ビジネスでもプライベートでも、第一印象は見た目で決まる! 清潔感のある“デキる男”になるための身だしなみ術を、ヘアメイクアップアーティスト 田村俊人が指南します。今回のテーマは、「ヘアケアの基本」。「シャンプー編」に続き、頭皮を守るドライヤーの使い方についてお話します。
たとえ髪が長くなくても、乾かさずに寝るのはNGです。濡れた髪や頭皮はホコリや汚れが付着しやすく、とてもデリケート。雑菌も繁殖しやすいため、ニオイや抜け毛のもとになることも。ドライヤーの熱が髪や頭皮に悪いと思っている方も多いですが、濡れたままで放置しているほうが、頭皮が蒸れてトラブルや薄毛を引き起こすリスクは高いと言えるでしょう。髪を洗ったら、なるべくすぐに乾かしてください。
シャンプーは、「頭皮を適度に刺激するほうがいい」とお話ししましたが、乾かす時はその逆です。髪よりも頭皮を乾かすイメージで、頭皮へのやさしさを忘れずに行ってください。ポイントは2つ、「ドライヤーと頭の間は20cm程度空けること」、「熱過ぎない温風(60℃程度)で行うこと」です。
タオルドライの際、ゴシゴシこするのは頭皮にも髪にも負担。上から押さえて髪の毛から水分を抜くように行いましょう
頭皮との距離は20cmほどをキープします
髪をかき分け、露出させた頭皮に風を当てるつもりで。同じ所にばかり当たらないよう、軽く吹出し口を揺らすようにしてかけると、乾燥し過ぎを防ぐことができますよ
髪の短い男性の場合、頭皮が乾く頃には髪も乾いているはず。髪に熱がこもるのが気になる場合は、冷風モードで仕上げましょう。
頭皮に負担をかけないヘアドライのためには、低めの温度の風ですばやく乾かせるドライヤーがあるといいですよ。頭皮にやさしい60℃前後の風が吹出すモードを搭載した製品を、いくつかピックアップしました。
約50℃の「いたわりドライモード」に対応するシャープ「IB-HD95」。独自のファンとノズル構造によって、風が根元まで届くのが特徴です。風と一緒に放出されるプラズマクラスターはカラーリングした髪のブラッシングダメージを抑えるので、ヘアカラーをしている人にも◎
パナソニック「ナノケア EH-NA97」は、60℃の温風が出る「スカルプモード」を搭載。室温に合わせて風温を自動調節する機能もあるので、暑い季節も快適に乾かせます。温風と一緒に、髪にうるおいを与えるとされる「ナノイー」とダブルミネラルを放出
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60℃の温風が出る「スカルプモード」を搭載する日立「ヘアクリエ プラス+ HD-NS900」。最大1.9立方m/分と大風量で、しかも風量は1.0立方m/分から無断階で調整できます。風量を変えても風温を一定に保てるためヘアセットがしやすく、髪が長めの男性にもイチオシ
ヤーマン「スカルプドライヤー HC-6T」は少し趣が異なる1台。遠赤低温風で髪や頭皮にやさしいヘアドライができるだけでなく、付属のアタッチメントを付ければバイブレーションによる頭皮マッサージもできます。使用することで育毛剤が浸透しやすい環境に整える効果があるそう
<レビュー>頭皮ケアができる「スカルプドライヤー」で薄毛リスクやいやなニオイを低減
頭皮をケアするシャンプーとヘアドライについてお話ししてきました。特別に手間をかける方法ではないので、意外と簡単と感じていただけたのではないでしょうか。毎日のシャンプーとヘアドライを正しく行うだけで、立派な頭皮ケアになります。10年、20年先の頭皮のために、今のうちから正しい方法を習慣づけてしまいましょう。