写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室
「どうやって撮ったの?」って聞かれたい♪ 写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室

簡単なのにすごい効果! 「ホワイトバランス」をいじって固定概念が吹き飛ぶ1枚に

ここからは、ふわっとした「ゆるカワ写真」を撮りたいあなた必見!

ここまで来たらとことんやりましょう! カメラ女子なら1度は挑戦してみたい、いまだ根強い人気のゆるくてカワイイ”ゆるカワ”な写真。いったいどうやって撮っているのだろう……と試行錯誤されているあなた! ポイントはWB補正にありますョ(もちろん他の方法でもゆるカワ写真を撮ることはできますが、今回はWB補正を使っての自分の思い通りの色が再現できる撮り方です)。

写真6 1/500、F6.3、ISO 100、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

写真6 1/500、F6.3、ISO 100、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

上の写真6は、太陽光モードで、B(ブルー)2.0 、G(グリーン)0.75にWB補正を設定。露出補正を+0.3だけ明るくしました。なんだか雰囲気が“ゆるカワ”っぽくなってきましたね。でもまだ何か正統派な感じが抜けきれていません。ここで何かもう一声ほしいところ! ハイ、露出補正を思い切りプラスのほうに振ってみましょう。そこで、+2.7まで上げたのが、下の写真7です。

写真7 1/200、F5.6、ISO100、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

写真7 1/200、F5.6、ISO100、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

ジャジャーン、大変化! 正統派の写真から一歩踏み込んでいくその先にゆるカワがありました。いかがでしょうか?こんなゆるカワ!

撮影ポイントは、空に向けてローアングルで撮ることです。草むらから空を見上げる虫になったつもりで、コスモスとコスモスの間からカメラを覗かせて撮りましょう。背景に空の色があるのと無いのとでは写真の出来は大きく変わってしまいます。これらはピクチャーコントロールをVIVIDにして撮ったものですが、もっとふわふわ感がほしい場合は、ピクチャーコントロールをFLATに設定してみるとよいでしょう。それが写真8。こちらは太陽光モードでWB補正はB(ブルー)1.0 、G(グリーン)2.0に設定、露出補正は+2です。WB補正をVIVIDからFLATに変えたことで、だいぶふわふわ感が出たように思います。

写真8 1/250、F5.0、ISO200、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

写真8 1/250、F5.0、ISO200、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

そのFLATにもう1つおまけでお花の前ボケをあえて思いきり大きくし、3分割の空間に映えるように撮ったのが写真9です。

写真9 1/200、F4.5、ISO100、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

写真9 1/200、F4.5、ISO100、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

このように、WBに、これまでの連載でやってきたいろいろな基本テクニックを重ねることで、より一層“ゆるカワ”な写真に仕上がっていくのでした。だからこそWB補正は面倒がらずに自分の好みの色が出るまで頑張ってみましょう。料理と同じく、このひと手間が大事なのです! 

しつこいようですが、写真10でももう一度WB補正画面(図3)を見てみましょう。

写真10 1/400、F1.8、ISO100、使用レンズ:AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

写真10 1/400、F1.8、ISO100、使用レンズ:AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

図3

図3

写真10は、白色蛍光灯モードでB(ブルー)3.0、G(グリーン)3.25 のWB補正で撮影(図3)。太陽光下であえて白色蛍光灯モードに設定し、ピクチャーコントロールはFLAT。単レンズ使用で絞りを開放値f1.8に設定することで、背景がかなりボケます。露出補正は思い切って+2に。さわやかなペパーミントグリーンになったところで、最後のおまじない!
レンズに息を「はーっ」と吹きかけ、とっさのソフトフィルター替わりに! ゆるカワ感を出すためならなんだってやりまっせ!という心意気です(笑)。息を吹きかけたら即かまえてシャッターを切らないとレンズのくもりはすぐに消えてしまうので、この“息吹きかけの術”は実はなかなか難しいのですが、よかったら挑戦してみてくださいね。真夏は無理ですが……(笑)。

さて、ここらで秋冬っぽい写真も作ってみましょう! 先程まではWB補正をブルーやグリーンといった方向で色を出してきましたが、今度はA(アンバー)やM(マゼンタ)を使って補正してみましょう。晴天モード、FLAT、A(アンバー)4.5 、M(マゼンタ)1.25 の露出補正+1で仕上げたのが写真11です。なぜか冬空っぽく、どことなく寒そうな空気感漂う写真となりましたね。

写真11 1/500、F8、ISO 400、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

写真11 1/500、F8、ISO 400、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

では、ここらでゆるカワ写真は置いておきます。秋らしさを色で出したい場合は、だいぶ陽が傾いてきた頃がねらい目です。

写真12 1/400、F6.0、ISO500、−0.33EV、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

写真12 1/400、F6.0、ISO500、−0.33EV、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

上の写真12をご覧ください。秋を探して公園内を歩いていると、目の前に突然どんぐりみたいなオブジェが現れました。ここでまた、しつこいぐらいおさらいをしておきましょう。最初のほうに出てきた図1の色温度を思い出してください。日没前の色温度は2000Kでした。このままWBをAUTOで撮ってしまうと、せっかくの夕暮れ時の色味が普通に昼間のように写ってしまいます。そこで、とりあえず晴天モードにしてようすを見て、ピンク系の赤みがほしかったので、WB補正の座標のM(マゼンタ)を2.5に設定、次にB(ブルー)を3.0に設定。ピクチャーコントロールをVIVIDに戻すことによりコントラストを上げると、ほら、どんぐりと木の影もくっきりしてきました。さらに、露出補正を今度はマイナス側の−0.3にします。マイナス補正をかけることにより、どんぐり周辺の露出が落ち、光が当たっているどんぐり部分だけが強調されました。

最後は夕焼けで締めたいなぁと思いましたが、この日は夕方になるにつれ雲が多くなってしまったため、期待していた真っ赤な夕焼けを見ることはできませんでした。くもりモードや日蔭モードのWBに設定し赤みを演出したり、露出補正をマイナスにしオレンジ色を強調してもよかったのですが、ここはあえて柔らかな夕焼けのまま、晴天モードにちょっとだけA(アンバー)を3.0にし、ピクチャーコントロールをナチュラルに、そして、露出補正はプラス側にしてみました。それが写真13です。結果的に、やわらかな夕暮れ時の光に仕上がりました。

写真13 1/100、F5.6、ISO 400、+1.67EV、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

写真13 1/100、F5.6、ISO 400、+1.67EV、使用レンズ:AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

広い空を見て思わず信号待ちに撮ってみた1枚写真。道路のど真ん中からのこのローアングルは、車の中からの低めの目線ならではのアングルです。

ホワイトバランス機能を使い始めると、この被写体はこう撮らなくてはならない!といったような固定観念を吹き飛ばされ、王道からはちょっと外れた、でも、味わい深いオリジナリティあふれる作品が生れるような気がします。文字で読んでいるだけだと難しく感じるかもしれませんが、まずはお持ちのカメラでホワイトバランス補正に挑戦してみてください。思っていたより簡単なことに気がつきますから、ぜひ!

今回使用したカメラは?
ニコン「Nikon D3400」

こんなに小さくて、こんなに軽いミラーレスではない一眼レフは初めてでした。こんなにコンパクトなのに高画質!今回の記事の中で使用しなかった写真の中に、夜の屋外でのステージを撮った写真があるのですが、ISO感度が25600まであるのも大変助かりました。バッテリーの持ちもよく、常にバックの中に忍ばせておきたいカメラですね。

「Nikon D3400」(レンズは、「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」を装着)

「Nikon D3400」(レンズは、「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」を装着)

佐藤晶子

佐藤晶子

デジカメ普及の黎明期における専門誌での連載・ガイドブック監修など、早くからデジタル分野での仕事を手がける一方で、時間−空間−存在をテーマとした銀塩フィルムでの作品も多数。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る