ガンプラ組み立てレビュー

アニメのような可動! 18年ぶりの「ザクII」ガンプラは決定版と言える完成度

今回は、2021年12月に発売されたガンプラ「HG 1/144 ザクII」の組み立てレビューをお届けします。なんとなく「ザク」って毎年発売してそうなイメージがありますが、実は前回発売されたHGの「ザクII」は2003年! なんと18年ぶりのリニューアルとなったのです。

価格もお手ごろでサクッと作るにはもってこいです

価格もお手ごろでサクッと作るにはもってこいです

「ザク」といえば、ガンダムと並ぶほど有名なモビルスーツで、ガンプラも多数発売されています。店頭でもよく見かけると思うのですが、このHGシリーズの、そして「機動戦士ガンダム」アニメシリーズのガンプラとしては2003年以来の発売となりました。ここ数年、「機動戦士ガンダムORIGIN」版のザクは何種類か発売されていたのですが、いわゆる「緑のザク」のガンプラとしてはとんでもなく久しぶりとなっているのです。

アニメから出てきたような可動が可能!

成形色のカラーリングは、まさにアニメで見た「緑のザク」の色です。胸部、腰部の濃い緑とほかの薄い緑の色合いもアニメ版をかなり再現していると思います。

素組みなら2時間もかからずサクッと組み立てられました。頭部、腰部、脚部の動力パーツは軟質パーツです。後述しますが、スカート部分も軟質パーツになっています

素組みなら2時間もかからずサクッと組み立てられました。頭部、腰部、脚部の動力パーツは軟質パーツです。後述しますが、スカート部分も軟質パーツになっています

可動軸のパーツは簡略化されていながらも、かなり大きく自在に動くように設計されています。特に胸部、肩部分の可動や、頭部モノアイなど、ポージングをさせた際に見栄えがよくなるように考えられていると感じました。また、右肩のショルダーアーマーも自在に動くので、腕を動かした際の干渉もなくなり、バズーカなどを装備してもかなり柔軟にポージングが取れるようになっています。

特に肩と腕の可動はすごいです。腕はかなり前まで曲がりますし、アーマーパーツも可動するおかげで干渉が少なくなるので、まっすぐ上や横にも伸ばせます

特に肩と腕の可動はすごいです。腕はかなり前まで曲がりますし、アーマーパーツも可動するおかげで干渉が少なくなるので、まっすぐ上や横にも伸ばせます

モノアイは頭部裏側のパーツで左右どちらでも動かせるようになっており、より表現力が高まります

モノアイは頭部裏側のパーツで左右どちらでも動かせるようになっており、より表現力が高まります

そして前述の通り、腰のスカートパーツは通常のプラパーツのほかに、軟質素材のパーツも付属。この軟質素材のパーツを使うことで、脚を曲げた際にスカート部分に干渉することなく動かせます。パーツは簡単に着脱可能で、選択式なのもいいですね。

写真左がプラパーツ、右が軟質素材のパーツになっています

写真左がプラパーツ、右が軟質素材のパーツになっています

膝立ちポーズで比較しましょう。まずプラパーツの場合、スカートに脚が干渉するのでこれくらいが限界です

膝立ちポーズで比較しましょう。まずプラパーツの場合、スカートに脚が干渉するのでこれくらいが限界です

軟質パーツにすると、脚に干渉しないので、かなり腰を落とした膝立ちが可能になります

軟質パーツにすると、脚に干渉しないので、かなり腰を落とした膝立ちが可能になります

プラパーツの場合は腰に武器をマウントできるので、やりたいポージングによってスカートパーツを選択するといいでしょう

プラパーツの場合は腰に武器をマウントできるので、やりたいポージングによってスカートパーツを選択するといいでしょう

武装も豊富&持ちやすい

武装はザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホークがひとつずつ。交換用の手首は、左右の武器装備用、左手の平手、ヒート・ホーク持ち手が付属しています。今までの「ザク」のガンプラだと、ザク・マシンガンの肩当ての部分が腕などに干渉して持ちにくいというのが「あるある」でしたが、今回は手首が可動し、より内側や外側に曲げられるので、腕に干渉することなくマシンガンを持たせられるようになっていました。

ザク・マシンガンを右手に装備。手首を外側に曲げて、マシンガンの肩当て部分が肘に当たらないように持たせることができます。ショルダーアーマーも干渉しないので片手持ちのポージングも決まりますね

ザク・マシンガンを右手に装備。手首を外側に曲げて、マシンガンの肩当て部分が肘に当たらないように持たせることができます。ショルダーアーマーも干渉しないので片手持ちのポージングも決まりますね

ヒート・ホークは通常手首でも持たせられます。肩、腕がよく可動し、動きのあるポーズも再現可能

ヒート・ホークは通常手首でも持たせられます。肩、腕がよく可動し、動きのあるポーズも再現可能

ザク・バズーカを装備。肩部分が開くので、無理なく肩にマウントできますし、グリップ部分も可動するので、発射ポーズもかっこよく決まりますね

ザク・バズーカを装備。肩部分が開くので、無理なく肩にマウントできますし、グリップ部分も可動するので、発射ポーズもかっこよく決まりますね

ザク・バズーカは腰部にマウント可能。軟質スカートパーツでもマウントできます

ザク・バズーカは腰部にマウント可能。軟質スカートパーツでもマウントできます

武器持ち手が左右両手分あるので、2つの武器をそれぞれに持ってしっかり保持しながらポージングも可能

武器持ち手が左右両手分あるので、2つの武器をそれぞれに持ってしっかり保持しながらポージングも可能

隊長機を再現する用の、ツノ付きの頭部パーツも付属。簡単に交換できます

隊長機を再現する用の、ツノ付きの頭部パーツも付属。簡単に交換できます

実は1年半ぶりのカラバリキット

さて、冒頭で「緑のザクは18年ぶりのリニューアル」と豪語しておりましたが、すみません。実はこの「ザクII」は、2020年夏に発売された「HG 1/144 シャア専用ザクII」のカラーバリエーションキットです。これもガンプラあるあるですよね。まず「シャアザク」、そして「緑ザク」という順番。ただ、一部専用パーツがあるので、まったく同じ内容ではないこともお伝えてしておきます。

今回の「ザクII」は、2020年夏に「シャア専用ザクII」として発売されていたものと同じキットです

今回の「ザクII」は、2020年夏に「シャア専用ザクII」として発売されていたものと同じキットです

背中のバックパックが別造形。シャアは通常の3倍速いので、バックパック上部にスラスターが追加されています。また、下部のバーニアパーツは「緑ザク」のほうが奥まで差し込むことができ、「シャア専用ザクII」より凹んで見えるようになっています

背中のバックパックが別造形。シャアは通常の3倍速いので、バックパック上部にスラスターが追加されています。また、下部のバーニアパーツは「緑ザク」のほうが奥まで差し込むことができ、「シャア専用ザクII」より凹んで見えるようになっています

やはりカラーが違うと別物感が出ますよね。「緑ザク」は小隊を作って、並べてみたいです

やはりカラーが違うと別物感が出ますよね。「緑ザク」は小隊を作って、並べてみたいです

久しぶりの「緑のザク」発売であることと、ポージングの取りやすさで劇中の姿を再現できることなどで、ちょっと感慨深いガンプラとなりました。最近は「ORIGIN」版の「ザクII」がキット化されており、しかもC型だのR型だのと“細かすぎて伝わらないガンプラ”のようなイメージがありました。そんな中で今回は、細かいことは一切なしで、潔く「あの緑のザクだよ!」と発売されているのもうれしかったです。

ここはやはりHGUCのリバイブ版の「ガンダム」と並べて飾るのが一番かと

ここはやはりHGUCのリバイブ版の「ガンダム」と並べて飾るのが一番かと

アニメの名シーンを再現しながらガシガシと動かして遊んだり飾ったりするのが楽しいですよ!

アニメの名シーンを再現しながらガシガシと動かして遊んだり飾ったりするのが楽しいですよ!

マッシー

マッシー

趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。

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