卒業式・入学式、運動会、子どもの成長記録、家族の大切な思い出などをきれいな映像として残すのに便利なのがビデオカメラ。最近は、デジタル一眼カメラやスマートフォンで撮影する人が増えてきていますが、遠くの被写体をキレイに撮るには、動画撮影に特化したハンディタイプのビデオカメラが有利です。
本特集では、主にパパさん・ママさん向けに、ビデオカメラ選びのポイントとおすすめモデルをピックアップして紹介します。
ビデオカメラは、一眼カメラやスマートフォンに比べてズーム性能が高く、遠くの被写体を大きく写すのに便利。卒業式・入学式や運動会など学校行事で活躍します
ハンディタイプのビデオカメラといえば、かつては「フルハイビジョン画質」が主流でしたが、現在は「4K画質」のタイプが増えています。
4Kはフルハイビジョンよりも解像度が4倍高く、4K対応のビデオカメラなら、より高精細な映像を記録できます。撮影した動画をテレビなどで視聴してみるとわかりますが、4Kとフルハイビジョンでは映像の精細感に大きさ差が出ます。動画から静止画を切り取る際に高精細に残せるのも4Kのメリットで、思い出をより高画質に残しておきたいのなら、4K対応モデルを選ぶのがよいでしょう。
4Kの解像度はフルハイビジョンの4倍。より高精細な映像を記録できます
ただし、4K対応のビデオカメラはフルハイビジョン対応のものに比べて高価で、本体が大きく、バッテリー駆動時間が短いモデルが多い点は注意が必要です。また、4K解像度の映像をパソコンで編集する際にはそれなりのスペックが要求されます。
ビデオカメラの機能の中で最も注目したいのが、遠くの被写体を大きく写したい場合に便利なズーム機能です。
最新のビデオカメラは、どのモデルも20〜30倍を超える高いズーム倍率を実現しています。たとえば、小・中学校などの校庭で行われる運動会など、会場自体が広く、かなり離れた場所から撮影する必要がある場合でも、ズーム性能が高い最新のビデオカメラなら遠くの子どもを画面いっぱいに大きく写せます。
この画像は、左が6倍程度、右が20倍程度のズーム倍率で撮影したイメージの比較例です(※20倍程度のイメージは、広角端を焦点距離30mm程度と仮定した場合の倍率から計算して切り出しています)。20倍を超えるズーム倍率を持つビデオカメラなら、運動会など遠くからの撮影でも、狙った被写体を大きく切り取れます
なお、ビデオカメラのズーム機能には、「光学ズーム」と「デジタルズーム」の2種類があります。光学ズームは光学レンズを使って拡大するため、画像の劣化がほとんどありません。いっぽう、デジタルズームは映像データを引き伸ばして拡大するため、光学ズームよりも画像劣化が大きくなります。遠くの被写体をきれいに撮影したいのであれば、光学ズームの倍率に注目してみてください。
ズーム機能を使った望遠撮影の場合、ちょっとした手ブレも大きなブレとして記録されてしまいます。そんなときに役立つのが手ブレ補正機能です。特に運動会の場合は、走り回っている子どもにビデオカメラを向けるため手ブレの影響が出やすく、手ブレ補正機能がとても役に立ちます。
ひと口に手ブレ補正機能といっても、独自の手ブレ補正機構で手ブレ補正効果をさらに高めたモデルや、シーンに合わせて手ブレ補正を自動で切り替えてくれる機能を備えたモデルなど、メーカーによってその機能や効果は異なります。
ただ、光学式の手ブレ補正を搭載したモデルであればどれも高い補正効果を発揮するので、それほど違いを気にする必要はないでしょう。
光学手ブレ補正はいまや当たり前に。ソニーの「空間光学手ブレ補正」など、手ブレ補正効果をさらに高めた独自の手ブレ補正機構を備えたものも増えてきています
授業参観や学芸会など、室内のイベントで動画撮影を行うなら、その場の状況全体を記録できる広角撮影のスペックにも注目してください。一般的にビデオカメラはデジタルカメラに比べて広角が弱く、手ブレ補正機能をONにすると広角側の撮影で制約が出るモデルもあります。狭い教室などのシチュエーションで使う予定があるなら、しっかりと確認しておきましょう。
広角に強いかどうかは、広角側の画角のスペックが、35mm判換算の焦点距離で30mmを切るかどうかがひとつのポイントです。
旅行などで移動しながら使用するビデオカメラを選ぶなら、できるだけ小型・軽量なモデルが取り回しやすくて便利です。また、子どもと一緒に出かける場合も、荷物などで片手がふさがり、もう片方の手でカメラを構えて撮影することが多くなります。いざというときに取り逃さないように、片手でも操作がしやすいモデルというのも重要なポイントでしょう。
子どもと一緒に出かけるときに使用するのであれば、いざというとき片手でも操作がしやすいコンパクトなモデルが有利です
ボディカラーはブラック
4K撮影に対応しながら価格.com最安価格で2万円台前半(2025年1月20日時点)から購入できるのが魅力のモデルです。
ズーム性能は光学3倍に抑えられていますが、広角は焦点距離22mm(35mm判換算)対応ですので景色をワイドに撮ることができます。さらに、この価格の製品ながら、モニターには3型タッチパネルを採用しているのもポイントです。
機能面では、タイムラプス撮影やスローモーション撮影に対応するほか、パソコンにつなげてWebカメラとしても使用可能。光学式の手ブレ補正は非搭載ですので手ブレには注意が必要ですが、「とにかく安く4Kビデオカメラを手に入れたい!」という人にぴったりの製品です。
基本スペック
イメージセンサー:CMOS(1/2.8型)
レンズの焦点距離:22mm(広角側)〜65mm(望遠側)
ズーム性能:光学3倍、デジタル3.3倍
動画記録:4K/30p、フルHD/60p
手ブレ補正:−
レンズカバー:−
液晶モニター:3型タッチパネル
記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード
内蔵メモリー:−
バッテリー持続時間(付属バッテリー使用時):−
サイズ(付属バッテリー装着時):59(幅)×63(高さ)×126(奥行)mm
重量(付属バッテリー装着時):約321g
カラーバリエーションはレザーブラックとパールホワイトの2色
より高性能なズームレンズを搭載する、最新の4K対応モデル。焦点距離25mm(35mm判換算)のワイドな画角で撮影できるのが最大の特徴です。望遠側も十分な性能で、最大で焦点距離600mmまでの光学24倍ズームが可能。周りの風景を広く撮ることも、被写体にズームすることもできるビデオカメラです。
基本性能も高く、光学式と電子式の両方で強力に手ブレを補正する「5軸ハイブリッド手ブレ補正」を搭載。4Kの広角で撮影しておいて、後からズームしたり、動く被写体を追っかけたりと簡単に動画を編集できる「あとから補正」機能も備わっています。
最新モデルらしく、184万ドットの高精細なタッチパネルモニターとUSB Type-C端子を搭載しているのも魅力です。
基本スペック
イメージセンサー:MOS(1/2.5型)
レンズの焦点距離(16:9 4K動画撮影時):25mm(広角側)〜600mm(望遠側)
ズーム性能:光学24倍、iAズーム48倍(HD)/32倍(4K)、デジタル70倍・250倍
動画記録:4K/30p、フルHD/60p
手ブレ補正:5軸ハイブリッド
レンズカバー:自動
液晶モニター:3型タッチパネル(184万ドット)
記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード
内蔵メモリー:−
バッテリー持続時間(付属バッテリー使用時):−
サイズ(付属バッテリー装着時):68(幅)×77(高さ)×158(奥行)mm
重量(付属バッテリー装着時):約520g
なお、「HC-VX3」と同じく広角25mmに対応する旧モデル「HC-VX2MS」も価格.comではまだ購入できます。基本性能は「HC-VX3」と同じで、少し安く販売されているのでチェックしてみてください。
カラーバリエーションはブラックとブロンズブラウンの2色
4Kビデオカメラのスタンダードモデル。暗所に強い裏面照射型のイメージセンサーや、大口径の「ZEISSバリオ・ゾナーT*」レンズ、イメージセンサーとレンズが一体となって手ブレを強力に補正する独自の「空間光学手ブレ補正」などの高性能を搭載し、4K対応を含めて、画質に関しては申し分ないスペックを持っている1台です。
さらに、広角側の焦点距離が26.8mmと広く、ワイドに撮れるのも特徴。裏面照射型イメージセンサーとの組み合わせによって、薄暗い室内での撮影にも積極的に使えるモデルです。
基本スペック
イメージセンサー:裏面照射型CMOS(1/2.5型)
レンズの焦点距離(16:9動画撮影時):26.8mm(広角側)〜536mm(望遠側)
ズーム性能:光学20倍、全画素超解像40倍(HD)/30倍(4K)、デジタル250倍
動画記録:4K/30p、フルHD/60p
手ブレ補正:空間光学方式
レンズカバー:自動
液晶モニター:3.0型タッチパネル(約92.1万ドット)
記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード(UHS-I対応)、メモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ/XC-HGデュオ
内蔵メモリー:64GB
バッテリー持続時間(4K撮影、付属バッテリー使用時):160分
サイズ(付属バッテリー装着時):73(幅)×80.5(高さ)×173(奥行)mm
重量(付属バッテリー装着時):約600g
ボディカラーはブラック
フルハイビジョン画質に対応するビデオカメラの上位モデル。全長約13cm/重量約304g(付属バッテリー装着時)の小型・軽量ボディに光学50倍の高倍率ズームを搭載し、手軽に望遠撮影を行えるのが特徴です。
高性能な手ブレ補正機能「5軸ハイブリッド手ブレ補正」と、手ブレ補正の強さを自動で制御する「手振れロック(自動)」を備えているので、望遠撮影時でも手ブレを抑えて撮ることができます。さらに、撮影中の映像を自動で水平にしてくれる「傾き補正」などの便利機能も利用できます。
基本スペック
イメージセンサー:MOS(1/5.8型)
レンズの焦点距離(16:9 動画撮影時):28mm(広角側)〜1740mm(望遠側)
ズーム性能:光学50倍、iAズーム90倍、デジタル150倍・500倍
動画記録:フルHD/60p
手ブレ補正:5軸ハイブリッド
レンズカバー:自動
液晶モニター:3型タッチパネル(約46万ドット)
記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード
内蔵メモリー:64GB
バッテリー持続時間(付属バッテリー使用時):140分
サイズ(付属バッテリー装着時):60(幅)×62(高さ)×129(奥行)mm
重量(付属バッテリー装着時):約304g
ボディカラーはホワイト(※ブロンズブラウン、レッドは生産完了)
ソニー独自の「空間光学手ブレ補正」を搭載する、フルハイビジョン対応モデル。5軸方向で手ブレを強力に補正する「インテリジェントアクティブモード」に対応しており、子どもやペットと一緒に走りながらでも手ブレを抑えた映像を記録できます。
さらに、裏面照射型のイメージセンサーや、広角26.8mmスタートの光学30倍ズームといった充実したスペックを搭載。なお、発売当初はホワイト、ブロンズブラウン、レッドの3色のカラーバリエーションが用意されていましたが、2023年12月現在はホワイトのみ販売されています。
基本スペック
イメージセンサー:裏面照射型CMOS(1/5.8型)
レンズの焦点距離(16:9動画撮影時):26.8mm(広角側)〜804mm(望遠側)
ズーム性能:光学30倍、全画素超解像60倍、デジタル350倍
動画記録:フルHD/60p
手ブレ補正:空間光学式
レンズカバー:自動
液晶モニター:3.0型タッチパネル(約46万ドット)
記録メディア:micro SD/SDHC/SDXCカード、メモリースティックマイクロ(Mark2)
内蔵メモリー:64GB
バッテリー持続時間(付属バッテリー使用時):160分
サイズ(付属バッテリー装着時):57.5(幅)×66(高さ)×121(奥行)mm
重量(付属バッテリー装着時):約355g
ボディカラーはビーズブラック
より手軽に高画質なフルハイビジョン映像を記録できる最新モデル。画質面では、上位モデルを上回る大きさの1/2.5型MOSセンサーを搭載するのがポイントです。ズームは、広角25mm(35mm判換算)から望遠600mmまでの光学24倍ズームに対応しています。
さらに、高性能な「5軸ハイブリッド手ブレ補正」も搭載。184万ドット表示のタッチパネルモニターとUSB Type-C端子も備わっており、最新機種らしく使い勝手にすぐれるのも特徴です。
基本スペック
イメージセンサー:MOS(1/2.5型)
レンズの焦点距離(16:9 動画撮影時):25mm(広角側)〜600mm(望遠側)
ズーム性能:光学24倍、iAズーム48倍、デジタル70倍・250倍
動画記録:フルHD/60p
手ブレ補正:5軸ハイブリッド
レンズカバー:自動
液晶モニター:3型タッチパネル(184万ドット)
記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード
内蔵メモリー:−
バッテリー持続時間(付属バッテリー使用時):−
サイズ(付属バッテリー装着時):68(幅)×77(高さ)×141(奥行)mm
重量(付属バッテリー装着時):約478g