デザイン、燃費、安全性、室内空間など軽自動車の本質を追及

速報レポート、スズキ「ワゴンR」&「ワゴンRスティングレー」

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スズキは、2017年2月1日、ワゴンタイプの軽自動車「ワゴンR」と「ワゴンRスティングレー」の新モデルを発表、同日より発売を開始した。一世を風靡した初代「ワゴンR」のコンセプトを現代流に解釈し、より幅広い層に支持されるクルマを目指したという新モデルの特徴をレポートしよう。

新しい「ワゴンR」は、使い勝手や利便性など、軽自動車に求められる本質的な機能を重視。初代モデルのコンセプトを現在に生かしたモデルチェンジとなった

個性的な3種類のフロントマスクが用意された新しい「ワゴンR」

1993年に登場したスズキ「ワゴンR」は、国内累計販売台数440万台(2016年12月現在)というスズキを代表する軽自動車だ。ワゴンRの提案した、背の高いワゴンボディは、現在では軽自動車を含むコンパクトカーに広く採用され、ほとんど標準といってもよいスタイルとなっている。

そんなワゴンRの最新モデルは、1.幅広いユーザー層に受け入れられる3種類のデザイン、2.モーターのみで走行できるマイルドハイブリッドによる燃費性能の向上、3.安全装備の充実、4.広くなった室内空間と利便性の向上という、4つの改良点がポイント。それらを順番に解説しよう。

まずはデザインだ。新しいワゴンRのフロントデザインは、初代モデルの面影を残す「HYBRID FX」および「FA」のほか、「HYBRID FZ」の流れるような水平基調のフロントデザインが新たに加わった。さらに、上級モデルの「ワゴンRスティングレー」もモデルチェンジされたので、合計3種類のデザインの「ワゴンR」を選べるようになっている。内装も、「HYBRID FX」および「FA」では専用のベージュ(「HYBRID FX」はブラックも用意されている)、「HYBRID FZ」ではブラック、「ワゴンRスティングレー」では、ブラックをベースにエアコンのルーバーなどのポイントに赤のアクセントを施した力強いものと、それぞれのエクステリアに見合った個性付けがなされている。

ワゴンRらしい側面のプロポーション。ボディの四隅ギリギリに配置されるタイヤが、伸ばされたホイールベースを物語っている

リアのコンビネーションランプのデザインにも初代ワゴンRらしさがある

リアのコンビネーションランプのデザインにも初代ワゴンRらしさがある

最近のスズキ車としてはおとなしい印象のインテリア。幅広いユーザーに受け入れられるクルマを追求した結果だという

四角をモチーフにした初代モデルの面影を残す「HYBRID FX」および「FA」のフロントデザイン。ひと目でワゴンRとわかるデザインだ

「HYBRID FX」および「FA」はシンプルで明るいベージュ系の内装が用意される。「HYBRID FX」については、ブラックの内装を選ぶことができる

水平基調のデザインを採用する「HYBRID FZ」。スタイリッシュさや高級感をより追求したデザインだ

水平基調のデザインを採用する「HYBRID FZ」。スタイリッシュさや高級感をより追求したデザインだ

「HYBRID FZ」の内装はブラック。ポイントポイントに加色パーツを使うなど、上質な印象を高めている

「HYBRID FZ」の内装はブラック。ポイントポイントに加色パーツを使うなど、上質な印象を高めている

メッキパーツや大型のフロントグリルなどで、強い個性を放つ「ワゴンRスティングレー」

メッキパーツや大型のフロントグリルなどで、強い個性を放つ「ワゴンRスティングレー」

「ワゴンRスティングレー」も内装はブラックだが、赤のアクセントカラーがちりばめられており、エクステリアに負けない力強さがある

次に、マイルドハイブリッドの改良や軽量化による燃費の向上について解説しよう。従来モデルにもマイルドハイブリッドは搭載されていたが、新しいワゴンRでは、モーター機能付き発電機「ISG」の高出力化や、リチウムインバッテリーの大容量化により、モーターを使用する領域が拡大している。また、新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用することで、先代モデルと比較して約20kgの軽量化を実現。これらにより、軽ワゴンとしては最高の33.4km/l(JC08モード)のすぐれた燃費を実現している。

マイルドハイブリッドのコアとなる「ISG」(写真左)と、リチウムイオンバッテリー(写真右)。減速して13km/h以下になった場合や、停車からの発進時に最長10秒間のモーターによるクリープ走行が可能など、モーターの使用領域が広がった

新しいプラットフォーム「HEARTECT」は軽量化だけでなく、乗り心地の向上にも寄与しているという

新しいプラットフォーム「HEARTECT」は軽量化だけでなく、乗り心地の向上にも寄与しているという

3つめのポイントとなる安全装備では、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減システム「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」が用意され(HYBRID FZ・FZにメーカーオプション)、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能を提供する。また、ヘッドランプのハイビーム/ロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト機能をスズキの軽自動車としては初めて実現した。さらに、軽自動車初となるヘッドアップディスプレイもHYBRID FZ・FZにオプションで、ワゴンRスティングレーのHYBRID T・X・Lセーフティパッケージに用意されており、ドライバーの視線の移動を最小限に抑えながら運転できる。

軽自動車初搭載となるヘッドアップディスプレイ。速度やカーナビと連動した交差点案内、運転支援システムの動作などが表示される

最後に4つめのポイントとなる室内の利便性について解説しよう。まず、前述の新プラットフォーム「HEARTECT」の採用により、ホイールベースが35mm長くなり、これを受けて室内長が従来比285mm アップの2,450mmに、室内幅が従来比60mm 拡大の1,355mmと、それぞれ広くなった。また、前席のヒップポイントの高さも見直され、よりスムーズに乗り降りできるようになっている。ラゲッジスペースを見ると、前モデルと比べて100mm広がった荷室開口幅や、床板を外すことで現れるアンダーボックスなどにより収納力が向上。特に、たたんだベビーカーをアンダーボックスに立てかけて収納できるようになっている点は、小さな子どものいる方には朗報だろう。このほか、後席のドアに90cmまでの長さに対応するアンブレラホルダーが搭載される。このアンブレラホルダーは水滴を車外に排出する仕組みになっているので、濡れた傘でも置き場所を気にすることなく収納できる。

室内空間の拡大のため側面のウインドウが垂直気味に立てられている

室内空間の拡大のため側面のウインドウが垂直気味に立てられている

左右のリアドアに備わるアンブレラホルダー。水滴を屋外に排出できるので、濡れた傘をスマートに収納できる

助手席シートのアンダーボックスなど、収納の多さは新型モデルでも継承されている。収納容量も広がった

助手席シートのアンダーボックスなど、収納の多さは新型モデルでも継承されている。収納容量も広がった

ラゲッジの床をはずすことで現れるアンダーボックス。ベビーカーを立てかけた状態で収納できる

ラゲッジの床をはずすことで現れるアンダーボックス。ベビーカーを立てかけた状態で収納できる

ワゴンRのモデル構成と価格。エントリーグレードのFAが107万8920円から。ワゴンRとワゴンRスティングレーにはそれぞれ3グレードが用意される(文章中および写真の価格はいずれも8%の消費税込み)

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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2017.8.19 更新
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