“弾丸”試乗レポート
乗り心地や騒音、コーナリングなど、クルマの性能向上も期待できる

《2017年版》プレミアムサマータイヤカタログ

クルマの走行性能にタイヤが与える影響は大きい。コーナリング性能や燃費はもちろん、段差を乗り越えたときのショックをやわらげ、走行時の騒音を少なくするといった快適性能にも影響を与える。もし、今のクルマにそうした不満が多少でもあるのなら、“コンフォート”や“プレミアム”と呼ばれる最新プレミアムタイヤへのアップグレードを検討しよう。比較的少ない出費で今までよりも気分よく走れることは間違いない。今回は、6社のタイヤブランドごとに、それぞれのプレミアムタイヤを紹介したい。

コンフォートさと操縦安定性を共にアップした定番プレミアムタイヤ
ブリヂストン「 REGNO GR-XI」(レグノ・ジーアール・クロスアイ)

1981年に誕生し、35年以上の歴史を積み上げてきたブリヂストンのプレミアムタイヤが「REGNO(レグノ)」だ。その最新世代モデルが2015年より発売されている「REGNO GR-XI」。「REGNO」はラテン語で「王者」を意味し、商品名のGRは「GREAT BALANCE REGNO」から採られている。運動性能に安全性能、居住性のすべてを高い次元でバランスさせる「グレートバランス」を基本コンセプトに掲げている。

最新モデルでは、タイヤ踏面部で発生するノイズをタイヤの溝の中で音を打ち消しあわせて低減させる「ダブルブランチ型消音器」や、ノイズの伝わりを抑制する「ノイズ吸収シート2」などの新技術を採用することで、従来型よりも静粛性が高められた。また、最新のシミュレーション技術を利用して、コーナリング時のタイヤセンター部分の接地性能をアップ。車両のふらつきを抑え、すぐれた乗り心地と操縦安定性能を得ている。「直進安定性能」「ドライ性能」「ウェット性能」「静粛性能」「快適性能」「環境性能(低燃費・耐摩耗性)」を高い次元でバランスさせたのが最新の「REGENO GR-XI」なのだ。

サイズは14インチから20インチまでの64サイズをラインアップ。タイヤラベリング制度で、転がり抵抗係数は「A」、ウェットグリップ性能は「b」となる。

快適性に加え経済性も高められた、2017年春に導入されたばかりの最新モデル
コンチネンタル「ComfortContact CC6」(コンフォート・コンタクト・シーシーシックス)

今や自動運転がらみの技術まで持つ、自動車部品のメガサプライヤーであるドイツのコンチネンタル。そのルーツは100年以上前にスタートしたタイヤ製造にあり、今も欧州の自動車メーカーに高い信頼を得る老舗ブランドである。

そのコンチネンタルが2017年春に日本に導入した最新モデルが「ComfortContact CC6」だ。これは快適な乗り心地と安定感ある走り、すぐれた経済性などを備えた「ContiComfortContact CC5」の後継モデル。新型となって、静粛性と乗り心地がさらに高められている。

採用された新技術には「ハーモニックコンフォートチャンバー」「ゼロデシベルイーター」「ウィスパーコンパウンド」の3つがある。「ハーモニックコンフォートチャンバー」は、タイヤのトレッドパターン内に不快な音を打ち消す音を発する溝を作り、トレッド面で発生するノイズを低減する。「ゼロデシベルイーター」も、同様にトレッドパターン内の溝の中に空気の流れをコントロールする独特の形をした突起(ゼロデシベルイーター)を設け、海岸にある消波ブロックと同様の原理で、ノイズを分散させて騒音を小さくする。そしてゴムのコンパウンド「ウィスパーコンパウンド」は、ノイズを発する振動を抑え、滑らかな回転を実現している。耐摩耗性能も高まっているため長寿命化も実現した。

サイズは13インチから18インチまでの32サイズ。コンパクトカーからセダン、ミニバンまで幅広い車種に対応する。

“静かでゆったり”と“高速での爽快感”を両立
ミシュラン「Primacy 3」(プライマシー・スリー)

ミシュランの幅広いタイヤラインアップにおいて、コンフォート&プレミアムを担うのが「Primacy」シリーズ。その最新モデルである「Primacy 3」は、「アクティブコンフォート」をコンセプトに掲げ、2013年に日本で発売された製品で、「静かでゆったり」と「高速での爽快感」という、それぞれの速度領域に求められる快適性を両立させていることが特徴となる。

欧州ブランドらしい高速走行でのすぐれた性能を実現するために3つの技術が使用された。1つ目が「スタビリー・コンタクト テクノロジー」で、よりワイドな接地面形状を採用することで、高い接地面効果や横風に対する強さなどを実現する。2つ目が「スタビリー・ブロック テクノロジー」で、トレッド面のタイヤブロックの倒れこみを抑制するなど、接地面を最適化。ドライやウェット、ブレーキング時に路面をがっちりつかむようになっている。最後の3つ目が「スタビリー・ミックス テクノロジー」で、ウェット性能を向上させながら、転がり抵抗も犠牲にしないコンパウンドを使用している。

タイヤサイズは16インチから19インチまで64サイズ。ラベリング制度は、転がり抵抗「A」、ウェット性能「b」を達成している。

特殊吸音スポンジがノイズを吸収! 経済性も向上
ダンロップ「VEURO VE303」(ビューロ・ブイイー・サンマルサン)

ダンロップのタイヤラインアップで、最高の乗り心地と静粛性を誇るプレミアムコンフォートタイヤが、2013年より発売されている「VEURO VE303」だ。特徴は、ダンロップの独自技術となる「特殊吸音スポンジ」の採用だ。タイヤ内部に設置された「特殊吸音スポンジ」が、路面の凹凸を超えるときのタイヤ内部の空気の振動を抑制することで、タイヤ内部で発生する空洞共鳴音が激減させる。また、、タイヤの構造に強度の異なる複数のコードを利用するハイブリッドバンドを採用し、しなやかさと高剛性を両立させている。これらの組み合わせにより、微振動を抑制してロードノイズの軽減を実現した。加えて、パターンノイズを減らす新トレッドデザインを採用したことも静粛性向上に貢献している。これらの新技術により、旧型比でロードノイズは19%、パターンノイズは11%も軽減された。また、低発熱密着ゴムの採用により、前モデルと比較して、転がり抵抗は−9%、耐摩耗性能は+25%と、数値が向上しており、経済性も高められている。

タイヤのラベリング制度は転がり抵抗が「A」、ウェットグリップ性能は「b」を達成。16インチから20インチまで41サイズを用意する。

2010年導入の古株のコンフォートタイヤ
グッドイヤー 「EAGLE LS PREMIUM」(イーグル・エルエス・プレミアム)

上質な乗り心地と高い静粛性を備えたグッドイヤーきってのコンフォートタイヤが「EAGLE LS PREMIUM」だ。日本導入は2010年ということで、すっかりおなじみの製品となっている。

低発熱ソリューションポリマーやロングライフポリマーなど複数の素材を組み合わせる第「3世代e-HYBRIDコンパウンド」を採用し、転がり抵抗と耐摩耗性能を高めた。また、進化した構造と特殊防振ゴムなどを使って、ロードノイズが大幅に抑えられ、しなやかな乗り心地とすぐれた静粛性を実現している。サイズは15インチから19インチまでの31サイズ。ラベリング制度で転がり抵抗が「B」、ウェット性能は「d」。他社の最新モデルと比べると、ウェット性能がいまひとつなのが残念だ。

「dB」シリーズ伝統の静粛性に、「ADVAN」らしい運動性能をプラス!
横浜ゴム「ADVAN dB」(アドバン・デシベル)

横浜ゴムのフラッグシップブランドである「ADVAN(アドバン)」。スポーツ色の強いブランドだが、その中で唯一のコンフォートモデルが「ADVAN dB」となる。横浜ゴムの「dB」シリーズの誕生は1998年だが、歴代の「dB(デシベル)」シリーズは、静粛性のよさで高い評価を得てきた。2009年発売の第4世代である「ADVAN dB」も、その伝統を引き継ぎ、すぐれた静粛性を備えている。そのいっぽうで、高性能化するラグジュアリーカーに向けて、それに見合った運動性能が与えられているのが、この製品の特徴だ。スポーティーで売る「ADVAN」の名称が与えられたことは、そうした製品の特徴の現れと言えよう。。

タイヤサイズは、15インチから20インチまでの49サイズ。ラベリング制度での転がり抵抗はサイズによって異なり、「A」と「B」がある。ウェット性能はすべて「b」となる。

鈴木ケンイチ

鈴木ケンイチ

新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材まで幅広く行うAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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