PCゲーマーの間では、ゲームの操作性にすぐれたゲーミングマウスを使うのは当たり前。しかし、初心者からすると何を選べばいいのか迷うこともあるでしょう。本記事では、ゲーミングマウスの選び方を解説し、ゲーマーの筆者が厳選した人気モデルを紹介します。
ゲーミングマウスとは、ゲームを快適にプレイするために作られた特殊なマウスのことです。移動を検知するセンサーが高精度なものだったり、マウスを1インチ動かしたときに画面上のカーソルがどれくらい動くかを示すDPI(ドッツ・パー・インチ)を細かく設定できたりするなど、反応速度が速いだけでなく、マウス感度を細かく設定できるようになっているんです。特にFPS(ファースト・パーソン・シューティング)などをプレイする場合、素早く正確に操作する必要があるため、これらの機能は必須。さらに、メーカーによっては、マウス自体の重さを調節できたり、サイドボタンのパネルを交換できたりなど、自分の好みに合わせてハードウェアを細かく調節できるものもあります。
また、ボタンにマクロを設定できるという点もゲーミングマウスの特徴です。たとえば、マウスのサイドボタンに「走る」ボタンや「ジャンプボタン」などを配置すれば、キーボードを使わずにマウスだけで操作することもできます。さらに、複数の操作をひとつのボタンにまとめることも可能。マウスの設定は、専用のアプリを使いFPS用や、RPG用などゲームごとに保存できるので、プレイするゲームを変えても素早く切り替えることができます。
ゲーミングマウスを選ぶ際、特に注目すべきポイントは、マウスの大きさやフィット感、ボタンの数、ワイヤレス対応などです。特に、ボタンの数は重要なポイント。少なすぎると不便ですが、多ければ多いほどよいかというとそうではありません。あらかじめ自分がよくプレイするゲームでどういった操作をボタンに割り当てたいかを考えておき、その数にあわせて選ぶと失敗しにくいでしょう。
さらに、専用アプリの使いやすさも重要なポイントです。アプリの使い勝手は、メーカーによって大きく異なります。すでにほかのゲーミングデバイスを持っている場合は、同じメーカーのゲーミングマウスを選ぶのがおすすめ。使い慣れたUIで管理できるほうが便利です。
エレコムのMMORPG向けゲーミングマウスシリーズ「DUX」のエントリーモデル
エレコム「M-DUX30BK」は、1000円弱で購入できるコスパ◎のエントリーモデルです。MMORPG向けに作られているマウスで、カスタマイズ可能なボタンは10個(ホイール含む)と、エントリーモデルとしてはかなり多い部類に入ります。
サイズは77.0(幅)×112.5(奥行き)×42.0(高さ)mm。重さは約113g。解像度は、50~2400dpi。PCとマウス間の通信速度は、一般的なマウスの8倍にあたる1000レポート/秒に対応。マクロにも対応していて、専用アプリ「ELECOM M-DUX30 50 Config」から設定を行います。さらに、5つのボタン設定と、4つのDPI設定をマウス本体に保存できるオンボードメモリーを搭載。アプリが入っていないPCで使用しても設定が引き継がれます。
ヘビのデザインが特徴的な大人気ブランドの「Razer」
無線マウスと充電用マウスパッドがセットになっていて、無線なのにバッテリーが内蔵されておらず、使用中に充電ができるというゲーミングマウスです。マウスパッドの大きさは、355 (幅)×282.5(高さ) mm。マウスパッドに装着するマットは、滑りのよいハードタイプと滑らないクロスタイプのリバーシブルになっています。解像度は、100から16000dpiまで細かく設定可能。設定はすべて専用アプリ「Synapse」で行います。ほかのRazer製品も同じアプリで管理できるので、Razer製品を使っている人におススメです。
使いやすさと軽さからゲーム業界で注目を集めているドイツ発ゲーミングブランドROCCAT製マウス
持ちやすさやフィット感、軽さに定評のあるマウスシリーズ「Kone Pure」をさらに軽くした超軽量マウスが「Kone Pure Ultra」です。コンパクトなサイズで、アジア人の手ととても相性がよいデザイン。カスタマイズ可能なボタンは4つ(ホイール含まず)とシンプルな設計です。サイズは、70(幅)×115(奥行き)×3.90 (高さ)mm。重さは、なんと66g。ハイスペックがゆえに重くなりがちなゲーミングマウスの中でも、群を抜いて軽いマウスです。
ただ軽いだけではなく、解像度最大16000dpiのROCCAT Owl-Eye オプティカルセンサーを搭載。最大加速度は50G。さらにオンボードメモリーは512KBで、設定をマウス内に保存できます。
エレコムのMMORPG向けゲーミングマウスシリーズ「DUX」のハイエンドモデル
「M-DUX70BK」は、MMORPG向けに作られていて、マウスを有線・無線で2台の別々のパソコンに接続し、それぞれを同時に操作することが可能な無線レシーバー付きゲーミングマウスです。カスタマイズ可能なボタン数は、19 もあり、これに加えてダブルホイールを搭載。計25か所によく使う操作を配置できます。残念ながらマクロには非対応。サイズは、93.5(幅)×123.8(奥行き)×48(高さ) mm。重量は120g(ケーブル含まず)。解像度は50~5000dpi。最大130インチ/秒の速度と、30Gの加速度にも的確に反応します。
また、5つのボタン設定と、4つのDPI設定をマウス本体に保存できるオンボードメモリーを搭載しているので、外出先で異なるPCを使う場合でも、いつも通りの設定で使用できます。
Logicoolの大人気マウスシリーズ「G502」の無線モデル
大人気マウスシリーズ「G502」の無線モデルで、解像度100〜16000dpiのHERO 16Kセンサーが搭載されています。カスタマイズ可能なボタンは全11個。マウス側面は、ゆるやかなカーブで手にフィットするようにデザインされています。バッテリー稼働時間は、LEDオフモードで最長55時間。さらに、4gの重りが2個、2gの重りが4個の計16gの重さ調節が可能です。
また、対応アプリ「Logicool G HUB」は、チュートリアルのように説明に沿って進めるだけでマクロが作成できる、初心者でも安心な使いやすいアプリです。
ライター:辻村美奈(オフィスマイカ)
編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、良いモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)