旅の支度は軽くコンパクトにまとめるのがポイントですが、あれやこれやと詰め込んでいると思いのほか荷物がかさばってしまいます。特に冬物は軽い割にかさばるものが多いので大変です。
また旅行や出張からの帰りは、お土産や取引先からいただいた資料やサンプルなどが加わることが多いので、スーツケースはさらにパンパンに……。こんなご経験、皆さんもおありですよね。そんなときにきわめて役立つのが今回ご紹介するグッズ。
カラーリングは白と黒の2種類がありますが、筆者は白を購入
ご紹介するのは、小型軽量の圧縮機「VAGO (ヴァーゴ)」。衣類などを入れた圧縮袋の中の空気を内蔵のモーターで吸引、かさばる衣類などの荷物をコンパクトにしてくれる、旅の仲間です。圧縮機というと掃除機や手動ポンプを使うもの、手で空気を押し出すものなどがありますが、掃除機を使うものは旅先での使用は現実的ではありませんし、手動ポンプ式や手で押し出すタイプは、空気がある程度は残りますし、なにより体力を消耗します。
その点「VAGO」なら、どこでも手軽に圧縮が可能。大きさは縦7×横3.6cmと小さく、本体にバッテリーを搭載していないこともあって重量は約85gと軽量です。なお、電源はモバイルバッテリーなどの外部電源からmicro USBケーブル経由で給電します。
パッケージの中には、本体と専用圧縮袋(Mサイズ)、micro USBケーブル、取扱説明書が入っていました
本体は片手にすっぽり収まるほどコンパクト
それでは実際に「VAGO」を使ってみましょう。なお、圧縮袋は「VAGO」専用のものを利用します(本体を購入するとMサイズの専用圧縮袋が1枚付属しています)。
まずは、圧縮袋にたたんだ衣類を入れてファスナーを閉じます。そして、圧縮袋の中央部分にあるアタッチメントに「VAGO」を接続して固定。付属のmicro USBケーブルでモバイルバッテリーなどの外部電源につないでスイッチを押せば完了。ただし、Mサイズの専用圧縮袋の場合、圧縮が終わるまで約5分の時間を要します。圧縮する衣服類を最初に決めて圧縮袋に入れ、圧縮中にほかの荷物を整理するようにすれば効率的です。
こちらは本体付属のMサイズの専用圧縮袋。大きさは50×60cm。センターにアタッチメントがあります(左隣にあるのが本体です)
今回は、こちらのダウンジャケットとセーターを圧縮してみましょう
衣類を圧縮袋の中に入れて、ファスナーを閉めます
冬物はかさばりますね。これだけで小さなスーツケースでは半分を占領。しかも押さえつけないとフタが閉まらないレベルに膨らんでいます
専用圧縮袋のアタッチメント部分のねじをとりはずし……
本体をアタッチメントにかぶせて、本体を回転させて固定します
これでセット完了
電源として今回は、モバイルバッテリーを使用。もちろん、micro USBケーブル経由でノートパソコンやコンセントなどからの給電も可能です
給電状態では本体のインジケーターが緑色に点灯
それでは圧縮スタート。スイッチを入れて吸引が始まると、インジケーターは赤色に変化。吸引が終わると再び緑色に戻って自動的に停止します
吸引を始めて約5分。ここまで圧縮できました。これなら押さえつけなくてもフタが閉まりそうです
使用前、使用後の写真を見比べていただければ、どれだけ小さくなったかわかりますね♪
Mサイズ以外の大きさの圧縮袋も発売されています
圧縮袋は、S・M・Lの3種類が用意されており、いずれも別売で購入することができます。Sサイズは30×30cm、Mサイズは50×60cm、Lサイズは70×100cmとなっています。また、圧縮時間の目安はSサイズが約3分、Mサイズが約5分、Lサイズが約10〜12分。掃除機を使う圧縮袋のように一瞬で終了、というわけにはいかないので、圧縮される様子をじっと眺めるには長すぎますが、その圧縮効果は抜群。
さらに、旅先で洗濯できずに汗のにおいがする汚れた衣類だけを集めて圧縮、真空パックすることでスーツケースの中の異臭防止、細菌増殖を防ぐという効果もあります。
その便利さを一度でも経験すると、旅行用便利グッズとして手放せなくなることうけあい!
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。