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5代目の新型フォレスターは走りの進化に期待!

スバル 新型「フォレスター」がまもなく発売、同車初のハイブリッド「e-BOXER」搭載

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日本のクルマ好きから高い支持を集めているメーカーのひとつが「スバル」だ。そのスバル車の中でも、今注目の車種をあげるならば、フルモデルチェンジを直前に控えているミドルサイズSUV「フォレスター」だろう。

5月18日に予約受注が開始されたスバル 新型「フォレスター」

5月18日に予約受注が開始されたスバル 新型「フォレスター」

新型フォレスターは、2018年5月18日に予約受注が開始された。また、予約開始にともなって、メーカーホームページ上ではグレード構成や搭載するパワーユニット、スペックなどの情報が先行公開されている。予約を受け付けているということから、新型フォレスターの正式な発表も、もうまもなくだろう。

当記事では、事前に公表されている情報や、独自に入手した価格などの情報を交えて、正式発表から少し先取りの形でみなさんに新型フォレスターの魅力をお届けしたい。

新型フォレスターのグレードラインアップと価格

スバル 新型「フォレスター」のエクステリアイメージ

スバル 新型「フォレスター」のエクステリアイメージ

フォレスターのエンジンラインアップは、2.5リッター水平対向4気筒エンジンと、2リッターハイブリッドの2種類が用意されており、計4グレード構成となる。価格については、あくまで暫定ではあるが、以下のとおりだ。駆動方式はすべてAWD(4WD)となる。

-2.5Lエンジン搭載車-
Touring:280万8,000円
Premium:302万4,000円
X-BREAK:291万6,000円


-2Lハイブリッド搭載車-
Advance:309万9,600円

スバル 新型「フォレスター」のエクステリアイメージ。左は「Premium」、右は「X-BREAK」

スバル 新型「フォレスター」のエクステリアイメージ。左は「Premium」、右は「X-BREAK」

2.5リッターエンジンを搭載する「Touring」は、ベーシックグレードではあるが装備は充実している。安全装備としては「アイサイト ver.3」を筆頭に、「サイドカーテン&ニーエアバッグ」や「歩行者保護エアバッグ」、さらに運転支援の「アイサイト・ツーリングアシスト」、さらに「LEDヘッドランプ」や「17インチアルミホイール」などが標準装備されている。

上級グレードの「Premium」は、Touringよりも21万6,000円高いが、後方から接近する車両を知らせてくれる「リヤビークルディテクション」や、対向車の有無によってハイビームとロービームを切り替えてくれる「アダプティブドライビングビーム」のほか、「キーレスアクセス&プッシュスタート」「アルミパッド付スポーツペダル」「18インチアルミホイール」などが装備されている。

スバル 新型「フォレスター X-BREAK」のフロントエクステリア

スバル 新型「フォレスター X-BREAK」のフロントエクステリア

スバル 新型「フォレスター X-BREAK」のリアエクステリア

スバル 新型「フォレスター X-BREAK」のリアエクステリア

「X-BREAK」は、オフロード指向のグレードとなっている。Touringと比べて10万8,000円高いが、シートやカーゴフロアボードなどに撥水加工が施されており、「ルーフレール」や「オールシーズンタイヤ」が装着されている(通常はサマータイヤを装着)など、他グレードとは少し趣旨が異なる。アルミホイールも、17インチの専用デザインのものが採用されている。

スバル 新型「フォレスター」に搭載された「ドライバーモニタリングシステム」。

スバル 新型「フォレスター」に搭載された「ドライバーモニタリングシステム」。

いっぽう、2リッターハイブリッドを搭載する「Advance」は、Premiumの装備に加えて、スバル初の「ドライバーモニタリングシステム」が装備されていることが特徴的だ。

ドライバーモニタリングシステムでは、車内のカメラセンサーが常にドライバーの顔をモニタリングし、居眠りや脇見運転をしたときに警報を発してくれる。また、ユーザーの顔を登録すれば、誰が運転席に座っているかを認識し、電動パワーシートや空調などを、登録者に合わせて自動調節してくれる。

スバル 新型「フォレスター Advance」のエクステリアイメージ。

スバル 新型「フォレスター Advance」のエクステリアイメージ。

そして、Advanceで注目してほしいのが、Premiumと比べても7万5,600円の上昇に抑えられている価格だ。

「ドライバーモニタリングシステム」だけでも7万円前後になるうえに、Advanceが搭載するハイブリッドシステム「e-BOXER」は、モーター出力は控えめながら4.8Ahのリチウムイオン電池が搭載されている。

さらに、Advanceは自動車取得税が40%、自動車重量税は50%の減税対象となっている。2.5リッターエンジン搭載グレードは減税には該当しないから、税額では3万6,000円ほどの差が生じる。

税額を加味するとPremiumとAdvanceの差額は約4万円に縮まることを考えると、装備差やハイブリッドシステムの搭載などを加えると、Advanceは明らかに買い得といえる。

2リッターハイブリッド「e-BOXER」の実力は!?

スバル 新型「フォレスター」のエンジンルーム

スバル 新型「フォレスター」のエンジンルーム

新型フォレスターのエンジンは、先に述べたとおり2.5リッターと2リッターハイブリッド「e-BOXER」の2種類だ。これまでのフォレスターは2リッターと2リッターターボの2種類だったので、新型フォレスターは排気量がアップし、2リッターターボの代わりに2リッターハイブリッドが新たに加わったことになる。

2.5リッターの最高出力は184PS(5,800rpm)、最大トルクは24.4kg-m(4,400rpm)となる。2リッターハイブリッドのe-BOXERは、145PS(6,000rpm)/19.2kg-m(4,000rpm)で、モーター性能は13.6PS/6.6kg-mだ。

動力性能そのものは2.5リッターエンジンが勝るが、巡航中にアクセルペダルを踏み増したときなどは、e-BOXERではモーターの駆動力が素早く立ち上がって加速していく。

燃費は2.5リッターとe-BOXERで大きな差はない

e-BOXERは動力性能に重点を置いているので、JC08モード燃費は「18.6km/L」(WLTCモードは「14.0km/L」)にとどまる。対する2.5リッターエンジンはJC08モード燃費が「14.6km/L」(WLTCモードは「13.2km/L」)と、両エンジンではあまり差が開かない。
さらにWLTCモードでは、市街地など走行ルート別の計測も行われる。燃費については以下のとおりだ。

■新型フォレスターのカタログ燃費(WLTCモード/JC08モード)


WLTCモード(総合)
2.5L:13.2km/L
e-BOXER:14.0km/L

WLTC(市街地モード)
2.5L:9.6km/L
e-BOXER:11.2km/L

WLTC(郊外モード)
2.5L:14.6km/L
e-BOXER:14.2km/L

WLTC(高速道路モード)
2.5L:16.4km/L
e-BOXER:16.0km/L

JC08モード
2.5L:14.6km/L
e-BOXER:18.6km/L

WLTCモードの燃費値を見ると、総合と市街地モードではe-BOXERが勝るが、郊外モードと高速道路モードでは2.5Lが勝っている。

つまり、一定速度で巡航する郊外路や高速道路では、減速時を中心に駆動用モーターが発電するハイブリッドは十分な効果を発揮できず、車重も110kgほど重いe-BOXERは不利になるものと考えられる。

なお、e-BOXERのハイブリッドシステムは、先代型の「インプレッサスポーツ」や「XV」に用意されたタイプとほぼ同じだ。水平対向エンジンの後部にモーターが配置され、駆動と減速時の発電を受け持つ。駆動用電池は、先代型はニッケル水素だが新型はリチウムイオンが採用されている。シンプルなシステムなので、低価格化が可能となっている。

ボディスタイルやサイズはキープコンセプト

スバル 新型「フォレスター」のフロントエクステリア

スバル 新型「フォレスター」のフロントエクステリア

スバル 新型「フォレスター」のリアエクステリア

スバル 新型「フォレスター」のリアエクステリア

今回のフォレスターはフルモデルチェンジだが、外観は先代からのキープコンセプトだ。オーソドックスなSUVスタイルではあるが、前後左右ともに視界がすぐれているあたりはスバルらしい。

新型フォレスターのボディサイズは、全長が4,625mm、全幅が1,815mm、全高は1,715mm(X-BREAKは1,730mm)となる。従来通り、フォレスターに比べると全高は同じだが、全長は15mm長く、全幅は20mm広くなった。サイズは大きくは変わっていないものの、全幅が1,800mmを超えているために、やや大柄になった印象を受ける。

プラットフォームは刷新され、新型インプレッサで初採用されたSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)が、新型フォレスターにも適用されている。

広く、ゆったりと座れるようになったリアシート

スバル 新型「フォレスター X-BREAK」のインテリア

スバル 新型「フォレスター X-BREAK」のインテリア

新型フォレスターのインパネは、先代に比べて立体的な形状になった。シートに施されたステッチなどによって、質感も高められている。

また、新型フォレスターではリアシートの居住性の高さに注目したい。新型フォレスターのホイールベースは、先代フォレスターと比べて30mm長くなっているのだが、そのストレッチした空間をすべてリアシートの足元空間に当てている。そのため、先代フォレスターと比べて、ゆったりと座れるリアシートとなった。これは、SUVの中でも快適な部類に入るだろう。

「e-BOXER」と「SGP」の組み合わせに期待

スバルにおける世界販売台数を見ると、「アウトバック」の次に売れているのが「フォレスター」だ(2017年度)。そのためか、フルモデルチェンジとはいえど新型フォレスターの外観はキープコンセプトで、昨今のSUVと比べるとやや地味に見えてしまう。

だが、エクステリアはよく比較してみれば、スバルのデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」が随所に採用されていて、塊感のあるデザインに変わっていることがわかる。

さらに、フォレスター初のハイブリッド「e-BOXER」の投入や新プラットフォーム「SGP」の採用、スバル初の機能「ドライビングアシスト」や、「アイサイト・ツーリングアシスト」など、最新のスバルの魅力をしっかりと詰め込んだモデルといえる。もちろん、従来の視界や居住性のよさにも配慮されている。

魅力ある価格に設定された「e-BOXER」が、「SGP」プラットフォームとの組み合わせによって、どこまでスバルならではの走りのよさにつながっていくのかに期待したい。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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