夏休み真っ最中のわが子は、理科系の自由研究に挑戦しています。選んだのは、気軽に外に持ち運びできるデジタル顕微鏡「400-CAM025」(サンワサプライ)。小学4年生が、どれほど使いこなせたのかをご覧ください!
台に置いて観察する一般的な顕微鏡とは異なり、400-CAM025は手で持ち、被写体にレンズを近づけて液晶モニターでチェックします。最大300倍の光学ズームに対応しているので、植物や昆虫観察にもうってつけ。さらに、観察しているものを静止画や動画で記録できます。
サイズは29(幅)×130(高さ)×103(奥行)mmで、重量200g。大人であれば、片手で持てるでしょう。大きめのポケットにも十分収まるサイズ感となっており、持ち運びもラクラク
液晶モニターを開くと電源が約1秒でONになり、閉じると約2秒で電源が切れます。これは、サッと使いやすいですね。液晶モニターは270°の範囲で角度調整が可能
暗所や接写撮影などで明るく撮影できるように、レンズのまわりに8灯のLEDを搭載
観察したいモノにレンズを向けます。レンズは奥のほうに装備されているので、被写体に当てても問題なし
ピントはオートではないため、液晶モニターで確認しながら合わせます
手元にあるデジタルズームのレバーを動かせば、最大4倍まで拡大可能
観察するだけなら不要ですが、静止画や動画を記録するためにはmicroSDカードが必須です
撮影モード(静止画/動画)を選択し、シャッターを押せば記録できます。画素数は500万画素。3インチの液晶モニターは視認性もいい
記録した静止画や動画を液晶モニターで再生したい時には、手元にあるボタンで行います。その他の操作や設定変更なども、ここにある操作部で実行
本体底部にはパソコンや外部ディスプレイと接続できる端子が用意されているので、液晶モニターではなくテレビなどに表示して観察もできます
たとえば植物の葉を観察する場合、400-CAM025は植物を採取せずに済むのが大きなメリット。虫眼鏡で覗くような気軽な感覚で観察対象を選べるため、子どもの好奇心は大いに刺激されるでしょう。さっそく、わが子も観察に出発! どんなものを観察したのか、撮影した静止画を紹介します。ちなみに400-CAM025は充電式で、バッテリー残量ゼロの状態から約3時間で満充電となり、連続約3時間使用可能(LED消灯時)。
小学4年生でも片手で持ってラクラク移動。ただし、ピント合わせなどの操作は両手でないと難しいようです
子どもがもっとも夢中になって覗いていたのは、土や砂利。拡大してみると、いろいろな種類・色の粒が見えるのが楽しいようです
地面に落ちていたセミの羽根も観察! 細かな模様とコーティングがなかなかキレイですね
樹皮にレンズを向けていたところ、ムカデに遭遇。発見した瞬間にシャッターを押せるので、撮り逃しが少なくて済むのはうれしい
何気なくタオルを400-CAM025で見てみたら、色鮮やかな複数の糸で編まれていることに気付いたよう
文字としてしか認識していないチラシも拡大するとドットが出現。身近なものに、どんどん興味がわいてきたようです
最大の魅力は持ち歩けるコンパクトさと、レンズを向けるだけで観察できる手軽さにあります。最初のとっかかりで面倒さを感じさせないことは、使い続けるためにはとても重要なこと。現に、子どもに400-CAM025を渡してみると、顕微鏡の世界を見たあとは家の中のから外にあるものまで観察が止まりません。ピントあわせがオートではないため少々苦戦していましたが、自分でコツを掴んだらしく、どんどん観察記録が増えていきます。その記録したものを、「これは●●だよ」とキラキラした目で話してくれるのも、うれしいですね。子どもの意外な発見や好奇心を引きだすほか、自分で解決策を見出していくチカラも育んでくれます。親として、子どもに買い与えて損はないアイテムだと実感しました。
スタンドが付属しているので、手持ちでは上手に撮影できないという方もご安心を!
※ここに掲載している作例はすべてリサイズしたものです
雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。