選び方・特集
東京・浅草の「ジャパン・パーカッション・センター」で探してみた

ドラムを始めるなら必須! スティックと一緒に絶対揃えたい練習アイテム5選

これからドラムを始めるなら、まず買うべきものといえばスティック。……ですが、実はドラムを始めるにあたってスティック以外にも必要なもの、結構あります。「いきなりそんな高額投資はできないよ」と思うかもしれませんが、そうではなく、ドラム練習にあたって必要な“小物”が意外とあるのです。

というわけで今回は、そんなドラム初心者さんに向けて、スティックと一緒にぜひ揃えて欲しいアイテムたちをご紹介しましょう。東京・浅草で創業90周年を迎える老舗パーカッション専門店「ジャパン・パーカッション・センター ドラムシティ」さんにご協力いただき、お店で人気のある製品や、特におすすめできるアイテムを厳選してみました!

今回取材にご協力いただいた「ジャパン・パーカッション・センター ドラムシティ」(https://www.ejpc.net/)。ドラム関連アイテムをはじめ、世界中のさまざまな打楽器が一挙に集う専門ショップです

今回取材にご協力いただいた「ジャパン・パーカッション・センター ドラムシティ」(https://www.ejpc.net/)。ドラム関連アイテムをはじめ、世界中のさまざまな打楽器が一挙に集う専門ショップです

コレは必須! ドラマーには欠かせない2つのアイテム

まずは必須のアイテムから。「チューニングキー」と「イヤープラグ」は、練習するにあたり必ずひとつは持っておきたいモノです。

▼チューニングキー

チューニングキーとは、その名の通り、ドラムのチューニングをするためのものです。ギターなどでおなじみのチューニング、これはすべての楽器に必要なもので、ドラムも例外ではありません。ドラムの場合は音階をそろえるためにチューニングをするわけではありませんが、ヘッド(打面)の周りについているボルトで張り具合を調節してピッチを調整します。ボトム(裏面)とヘッドの張り具合を調整することで、倍音や音の明るさ、サスティンなどいろいろ調整ができるのです。

実際のチューニング方法や音の作り方については、それだけで小1時間語れてしまうような内容なので別の機会に解説したいと思います。ちなみに、ジャズアンサンブルだとEに合わせて……なんてこともありますが、これは上級者になったときの話。最初は、好きな音に合わせることを目標にしましょう!

チューニングキーにもさまざまな製品がありますが、個人的に注目していただきたいのが「ALTUNE」というシリーズです。

これが「ALTUNE」。見るからにオシャレ感がありませんか?

これが「ALTUNE」。見るからにオシャレ感がありませんか?

オシャレな見た目と高い質感が特徴のチューニングキーで、なんと楽器メーカーではなく金属加工メーカーが作ったもの。なんでも本製品のメーカーの社長さんがドラマーらしく、「かっこいいチューニングキーがないから作っちゃおう!」と思ったのが生まれたきっかけだそうです。確かにこれまでのチューニングキーって、基本的にシルバーばかりで、どれもデザイン的にはパッとしないものが多い印象でした。

金属加工の技術を生かし、アルミニウム削り出しで作られたALTUNEの本体は、丈夫かつ軽く、内部に磁石が入っているので、ボトムのチューニングをしているときも落とす心配なし。持ち手の形が3種類とカラーバリエーションが10種類あります。小物からオリジナル感を出してみるのも悪くないかもしれません。また、ドラムをやっている知人へのプレゼントにもイイかもしれないですね。

カラバリの一部。パープルやレッドはどことなく「エヴァ」っぽい色合い

カラバリの一部。パープルやレッドはどことなく「エヴァ」っぽい色合い

手前がS字と奥がI字シェープ(持ち手)、ほかにC字のシェープもあります。握りやすいものを選びましょう

手前がS字と奥がI字シェープ(持ち手)、ほかにC字のシェープもあります。握りやすいものを選びましょう

▼イヤープラグ(耳栓)

そしてもうひとつ、コレ日本だとあまり浸透していないのですが、イヤープラグ=いわゆる耳栓は本当に重要です。アコースティックドラムを叩いたこと、間近で聞いたことがある人には周知の事実かと思いますが、ドラムという楽器は非常にうるさいです。というか、うるさいなんてもんじゃない、まさに轟音。人生で初めてドラムの生演奏を聴いたとき、耳が痛くて耳鳴りもやまず、若干泣きそうになったのを覚えています。

ドラムの音量を具体的な数値で言うと、約130dB。逆にピンと来ないですか? 130dBに該当する身近な音は、近くに落ちた落雷、ジェット機のエンジン音などです。だいぶうるささが伝わったのではないでしょうか(笑)。

で、ここからが本題。こんな轟音をいちばん近くで聞くドラマー、何時間も練習していたらどうなるか考えるまでもないですね。耳、かなり悪くなります。音楽好きが練習で耳を悪くするなんて悲しい話です。自分のミュージックライフのためにも、必ず練習の際にはイヤープラグを使用するようにしましょう。

筆者がおすすめしたいのは、「VATER VSASイヤープラグ」。まさに楽器練習用に設計されたイヤープラグで、ミュージシャンの耳をしっかりと守ってくれます。

「VATER VSASイヤープラグ」。専用の収納ケースも付いています

「VATER VSASイヤープラグ」。専用の収納ケースも付いています

なお、百均ショップなどでもスポンジ製の耳栓が売られていますが、そういうものは小音化の過程で必要な音まで削ってしまい、本来の音とかけ離れた音を聞くことになります。練習してイイ音だと納得していたら、本番やレコーディングで全然違う音ということになりかねません。なんなら筆者が経験済みです。

それが「VATER VSASイヤープラグ」の場合、楽器の音として必要な周波数は残しつつ、不要な音域を落としてくれる仕組みになっていて、音質の劣化を抑えて小音化してくれます。また、付属の付け替えフィルターを使えば、カットする音域の調整も可能。

加えて、地味ながら役立つのが、イヤープラグを首にかけられるストラップが付属すること。「調子よく叩いていたら耳栓が飛んでった!」「外した拍子に落としてセットの下に!」なんていうアクシデントを防いでくれます。それに収納ケースが付いているのも、小さいモノだけに、管理が楽になってうれしい。

このストラップがかなり有能。首にかけておけばイヤープラグをなくしにくいですし、着け外しが簡単にできます

このストラップがかなり有能。首にかけておけばイヤープラグをなくしにくいですし、着け外しが簡単にできます

チューニングキーとイヤープラグが揃ったら、次はコレ!

チューニングキーとイヤープラグが揃ったら、スタジオでの練習は完璧。お次は、スタジオまでの道のりと練習中の快適性も考えてみましょう。

▼スティックケース

ドラムを始めて最初のうちは、手持ちのスティックも1ペアだけでしょうから、それをそのままリュック等に入れて持ち運んでも問題ないです。しかし、スティックは消耗品。練習していく過程で必ず買い足す時期が来ます。またブラシや太さ・大きさ・材質の違うものをいろいろ揃え出すと、バラバラとリュックに入れて持ち運ぶのは非効率になってきます。

そこで、2組目のスティックを買い足すタイミングで、一緒にケースも用意しておきましょう。「スティックケース」は持ち運び以外にも、フロアタムに開いた状態で設置し、演奏中にすばやくスティックを変える予備スティックホルダーとしても使えます。むしろ、わざわざスティックケースを買う理由はコレかもしれません。

個人的に、スティックケースでおすすめしたいのは「PACKEN」。ドイツ語で「包む」という意味の「PACKEN」ですが、これまたドラムメーカーではなく、かばん職人さんが個人で企画して作り上げたというスティックケースなんです。

シンプルだけどカワイイ見た目がgood。ほかの色もありますよ

シンプルだけどカワイイ見た目がgood。ほかの色もありますよ

ただのスティックケースではなく、身近にあるいちばん使うものとしてデザイン性や利便性が考えられたケースで、とにかく見た目がオシャレ。ただの黒い袋のような無骨なものが多い楽器ケースですが、こちらは上品かつかわいい見た目をしています。

スティックケースあるあるの「ファスナーがすぐ壊れてしまい使えなくなる」といったこともなく、さすがかばんメーカーが作っただけあるなと思わせる品質です。世の中にはたくさんのスティックケースがありますが、迷ったらぜひ「PACKEN」を候補に入れてみてください。

必須ではなくとも……うまくなりたいなら絶対揃えたいモノ!

最後にご紹介するのは、必ずしも必要なものではないかもしれません。しかし、ドラムをうまくなりたい! と思っているのであればぜひ使ってみてほしいアイテムが「グリップテープ」と「練習用チップ」です。

▼グリップテープ

グリップテープとは、スティックを握る部分に巻きつけるすべり止めのこと。ドラムを叩いている間に、スティックが手からすっぽ抜けるのを防いでくれます。スティックの握り方でいちばん理想なのは、脱力状態を保つこと。しなやかな鞭のようなアタックだと、力を入れて叩くよりも何倍も音量が大きく響く音になります。

とはいっても、スティックを握る手はゆるめてはダメ、でも力んでもダメ。手首の力を抜きつつスティックはしっかり握って……という矛盾した状態を身につけるのは難しいです。そこで、感覚をつかむまではテープでグリップ力を増し、手からスティックを離れにくくすることで、脱力練習の効率化が図れます。

こうやって、グリップ部分に巻きつけて使います。ある程度グリップする部分の長さも調整可能

こうやって、グリップ部分に巻きつけて使います。ある程度グリップする部分の長さも調整可能

また最初のうちは手にマメがどうしてもできます。そんなときも、木と皮膚の間に1枚かますことでずいぶんと痛みが減るはず。それに、見た目のドレスアップにも使えます。筆者がおすすめしたいのは「VATER グリップテープ」。1パックに2ペア分(4本分)入っているので長く使うことができ、色も選べるので、自分好みのスティックを作って練習のモチベーションを上げることができます。

好きな色で練習できます! グリップが少し太くなるので握りやすくなるのもイイ

好きな色で練習できます! グリップが少し太くなるので握りやすくなるのもイイ

▼練習用チップ

練習用チップは、スティックのチップ部分に付けるシリコンです。家でも練習したいときに叩くモノがない場合は、練習用パッドを買うことが多いと思いますが、意外とこのパッドがでかくて、音もそこそこ鳴ってしまいます。

対してこちらのチップは、スティックの先端に取り付けるだけなので超省スペース! 叩くモノも、机や椅子など家にある家具で練習できるので、スタンドを買い揃える必要がありません。そして値段も安い。まさに宅練にぴったりのアイテムです。

この小さなパーツをチップに取り付けるだけ

この小さなパーツをチップに取り付けるだけ

こちらは「VATER プラクティス・チップ」がおすすめ。先端に取り付けるだけの簡単インストールで、どこでも練習可能に! なお、音が鳴らなくなるだけで打撃時の衝撃は生まれるので、下に人が住んでいる場所などでは叩くモノに注意しましょう。

床でも棚でも叩いて大丈夫。リバウンドもしっかりあります

床でも棚でも叩いて大丈夫。リバウンドもしっかりあります

ドラム本体以外にも関連用品はとにかく多い! まずは揃えられるものから

今回は小物アイテムの紹介でしたが、ほかにも揃えようと思うとペダル、スネア、シンバルにスタンドと、金額にも点数にもキリがないです。初心者のうちからいきなり全部揃えようとすると、息切れしてしまい、ドラム自体に嫌気がさしてしまうかもしれません。まずは自分の必要に応じた小物たちから徐々に増やしていき、ドラムライフの快適度を上げていきましょう!

【取材協力】
ジャパン・パーカッション・センター ドラムシティ(株式会社コマキ楽器)
〒111-8567 東京都台東区西浅草1-7-1
https://www.ejpc.net/

JPC ジャパン・パーカッション・センターは、株式会社コマキ楽器が運営する総合打楽器専門ショップ。その店内はあらゆるジャンルをカバーする打楽器であふれています。コンサートパーカッションを扱うパーカッション・シティ、民族打楽器を扱うエスニック・シティ、ドラムセットを扱うドラムシティの3つのシティそれぞれが縦横につながり・連携し、あらゆるジャンルのすべての打楽器奏者のため、さまざまなサービスを展開しています。楽器販売はもとより、各種イベント、打楽器教室運営、楽器レンタル、製品企画開発なども行っており、長年蓄積してきたノウハウを駆使して、今後も日本国内、そして世界中の打楽器奏者をサポートしてまいります。(公式サイトより)

戸井田満樹

戸井田満樹

平成生まれ。趣味で生きてきたい系男子。東京都出身。学生時代はアメリカの音楽学校にてドラムを専攻。母の影響で家電を使った料理を提案中。料理、ドラム、バイク、スノーボード、犬が生きてく糧です。

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