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デザインも折りたたみ機構も乗り味もおもしろい!

日本で乗れる新しい電動バイク!? 円形フレームが目を引く「Smacircle S1」に乗ってきた!!


2020年1月に開催されたCESでイノベーションアワード製品にノミネートされた折りたたみ電動バイク「smacircle(スマサークル) S1」が、日本に上陸するかもしれない。すでに韓国やシンガポールなどアジア諸国で販売されており、このたび、日本に正規輸入するため、クラウドファンディング「Kibidango」で出資が募られているのだ。そんなSmacircle S1に触れられる機会があったので、車体の詳細と試乗した感想をお伝えしよう。なお、今、クラウドファンディングで支援すると、予定価格23万6,900円(税込)のところ13万5,000円で購入できる「超早割」(限定50台)と、13万9,000円で購入できる「早割」(限定100台)というキャンペーンが実施されているので(2020年9月3日時点)、興味がある人はこのレポートを参考にして検討してみてほしい。

特徴的なデザインは小さく折りたたむための工夫

小型の電動バイクは、世界的にも注目度が高い乗り物。ガソリンやオイルが内部に入っていないため、横倒しにしてもそれらが漏れ出す心配もなく、折りたたみ機構を備えたモデルも増えている。そんな折りたたみできる小型電動バイクの中でも、Smacircle S1は特に軽くて小さい。フレームにはカーボンファイバーを採用しており、重量は約12kg。近頃、日本国内の街中で見かけることが多くなった同種類の「BLAZE SMART EV」の車重が約18kgであることを考えると、Smacircle S1がこの種の電動バイクとしてはかなり軽量であると言えるだろう。また、折りたたんだ際のサイズが小さいのもポイント。容量30Lくらいのバックパックに収まりそうなほど小さくなるので、持ち運びや収納もしやすそう。それに加え、Smacircle S1がCESなどで高い注目を集めたのは、目を引くビジュアルであることも大きい。輪を連ねたようなデザインは個性を出すためだけでなく、そのカタチにも意味があり、折りたたんだ時に輪の中に車輪がはめ込まれるようになっている。折りたたみ時のムダをなくしコンパクトにする機能性とデザイン性を両立した設計は、実におもしろい。

世界最大の家電や技術の見本市「CES 2020」に出展し、注目を集めた「Smacircle S1」。写真は、アジア諸国で販売されているタイプ。サイズは95(全長)×87(全高)cm

シートの内部にリチウムイオンバッテリーを内蔵。最大20kmの走行ができるという。なお、バッテリーは取り外すことができ、室内に持ち込んで充電可能。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約3時間かかる

リアホイールと一体化したインホイールモーターを搭載。タイヤは、中に空気の入っていないタイプなのでパンクの心配はないが、乗り心地は硬そう

フラットタイプのハンドル右手側にアクセル、左手側にブレーキのレバーが配置されている

フラットタイプのハンドル右手側にアクセル、左手側にブレーキのレバーが配置されている

フロントに搭載されたLEDライトは3灯だが、結構明るい

フロントに搭載されたLEDライトは3灯だが、結構明るい

車体中央にステップを配置。もちろん、折りたためる

車体中央にステップを配置。もちろん、折りたためる

折りたたみ機構についても見ていこう。輪形状のフレームにホイールを収めることで小さく折りたためるようにしている工夫もおもしろいところだが、折りたたみの作業も決して難しくない。慣れれば、数十秒で完了するという。

配線コネクターを外してシートを取り外し、ハンドルをたたんでから軸の部分を折りたたむ。そして、クランプをゆるめると、さらに軸が縮まる

次はホイールを折りたたみ、フレームの円形部分に収納

次はホイールを折りたたみ、フレームの円形部分に収納

前後の車輪がキレイにフレーム内に収まった。あとは、ステップを折りたたんで……

前後の車輪がキレイにフレーム内に収まった。あとは、ステップを折りたたんで……

フレームの中央をたためば、完了!

フレームの中央をたためば、完了!

折りたたんだ状態でも自立する。この状態でのサイズは19(全幅)×29(奥行)×49(高さ)cm

折りたたんだ状態でも自立する。この状態でのサイズは19(全幅)×29(奥行)×49(高さ)cm

折りたたみが素早く完了できるということは、折りたたんだ状態から走れるように展開する作業もスピーディーに行えるということでもある。下の動画は、その様子を撮影したもの。30秒ほどで準備を終えることができた。

なお、支援者限定で、折りたたんだSmacircle S1を入れて持ち運べるトロリーパックとバックパックも用意される。ほかにもキャリーバッグやストラップなどもラインアップされているので、くわしくはクラウドファンディングサイト「Kibidango」をチェックしてほしい。

専用トロリーパックの価格は24,750円(税込)

専用トロリーパックの価格は24,750円(税込)

専用バックパックの価格は24,750円(税込)。このバックパックと車体、バッテリーがセットになった「超早割」(16万6,000円/税込/限定100セット)と「早割」(17万4,000円/税込/限定200セット)も用意されている

日本に導入されるモデルはちょっと仕様が異なる

スタイリッシュなデザインとコンパクトに折りたためる機構を備えたsmacircle S1だが、日本国内では原付一種に該当するため、公道を走るにはナンバーの取得やウインカー、ミラーの装着が義務付けられる。日本仕様のプロトタイプも展示されていたので、紹介しておこう。細かい仕様は今後変更される可能性もあるとのことだが、日本で乗るならこのようなデザインになるというイメージは伝わるはずだ。

ハンドル部にミラーが装着されたくらいで、前方からはそれほど見た目の違いを感じないかもしれないが……

ハンドル部にミラーが装着されたくらいで、前方からはそれほど見た目の違いを感じないかもしれないが……

後方から見ると、ナンバーやブレーキランプ、ウインカーも装備されているので、少々野暮ったい印象に。それでも極力デザインに影響が出ないように配慮していくという

ちなみに、プロトタイプに装着されているミラーは日本の規定基準を満たしていない。実際にはもう少し大きなミラーとなるそうなので、正面から印象も変わりそう

乗り心地を試乗でチェック!

次は、試乗! 日本市場向けのプロトタイプに乗らせてもらったのだが、デザイン同様に乗り味もユニークだ。その所感をお伝えしよう。

原付一種なので、ヘルメットの着用と免許が必須だ(普通自動車免許でもOK)。ちなみに、身長175cmの筆者が横に立ったこの写真からも、いかにsmacircle S1が小型であるかがわかるだろう

一般的な電動バイクはアクセルをひねれば走り出すが、smacircle S1は出だしが違う。キックボードのように地面を蹴って走り出すのだ。電動バイクは走り出しからモーターの発生するトルクが大きく、急発進のような挙動を示すモデルも存在するが、そうした挙動を防ぐための配慮だという。

アクセルレバーを下に押し下げながら、足で蹴ってスタートする仕組み

アクセルレバーを下に押し下げながら、足で蹴ってスタートする仕組み

このように片足で地面を蹴りながら走り出す

このように片足で地面を蹴りながら走り出す

走り出してからのスピードの乗りは良好。最高速度は20km/h程度だが、軽くきゃしゃな車体であるためか、結構スピード感はある。路面からの突き上げを予想していたソリッドタイプのタイヤについては、今回の試乗ではあまり気になることはなかった。ただ、タイヤが小さく、ハンドルの軸とフレームの接続部が動くようになっているので、慣れるまではちょっとフラつくかもしれない。

筆者が最初、とまどったハンドルの軸とフレームの可動部。方向を変える時にこのように可動する。コツをつかめば、コンパクトに曲がれるようになり、動くのも気にならなくなってくるはずだ

試乗は短い時間ではあったが、早々に乗り慣れ、気持ちよく走行できた。耐荷重は100kgとのこと

試乗は短い時間ではあったが、早々に乗り慣れ、気持ちよく走行できた。耐荷重は100kgとのこと

電動バイクなので、走行時の運転音も静か。走行の様子は下の動画で見てほしい。


ブレーキは思った以上によく効く。ただし、モーターに抵抗を与える方式のため、停止した後は効かない

ブレーキは思った以上によく効く。ただし、モーターに抵抗を与える方式のため、停止した後は効かない

このあと、ちょっとした登り坂にもトライしたが、モーターの力が結構あるようで、途中で速度が落ちることもなく走破できた。原付一種クラスの電動バイクの中には坂道を登れないものもあるが、そうした心配はなさそう。ただし、雨上がりの道を走行する際には注意が必要。というのも、今回の試乗は大雨が降った後に行ったため、フェンダーの装備されていないタイヤからかなり水しぶきが飛び、筆者が背負っていたバックパックとお尻が泥で汚れてしまった。濡れた路面を走る際は、対策が必須だ。

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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