクノロジー」を採用。位相差AFセンサーが被写体の動きに合わせて連動し、測距点をより高密度に集中して配置することで、複雑に動く被写体の一瞬を逃さず捉え続けられるという。なお、AF追従で最高11コマ/秒の高速連写に対応するほか、ライブビューでの撮影時に被写体を瞬時にファインダーや液晶に表示できる、最高約8コマ/秒の高速ライブビュー連写機能も実現した。
撮像素子は、新開発の有効約2420万画素APS-CサイズExmor CMOSセンサーを搭載。集光効率を向上させたほか、最適化した画像処理エンジン「BIONZ X」と組み合わることで、最高ISO51200までの広い感度域に対応し、低ノイズでの高画質な撮影が可能だ。14ビットRAW出力にも対応する。
動画性能では、スーパー35mmフォーマットで高解像度4K動画の本体内記録が可能。4K(3840×2160ドット)映像に必要な画素数の約2.4倍(6K相当、24p記録時。30p記録時は約1.6倍)の豊富な情報量を活用し、4K映像を出力。画素加算のない全画素読み出しによる解像力の高い4K動画記録を実現する。
動画の記録フォーマットは、XAVC Sにも対応。4K 30p/24p記録時やフルHD120p記録時には最大100Mbps、フルHD 60p/30p/24p記録時には50Mbpsの高ビットレートでの高画質記録が可能だ。
ボディは、トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リヤカバーのすべてに軽量で剛性の高いマグネシウム合金を採用し、高い堅牢性と軽量化を両立するほか、防塵・防滴にも対応。背面モニターは、3.0型ワイド液晶(約92万ドット)を搭載。チルトタイプで、上約90度、下約45度に可動する。
電子ビューファインダーは、高コントラスト・高解像度を実現する約236万ドットの「XGA OLED Tru-Finder」を搭載。ファインダーの隅々まで高い視認性を実現し、忠実で見やすい画像を映し出せるほか、高フレームレート(120fps)で表示可能なモードを新たに搭載し、ファインダー上の動体を、より残像を少なく、なめらかに表示することができる。
このほか、シャッター音を消音できるサイレント撮影機能を搭載。Wi-Fiを内蔵しており、スマートフォンなどと連携することも可能だ。記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)、メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオなど。バッテリー寿命は、ファインダー使用時が約350枚、液晶モニター使用時が約400枚。
本体サイズは120.0(幅)×66.9(高さ)×48.8(奥行)mm。重量は約404g(バッテリーとメモリースティックPROデュオ含む)。ボディカラーはブラック。
2016年3月10日(木)発売
パナソニックから、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TX1」が登場する。撮像素子に、有効2010万画素の1型MOSセンサーを装備するほか、非球面レンズや独自の調心技術、全群駆動の新レンズ構成を採用し、コンパクトなボディに光学10倍ズーム、F2.8〜5.9の「LEICA DC VARIO-ELMARITレンズ」を搭載。明るさと同時に、画像周辺部までの高い解像感を実現する。
機能面では、「4Kフォト(高速連写)」を利用して、フォーカスポイントを変えながら撮影する「フォーカスセレクト」を搭載。撮影後、好きなフォーカスポイントの写真を自由に選択できるため、ピントが合っていなかったという失敗写真を減らせる。さらに、「4Kフォト」で連写した複数の写真から1枚の写真に合成して、印象的な写真を作れる「比較明合成」にも対応した。
動画機能では、高精細な4K30p、なめらかで美しいAVCHD 60pの動画撮影に対応。5軸ハイブリッド手ブレ補正(4K動画撮影時は使用不可)により、ブレを抑えてきれいに撮影できる。また、4Kで撮影しながらフルHD動画に切り出すことで、パン/ズームイン/ズームアウトの処理を加えた動画を残せる「4Kライブクロップ」にも対応した。
このほか、モニターはタッチパネル対応3型液晶(約104万ドット)を搭載。記録メディアは、SDXC/SDHC/SDメモリーカードをサポートする。電源はリチウムイオンバッテリーを内蔵し、バッテリー撮影可能枚数が約300枚。本体サイズは110.5(幅)×64.5(高さ)×44.3(奥行)mm(突起部を除く)、重量は約310g(バッテリー、メモリーカード含む) /約268g(本体)。ボディカラーはブラックの1色のみ。
2016年3月10日(木)発売
LGエレクトロニクス・ジャパンから、市場想定価格が31,000円前後(税別)という、コストパフォーマンスが高い31.5型の液晶ディスプレイ「32MP58HQ」が発売される。
IPS液晶のハーフグレア(半光沢)パネルを搭載し、光の反射を抑えながらも適度な光沢感で映像や画像を美しく表現する液晶ディスプレイ。2016年モデルで新たに採用している、半円形のクレセントデザイン「アークラインスタンド」を搭載しており、高いデザイン性となっている。
機能面では、目への負担を軽減する「フリッカーセーフ」「ブルーライト低減モード」を搭載。低解像度の映像を高解像度に変換する「Super+ Resolution」(超解像技術)を備える。
主な仕様は、液晶パネルがIPS、解像度が1920×1080ドット、表示色(GTG)が約1677万色、視野角が上下左右178度、輝度が250カンデラ、コントラスト比が最大500万:1(通常1200:1)、応答速度が5ms(GTG)。
このほか、インターフェイスとして、HDMI×1、アナログRGB×1、ヘッドホン×1を装備。本体サイズは727(幅)×492(高さ)×205(奥行)mm(スタンド含む)。重量は6.5kg(スタンド含む)。ボディカラーは、ブラックとホワイトの2色を用意する。