レビュー
気軽に弾けちゃうミニギター

ギターとウクレレのいいとこ取り! ”魅惑の楽器”その名も「ギタレレ」の魅力

「ギタレレ」という楽器をご存知ですか? それはギターよりも小さく、ウクレレよりも大きい“ミニギター”と呼べる楽器です。

手が空いたときにちょこっと弾くのにちょうどよくて、リビングに置いておくだけでもなんだかオシャレ。しかも価格が1万円程度と楽器としてはお安いので、「何か楽器を始めてみたいな〜」なんて思っている人にもピッタリです。

……なのですが、なぜか世の中的に認知度が低いギタレレ。なぜだ! 多くの人にギタレレを知ってほしい! というわけで、価格.comマガジン楽器カテゴリー担当の筆者が、ギタレレを世に広めるべく徹底紹介したいと思います。本企画に協力してくれた、カカクコムのギタレレ大好き社員・カズー藤田の解説と演奏を交えながら、その魅力をお伝えしましょう!

「ギタレレの記事、やりましょう!」とノリノリで参加してくれた、ギタレレ歴10年のカカクコム社員・カズー藤田。ギタレレを“魅惑の楽器”と呼ぶ藤田の解説とあわせてご紹介していきます

実は20年以上の歴史を持つ「ギタレレ」

まずはギタレレの基本情報から。ギタレレとは、ヤマハが開発した「小型ギターのシリーズ名称」です。製品としての型番は「GL1」。ギタレレの特徴は、ギターと同じ6弦の楽器でありながら、ボディはウクレレに近い小ささであること。もうおわかりと思いますが、「ギター+ウクレレ」で「ギタレレ」です。

その歴史は意外と長く、1995年に初代モデルが登場して以来20年以上のロングセラーとなっています。2020年には誕生から25周年を迎えるわけですが、音楽関係者など楽器にくわしい人以外の一般的な認知度はそこまで高くないんですよね……。しかし、上述の通り本体価格が1万円前後と購入しやすいので、“ハードルの低い楽器”としてぜひ初心者層にも注目してほしい存在です。

これがギタレレ! くわしくは後述しますが、テナーウクレレとほぼ同等のスケールを採用しつつ、スロテッドヘッドにオープンタイプのペグ、やや小さめのサウンドホールを持つスプルース・トップにローズ指板、そして12フレットジョイントといったスペックは、クラシックギターのスタイルを踏襲

一部のヤマハクラシックギターシリーズでは定番ですが、ビンテージアコースティックギターを彷彿とさせる音叉マークをヘッドに冠しています

【ギタレレの特徴1】小さなボディと短いスケール

それでは、ギタレレならではのポイントを細かく見ていきましょう。そのボディは、ウクレレをひと回り大きくしたくらいのサイズで、一般的なアコースティックギターと比較するとかなり小さく感じられます。ボディだけではなく、ネックの大きさやフレットの間隔も含めてアコギより小さいので、小柄な女性なんかでも抱えやすいです。子どもが始める楽器としてもよい選択肢となるはず。

ウクレレ、ギタレレ、アコースティックギターの大きさを比較。サイズ的にはウクレレ寄りなのがわかります

左から、ウクレレ、ギタレレ、アコースティックギター。こうやって大きさを比較すると、サイズ的にはウクレレ寄りなのがわかります

構えてみるとこんな感じ

構えてみるとこんな感じ

▼ギタレレ大好きカカクコム社員・カズー藤田のイチオシ解説!
ギタレレは、ショートスケールよりも短い433mmスケールを採用しています。ネックやフレットの間隔も一般的なアコギより短めなので、手が小さな女性やお子さんでも安心して練習できますよ。

【ギタレレの特徴2】ナイロン弦の6弦仕様

弦が4本しかないウクレレと比較して、ギタレレは一般的なギターと同じ「6弦」仕様です。しかし、クラシックギターやウクレレと同じ「ナイロン弦」を採用しているのが特徴。「6弦→ギター」「ナイロン弦→ウクレレ」と、このあたりも「ギター+ウクレレ」なスペックがおわかりいただけるのではないでしょうか。

しかも、ナイロン弦のおかげで指が痛くなりにくいので、音色も弾き心地もやわらかいんです。この辺も初心者向けとしてうれしいポイントですね。

6弦仕様だけど、ウクレレ要素が感じられるナイロン弦を採用。おかげで指が痛くなりにくい

6弦仕様だけど、ウクレレ要素が感じられるナイロン弦を採用。おかげで指が痛くなりにくい

▼ギタレレ大好きカカクコム社員・カズー藤田のイチオシ解説!
ナイロン弦が採用されているギタレレは、どちらかというとウクレレの音に近いやさしい響きを持っています。フォークギターに使用される鉄製のスチール弦と比べ、ナイロン弦はやわらかくて押さえやすいので、指への負担も少ないはず。「いつの間にか、さびついた糸でくすり指を切りました〜」なんていう事態になる心配もほぼありません。

【ギタレレの特徴3】ギターの運指で弾けるけど、チューニングはウクレレ寄り

続いて、ギタレレのチューニングについてご説明しましょう。これからのお話は、ギターやウクレレに触れた経験のある方なら、感覚的に「ギター+ウクレレ」なバランスをおわかりいただけると思います。

スケールが短いギタレレは、弦のテンションを稼ぐために特別なチューニングを採用しています。ギタレレのレギュラーチューニングは、通常のギターの5カポ(2音半上げ)。ギターの開放音は「ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ」ですが、ギタレレは「ラ・レ・ソ・ド・ミ・ラ」になっています。ちなみに、4弦楽器であるウクレレのチューニングは「ソ・ド・ミ・ラ」。そう、ギタレレの1〜4弦はウクレレと一緒なのです!

……といっても言葉ではわかりにくいでしょうから、ぜひ以下の表と動画をご参照ください。動画では、ギタレレ、ギター、ウクレレそれぞれの開放弦を順番に鳴らしています。

一般的なギターのチューニングを4度(完全4度=5半音)上げると、ウクレレの4弦〜1弦と同じになります。つまりギタレレは、「ギターと同じ6弦楽器でありながら、弦もチューニングもウクレレ仕様」なのです。「ウクレレに5弦と6弦が追加されたのがギタレレ」とも言えます(※ウクレレは4弦が1オクターブ上の「G」という違いはありますが)。

しかし、6弦仕様なのでギタレレの「運指」はギターと一緒。なので、演奏方法(コードの押さえ方)は一般的なギターと同じです。しかし上述の通りチューニング音が異なるため、ギターでいうところの「C」コードの形をギタレレで鳴らすと、実際に鳴っている音は「F」コードということになります。

手始めにギター用の楽曲でギタレレにチャレンジしたい方も多いと思いますが、その場合はギターのコード譜を読み替えて弾く必要があります。なお余談ですが、数多くのギタリストたちによって「ギタレレをレギュラーチューニングで使うための研究」も進められているのだとか。

▼ギタレレ大好きカカクコム社員・カズー藤田のイチオシ解説!
そのサイズ感やスケール(弦長)等も含めてスペック的に見ると、実はギタレレはかなり「ウクレレ寄り」の弦楽器と言えます。なので、一般的なアコギと比較すると「小さすぎて(フレットの間隔が狭すぎて)ちょっと弾きにくい」という印象を持たれてしまう方も多いでしょう。
しかし、「ギタ」が3割で、「レレ」が7割の弦楽器。
もはや「ギタ」の要素は「6弦仕様で運指が同じ」という部分だけ!
……と割り切って考えることが、「ギタレレ道」の第一歩です(笑)

【ギタレレの特徴4】楽器なのに気軽に扱える!

さて、そんなギタレレですが、実生活の中でとても「気軽」に扱えることも大きなポイントだと思います。

たとえばフルサイズのアコギやエレキギターは、保管するにもそれなりにスペースを取りますよね。しかしギタレレくらいのサイズであれば、押し入れやクローゼットなどのちょっとした隙間に収納できます。それに、リビングや書斎など生活空間に出しっぱなしにしておいても大丈夫。

また、小さくて軽いので持ち運びやすいのも魅力です。これから本格的にアウトドアや旅行シーズンがやってきますが、ギタレレをお供にお出かけするのもイイのでは? 大勢で楽しむパーティーなどに持って行って演奏したら盛り上がりそう!

自宅でテレビを見つつ、ふと手に取って弾く……なんていう感じで気軽に演奏できちゃいます

自宅でテレビを見つつ、ふと手に取って弾く……なんていう感じで気軽に演奏できちゃいます

小さくて軽いから、外に持ち運んで弾くのもアリ。ストリートでの弾き語りもしやすいし、バーベキューなどアウトドアシーンのお供にもよさそう

▼ギタレレ大好きカカクコム社員・カズー藤田のイチオシ解説!
「昔ギターをちょっとやっていて、久しぶりにリトライしてみたい」「子どもと一緒に、ちょっとギターに触れてみたい」……そんな方にピッタリなギタレレ。音楽好きな方へのプレゼントとしても人気です。リビングにさりげなく置いておけば、オシャレなインテリアとしても活躍してくれることでしょう。

【動画アリ】弾いてみた! これがギタレレのサウンド♪

では、いよいよギタレレの演奏をご覧いただきましょう! 以下の動画は、カズー藤田が「ギタレレの歌」(※自作です)を弾き語りしているところ。普通のギターよりも小さいのに、結構イイ感じに鳴るのがおわかりいただけると思います。音もなんかカワイイ。ウクレレ寄りのトロピカルなサウンドで、幸せな気持ちになりませんか?

なお、上の動画で使用しているギタレレは藤田の私物。さまざまな種類のナイロン弦やセッティングを試した結果、ブラックナイロン弦(ハードテンション)を張り、半音下げのチューニングにして使用しているそうです。弦のテンション感や鳴り的に、このセッティングがしっくりきているとのこと。こういったオリジナリティの追求や、自分好みのセットアップ等を気軽に楽しめるのもギタレレの魅力でしょう。

▼ギタレレ大好きカカクコム社員・カズー藤田のイチオシ解説!
ギタレレサウンドの魅力は、「小さすぎず、うるさすぎない」。ひとことで言うとコレに尽きます。それが実に「ちょうどいい」! ちょっとリビングでつま弾いたり、アウトドアで「ポロンポロン〜♪」と鳴らすくらいの温度感だと、ウクレレは音量的にちょっと物足りず、かといってフルサイズのアコギだとやや仰々しくなってしまいがち。そんな「気軽にギター弾きたい」というシーンでこそ本領を発揮するのがギタレレです。
趣味でギターを弾いている人の場合、「メインで使用しているアコギを出すほどではないけど、ちょっとだけギター弾きたい」「一瞬いいフレーズが浮かんだからコードを探っておきたい」なんて瞬間、ありますよね? そんなときに手元にギタレレがあると便利です!

まとめ:初心者層にもギターに親しむ人にもイチオシ!

ヤマハのギタレレ、いかがだったでしょうか? コンパクトサイズで気軽に弾けて、さまざまな場所に持ち運ぶこともできる。そして、楽器としては破格の1万円程度というプライス! これから楽器を始めたい初心者層にも、すでにギターに親しんでいる人にもイチオシです。サイズ面でも価格面でもハードルが高くないので、プレゼント用にもイイ! まさに“魅惑の楽器”です。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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