いいモノ調査隊
ディテールにこだわったハイクオリティなキットでした

未知の機体「ムーンガンダム」が立体化! 同系譜のサザビーと徹底比較

今回のガンプラレビューは「HGUC 1/144 ムーンガンダム」です。宇宙世紀の新たな歴史を刻む主役機が1/144スケールのHGUCキットとして立体化されました。

HGUCシリーズとして発売された「HGUC 1/144 ムーンガンダム」です

HGUCシリーズとして発売された「HGUC 1/144 ムーンガンダム」です

価格は3,240円(税込)とHGシリーズにしてはお高め。まだ映像化されていない未知のガンダムということで手を出しにくいかと思うのですが、これが値段以上のクオリティで秀逸なキットでした。作りがいもあり、完成後のポージングやディスプレイにもこだわれる傑作です。

多彩なカラーリングのパーツ類。特徴的な赤いパーツはクリアレッドの配色がされています

多彩なカラーリングのパーツ類。特徴的な赤いパーツはクリアレッドの配色がされています

ムーンガンダムとは何なのか

おそらく多くの方が知らないであろうこのガンダムについて、簡単に解説します。

・作品「機動戦士MOONガンダム」とは?
2017年9月より「月刊ガンダムエース」誌で連載の始まった漫画です。原作は「機動戦士ガンダムUC」の福井晴敏氏、作画は虎哉考征氏。「機動戦士ガンダムZZ」から「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の間に描かれる宇宙世紀0092年を舞台にした物語です。物語冒頭にはあのアムロ・レイも登場し、また「機動戦士ガンダムZZ」の設定をいかした舞台、コロニー「ムーン・ムーン」が登場するなど、宇宙世紀ファンにも刺さる新たなガンダムとなっています。コミックスは2巻まで販売中。

・モビルスーツ「ムーンガンダム」とは?
本作品の主役機ですが、実はベースとなる機体は「バルギル」という、後にシャアが最後に搭乗した「サザビー」の元になった機体です。劇中ではこの「バルギル」の胴体に、ガンダム・ヘッドとサイコ・プレートを搭載し、完成させたのがムーンガンダム。つまり「サザビー」の別の可能性ともいえる機体なのです。

作品はまだ連載中で、このムーンガンダムがどういう活躍をしていくのか楽しみですが、その期待を表現するかのように、ハイクオリティなガンプラに仕上がっています。

まずは本体の完成品から。いわゆるガンダム的な配色に仕上がっています

まずは本体の完成品から。いわゆるガンダム的な配色に仕上がっています

HGとは思えないディテールの細かさ

内容は、成形品のランナーが18枚とHGUCシリーズとしては多め(以前紹介したフェネクスは10枚)。またシリーズとしては異例のシール類が付属しません。ディスプレイベースが付属します。

ランナーは多めですが最近のHGUCシリーズらしく、かなり組みやすくなっております。「サザビー」につながる機体という情報を踏まえながら組み立てていくと、「なるほどなー」と共感することも多かったです。まずはガンダム・ヘッドを見ていきましょう。一見、いわゆるガンダムな顔なのですが、よく見るとガンダムらしくない部分も多かったりします。

通常のアンテナに加えて頭頂部にも大きなアンテナが2本あります

通常のアンテナに加えて頭頂部にも大きなアンテナが2本あります

ツインアイはクリアグリーンのパーツとクリアのパーツから選択可能。シールはありません

ツインアイはクリアグリーンのパーツとクリアのパーツから選択可能。シールはありません

そして印象的なのは、各部位のディテールがかなり細かく作られていることです。特に脚周りなどは細かいパーツを重ねて立体的に表現されています。配色もいわゆるガンダムブルーではなく、ややパープルがかっており、これはベースとなった「バルギル」の色合いを再現しているのではないでしょうか。

肩や脚部分のディテールの細かさが、HGUCシリーズとしては際立っています

肩や脚部分のディテールの細かさが、HGUCシリーズとしては際立っています

背面から。「サザビー」好きだと思わずニヤっとする部分もあるのでは?

背面から。「サザビー」好きだと思わずニヤっとする部分もあるのでは?

可動についても優秀です。腕周り、脚周りはしっかり安定して動きます。特に膝部分の分割構造はユニコーンガンダムにも似た構造でよくできています。パーツもポロリせずにしっかりハマって安定して動くのでポージングをさせるのも問題ありません。

膝関節部分が分割して可動します。ユニコーンガンダムの脚の構造にも似ていますね

膝関節部分が分割して可動します。ユニコーンガンダムの脚の構造にも似ていますね

柔軟に可動するので、さまざまなポージングが可能になります

柔軟に可動するので、さまざまなポージングが可能になります

武装ですが、ビーム・ライフルとサザビーを思わせるビーム・トマホーク、そして腕についたパーツにクリアピンクのパーツを差し込むことでバタフライ・エッジという武器が再現できます。シールドは付属しません。

腕パーツにクリアパーツを差し込むとバタフライ・エッジという武器に

腕パーツにクリアパーツを差し込むとバタフライ・エッジという武器に

ビーム・トマホークは背中に差したグリップにクリアパーツを差し込んで再現

ビーム・トマホークは背中に差したグリップにクリアパーツを差し込んで再現

最大の特徴である「サイコ・プレート」は装着方法が豊富

そしてムーンガンダム最大の特徴が、背中のサイコ・プレートと呼ばれるユニットです。合計8枚のプレートが付属し、ムーンガンダムとの合体、分離が可能。劇中で後にどのような使い方が提示されるのか現在は未確認ですが、ν(ニュー)ガンダムのフィン・ファンネルや、「機動戦士ガンダムOO」のガンダムサバーニャのGNシールドビットのような使い方ができそうな雰囲気があります。本キットでもこの合体、分離構造が再現されており、さまざまな使い方ができるようになっています。

合計8枚のプレートが付属。差し込みパーツで合体できるようになっています。クリアレッドの裏側は本体色のホワイトに。ディテールもちゃんと描かれています

背中に装着する場合は可動アームを外し、別パーツをバックパックにセットします

背中に装着する場合は可動アームを外し、別パーツをバックパックにセットします

装着状態です。サイコ・プレートの重さがありますが、一応自立できました

装着状態です。サイコ・プレートの重さがありますが、一応自立できました

裏側でも装着可能。こちらのほうがフィン・ファンネルっぽく見えますね

裏側でも装着可能。こちらのほうがフィン・ファンネルっぽく見えますね

本体とは少し離れた感じで装着されます。これにより腕などへの干渉はありません

本体とは少し離れた感じで装着されます。これにより腕などへの干渉はありません

付属のスタンドを使って。サイコ・プレートが三日月状態に見えます

付属のスタンドを使って。サイコ・プレートが三日月状態に見えます

サイコ・プレートは8枚それぞれが分離可能。中央の2枚には差し込み穴がついているので、バックパックの可動アームに取り付けたり、腕部分に差し込みパーツを使って取り付けたりと、いろいろな方法でムーンガンダムに装着することができます。これは今までのガンダムにはなかった構造ですね。可能性を探って、いろいろと試してみました。

まずサイコ・プレートを半分に分けて、折りたたむように合体させます

まずサイコ・プレートを半分に分けて、折りたたむように合体させます

この状態で装着すると、まさにνガンダムのフィン・ファンネルみたいです

この状態で装着すると、まさにνガンダムのフィン・ファンネルみたいです

サイコ・プレートもしっかりと安定して飾れます

サイコ・プレートもしっかりと安定して飾れます

サイコ・プレートは8枚に分離可能。場所を覚えておかないと元の形状に戻らなくなりそう

サイコ・プレートは8枚に分離可能。場所を覚えておかないと元の形状に戻らなくなりそう

バタフライ・エッジを取り外し、別パーツを腕に装着。ここにサイコ・プレートを差し込めます

バタフライ・エッジを取り外し、別パーツを腕に装着。ここにサイコ・プレートを差し込めます

そうすると、サイコ・プレートをシールドのような使い方に変更することもできます

そうすると、サイコ・プレートをシールドのような使い方に変更することもできます

腕の差し込みパーツにしっかり安定してハマります

腕の差し込みパーツにしっかり安定してハマります

腕にシールド用に装着し、背中には残りを装着するなど、いろいろな装着方法があります

腕にシールド用に装着し、背中には残りを装着するなど、いろいろな装着方法があります

分離させて、背中の可動アームそれぞれに装着すると、また新たなスタイルになりますね

分離させて、背中の可動アームそれぞれに装着すると、また新たなスタイルになりますね

サイコ・プレート自体の合体部分を緩めると、弧を描いたようなプレート展開も可能。ただ保持力は弱くなりました

サザビーと酷似した各所ディテール

最後にサザビーへとつながる機体ということで、「RG 1/144 サザビー」と比較してみました。確かに肩部分や腰部分のフロント、リアアーマーなど、サザビーっぽさが残っており、ディテールを細かく再現しているので、雰囲気が出ています。ただ同スケールでありながら、ムーンガンダムはサザビーよりかなり小さめになっていました。

「RG 1/144 サザビー」と比較。同スケールですが、サザビーが圧倒的にでかいですね

「RG 1/144 サザビー」と比較。同スケールですが、サザビーが圧倒的にでかいですね

肩部分の形状はかなり似ています。ムーンガンダムを赤く塗装するとさらに似ているかもしれませんね

肩部分の形状はかなり似ています。ムーンガンダムを赤く塗装するとさらに似ているかもしれませんね

リアアーマーも形状は似ています。ムーンガンダムをより進化させたのがサザビーみたいですね

リアアーマーも形状は似ています。ムーンガンダムをより進化させたのがサザビーみたいですね

脚部分はやはりユニコーンガンダムの脚に似ています。物語がリンクすることがあるのでしょうか?

脚部分はやはりユニコーンガンダムの脚に似ています。物語がリンクすることがあるのでしょうか?

2018年10月現在、映像化されていないガンダムのプラモデル、さらにサザビーへとつながる機体ということで、いったいどのようなガンダムなんだろう? と思っていたのですが、かなり秀逸な出来で作るのも楽しく、また完成後もさまざまな解釈で楽しめるということで、すっかりハマってしまいました。

今後映像化があるのか、その場合はサイコ・プレートがどのような使い方をされるのか期待できそうなガンダムでした。個人的には頭の横の丸いラインなんかは、ターンエーガンダムにも似ているなという印象も持ちました。

とにかくサイコ・プレートの使い方に想像が膨らみます。装着方法をいろいろと試してみるのが楽しいですね

とにかくサイコ・プレートの使い方に想像が膨らみます。装着方法をいろいろと試してみるのが楽しいですね

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る