11月ともなると、さすがにそろそろ「来年の手帳」を決めないと……というタイミング。今使っているものを継続するか? 新しいものに手を出してみるか? 迷っているうちに目当ての手帳が売り切れてしまう、なんて事態は避けたいですし、今のうちにしっかり検討しておく必要があるでしょう。
そこで候補のひとつとしてご紹介したいのが、必要なことだけ個条書きすれば運用できる手帳です。もし今年、「書かなきゃいけないスペースが多すぎて手帳を持て余した」「自分よりも手帳のほうが意識高くて身の丈に合わなかった」なんて人には特におすすめです。
バーチカルタイプの手帳や1日1ページ手帳は、細かく記録が付けられるメリットがありますが、その分考えることや書く文章量も増えるため、手帳のための時間を多く取られてしまいがち。その結果、面倒くさくなって挫折してしまった人は少なくないはずです。
そんな挫折を経験した人にこそおすすめしたいのが、能率手帳にラインアップされた「NOLTY アクセスB6デュアルマンスリー」です。
手帳が苦手な人でも使いやすい「NOLTY アクセスB6デュアルマンスリー」(JMAM)
商品名に「デュアル」と入っているとおり、方式としては「月間カレンダー+月間タスク」の2本立てを採用。1か月分のスケジュールを計4ページで管理できる、すっきりシンプルな構成が特徴です。加えて、月と月の間には、フリーメモとして使えるノートページも用意されています。
見開きの「月間カレンダー」ページは、ざっくりと予定を把握するのに向いています
見開きの「月間タスク」は、1か月につき90行のリストが並びます
フリーメモ用のノートページは、よく見ると横罫が6分割されており、アイデアを個条書きしたり、タスクリストを拡張したりするのにも使えます
書き込むことは「その日の予定」と「やること」のみなので、特に考え込むことなく、サクサク書いていけるというわけ。とにかく手帳を前にしていちいち書くことをひねり出さないでいい、というだけで、スムーズかつ心穏やかに紙面を埋められるんじゃないでしょうか。
指で触れる機会の多い月別インデックスにはコーティングが施されていて、手汗などで汚れにくくなっています
太めの多色ボールペンもすんなり通るペンホルダー付き
基本的にできごと単位でのスケジューリングは、「月間カレンダー」ページで行います。1日の枠は上下で2分割されているので、「午前/午後」や「仕事/プライベート」、「予定/ひとこと日記」といった感じで書き分けるのもありでしょう。
スケジュールはベーシックな「月間カレンダー」ページで管理。1面がほぼB5サイズなので、書く面積はそれなりに取れます
また、毎週頭にメモ用の別枠があったり、最下段にも振り返りや来月への予定繰り越しができる欄があったりと、記入スペースは余裕がある感じ。
とは言っても、こういったフリー欄をどうにか活用しようと無理をしてもストレスになるので、ひとまずは「カレンダーでスケジュールを管理できていれば満点」と考えておきましょう。
「月間カレンダー」ページの左側には、各週の目標などを書き込めるスペースが用意されています。メモ欄としても使い勝手がよいです
次の「月間タスク」ページは、とにかく「やること・やりたいことを個条書きにする」だけ。
とにかく抱えている案件をToDoとして書き出すだけなので、さほど考えることはありません。ただ単に「やることを忘れないように書いておく」ぐらいの心づもりだと、気負わずに書けるんじゃないでしょうか。
たっぷりと書ける「月間タスク」ページ。多少の抜け漏れがあっても、気づいたときに追加できる余裕があるので、思いつくままに羅列できます
「月間タスク」ページの上段には、ガントチャートのようにも使える横軸のカレンダーが入っており、タスクリストもその直下で週ごとに分かれています。なので、タスクを週単位で書いておくと管理しやすいと思います。
また、上下を組み合わせて使えば、「このタスクはこの期間中に片付けたい」といったような、リスト化するだけでは管理しきれない書き方ができるのもポイントです。
横軸のチャートはタスクと日程をリンクさせたり、達成期間を把握したりするのに便利です
実際に使ってみると、「月間カレンダー」によるスケジュール管理だけでは対応できない部分を「月間タスク」で補完できるため、必要最低限の記入でもしっかりと自己管理できそうな印象でした。挫折しにくく、それでいて抜かりなく使いこなせる手帳として、「手帳を使うこと自体に苦手意識がある人」にこそ使ってみてほしい1冊です。