2016年8月9〜11日の期間で開催された新コンセプトの自動車ショーの「AUTOMOBILE COUNCIL(オートモビルカウンシル) 2016」では、歴史的な名車など、貴重なクルマが数多く展示されていた。それらの中から、“これは!”と思ったビンテージカーたちを写真で紹介しよう。
F1カーの設計で知られるゴードン・マレーが設計したマクラーレン初のロードカー。1993年から数年間にわたって発売された
コクピットを中央に、その左右の後方にシートを配置するユニークな3人乗りレイアウト
V12エンジンを縦置き配置するが、全長は意外にコンパクト
リアのタイヤは、サイズが315/45ZR17。現代の感覚では、小さく思えるリム径だ
ドライカーボンを用いたフルモノコックボディが特徴。ライト周辺に、無塗装のカーボンの網目が見える
1985年型ロータス「97T」。黒地に金のJPSカラーが懐かしい
シート後部のプリントでセナ搭乗モデルだとわかる。会場で3億円で販売されていた
1919年に創業したベントレーが、1921年に製造したごく初期のモデルで、“現存する世界最古のベントレー”とも言われる「Bentley 3 Litre Tourer by Gairn」。ボディは、スコットランドのコーチビルダー「ゲイルン」の設計によるもので、オリジナルの状態を保っている
吉田茂の側近として敗戦後の日本で重要な役割を担った白洲次郎が、ケンブリッジ大学留学中に手に入れた愛車、1924年型「Bentley 3 Litre Speed Model」
1937年型ロールス・ロイス「25/30Hp Sports Saloon」。政治家、麻生太郎氏の父親である麻生太賀吉がイギリスで購入し、戦後になり、氏の舅にあたる吉田茂が総理大臣に就任した際に愛用した
クローズドボディのマセラティ「ミストラル」自体も貴重だが、こちらはさらに珍しいオープンボディ
3.5リッターの直列6気筒エンジン。点火プラグが12個あるツインプラグであることがわかる
バーガンディ(ワインレッド)のシートがオシャレ
戦前に輸入され、松平康昌侯爵や、昭和期の作曲家である仁木他喜雄氏が所有。戦後になり、自動車雑誌の編集者として知られる小林彰太郎氏が入手し、みずからレストアした
オリジナルのボディは失われているが、籐製のボディが架装されている
1955〜1963年にかけて作られた「190SL」。同時代のメルセデス・ベンツには、ガルウイングドアを採用するスポーツカーの「300SL」が存在するが、こちらはもう少しエレガントなGTという位置づけ
のびのびとしたリアのデザインが魅力的だ
「F40」に連なるフェラーリの限定モデル。マットブラックに塗装され、ひときわ異彩を放っていた
伝説の名車であるトヨタ「2000GT」。今回はフルレストア済みモデルが2台出展されていた