毎度おなじみガンプラ紹介の時間です。今回は2017年3月より配信が開始された『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第2シーズンの主役機、「アトラスガンダム」のHG版をご紹介いたします。以前第1シーズンの主役機「フルアーマーガンダム」をご紹介させていただいたのですが、想像を絶するゴテゴテ感とミリタリー感満載だったガンダムが、また新たな進化を遂げております。前回もそうでしたが、今回も従来のガンダムとはまったくの別物になっているといってもいいかもしれません。まずは完成したガンダムからご覧ください。
HGアトラスガンダムです。なにやら巨大なものがついておりますな
スタイルも従来のガンダムとは一線を画している斬新な色合いです
今回の「アトラスガンダム」は地球、特に水中での戦闘も考慮された機体で、ジオン軍の水陸両用モビルスーツに使われた技術が盛り込まれたという設定だそうです。その設定どおり、水中での抵抗を軽減するための球体関節など、従来の連邦軍のモビルスーツとは構造自体がかなり違っております。まさに異色のガンダムといえそうですね。キットはその斬新なスタイリングを忠実に再現しており、特に人間でいう脊髄にあたる部分の構造などは、ガンプラとしても珍しい作り方になっていましたよ。
腰部上の白い出っ張ったパーツを胸部に引っかけて、はめ込む構造になっています
よくあるガンプラの構造では、胸部と腰部を接続する際は、ポリキャップなどを使ってはめ込むことが多いのですが、アトラスガンダムは人間の脊髄にあたる部分を擁する特殊機体ということで、これを再現すべく、キットも脊髄部分のパーツを胸部に引っかけてはめ込むという構造になっています。何か斬新です。そのおかげで、胸部の前後スイングがかなりフレキシブルになって、上体反らしのポーズなどが簡単にできるようになっています。
腰部と胸部の干渉が少ないので、上体の前後スイングが無理なくできるようになっています
ガンダムとしては珍しい黄色が特徴的なカラーリング。胸部部分のストライプイエローはシールです
本体ですが、いわゆるトリコロールのガンダムカラーとは異なり、ホワイトとネイビーの2色で構成されており、イエローの使い方が特徴的なカラーリングとなっています。キットでは、胸部や関節部分のイエローはシールになっています。顔パーツや武装のレールガンに使われているイエローは最初からイエローのカラーリングがされていますよ。
その武装ですが、『サンダーボルト』ではおなじみの重装備。巨大なレールガンとアサルトライフルが2丁。ビームサーベル2本に巨大なシールド、そしてサブレッグと呼ばれる巨大なパーツが付属しています。
本体よりデカい! イエローのレールガンです。腕パーツにしっかり固定できます
アサルトライフルは2丁付属。左右それぞれの持ち手がついています
そして何よりも特徴的なのが、腰部に取り付けるサブレッグです。重力下飛行用のブースターユニットです。前回の「フルアーマーガンダム」でも巨大なバックパックがついていましたが、このサブレッグも今までのガンダムシリーズの機体では見たことのない特徴的なパーツになっています。キットもこのサブレッグを自在に動かせるように考えられて作られております。特に接続部分の腰部から簡単に外れないようなしっかりとした仕組みや、多重関節による柔軟な動きは、なかなかよくできていますよ。
多重関節で巨大なサブレッグを自在に動かすことができます。接続部分も安定しています
通常は「Vダッシュガンダム」のように肩に背負うようなスタイルで装備しています
巨大なシールドと合体されると、潜行モードという、そりのような形状にすることができます
そして足裏と接続することで、スキーのようなスタイルにすることもできます。これ斬新!
HG版のキットですが、巨大なサブレッグがついているので、本体だけでバランスを取るのは難しいのかなと最初は思っていました。しかし、しっかりとしたアーム構造でどのような状態にしても安定したポージングが可能ですし、今までのガンダムにはない特徴的なスタイルが楽しめました。またスタンドに接続できるように別パーツがついているのですが、これがお尻部分にしっかりとはまって固定できるので、スタンドに刺していても外れることがなかったです。
全身の可動もよく、大胆なポージングが取れるキットとなっています
『サンダーボルト』に登場する機体はかなりクセのあるものが多いのですが、キットのできもいいので、おすすめできるガンプラになっていますよ。