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オートロック付きの「折りたたみ式クリップボード」はとにかく使いやすさが抜群だった!

クリップボードと言えば、立ったままの姿勢で書類を閲覧・書き込みができるアイテムとしておなじみですが、実はここ数年のあいだ、折りたたみタイプの人気がじわじわと高まっているのはご存じでしょうか。

元々屋外で使われることが多いアイテムだけに、もう少し持ち運びしやすくしてほしい、というユーザーの要望はあったようで。2019年にナカバヤシから発売された「折りたたみクリップボード」を先駆けとして、現在では、各メーカーから同様の製品がいくつも発売されています。

携帯性にすぐれる折りたたみクリップボードは、特にイベント業務や建築など、屋外で働く人を中心に愛用者が増えているとのこと。そこで今回は、キングジムから発売された折りたたみクリップボードの最新版を紹介したいと思います。

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2022/08/10 07:00

使いやすさ爆上がりの「オートロック機能」付き折りたたみクリップボード

キングジム「コンパックボード」は、折りたたみ式のクリアファイルやバインダーを展開している「コンパックシリーズ」から新たに登場したクリップボードです。

どことなく折りたたみコンテナを想起させるようなデザインで、知っている人が見れば「ああ、これは折りたためるんだな」と直感的にイメージできるのではないでしょうか。

A4サイズ(写真左)から、半分のA5サイズ(写真右)に折りたためるクリップボード「コンパックボード」(キングジム)

A4サイズ(写真左)から、半分のA5サイズ(写真右)に折りたためるクリップボード「コンパックボード」(キングジム)

書類を挟んだ状態。使用感は普通のクリップボードと何ら変わりありません

書類を挟んだ状態。使用感は普通のクリップボードと何ら変わりありません

書類は、上辺の板バネクリップで挟んで固定します。折りたたむ際に引っ張りすぎないよう、挟む力は若干弱めに設定されているようです

書類は、上辺の板バネクリップで挟んで固定します。折りたたむ際に引っ張りすぎないよう、挟む力は若干弱めに設定されているようです

「コンパックボード」ならではの機能として目を引くのが、折り目部分のオートロック機構です。これは、折りたたまれた状態から本体を開くと「カチッ」という音とともに自動でロックがかかり、フラットな一枚板として固定された状態になるというもの。

他社製品はこのロック機構がないため、基本的にボードの自重だけで開いた状態を保ちます。そのため、たとえば突風にあおられてボードが折り目からバタバタ暴れる、なんてプチトラブルもしばしば。

その点、「コンパックボード」は折り目部分にロックがかかることで、一般的なクリップボードに近い安定感が得られるため、普通のクリップボードと比較しても使い心地に違和感はないはずです。

展開時の裏面。自動でロックがかかって、裏向けにしても勝手に折れません。これは画期的!

展開時の裏面。自動でロックがかかって、裏向けにしても勝手に折れません。これは画期的!

展開時の表面。折り目部分は段差が出ないように作られており、筆記するときも気になりません

展開時の表面。折り目部分は段差が出ないように作られており、筆記するときも気になりません

折りたたむ際は、左側面のスライドボタンを押し込むとロックが解除されます。

ただし、折り目に荷重がかかった状態だとボタンの押し込みがかなり固くなるので、要注意。そういう場合は、ボードをほんの少しだけ反らすようにしてやると、押しやすくなります。

側面のスライドボタンを押し込むと、「カコッ」という音とともにロックリリース

側面のスライドボタンを押し込むと、「カコッ」という音とともにロックリリース

あとはそのまま二つ折りにするだけ

あとはそのまま二つ折りにするだけ

また、書類を挟んだままたためるのも大きなポイントです。書類が硬いボードに挟まれるような形になるので、持ち運び時に書類がグシャグシャにならないように保護する効果も期待できるでしょう。

折り返しから丸めるようにたたまれるため、中の書類に折り目が付きにくいのもポイント

折り返しから丸めるようにたたまれるため、中の書類に折り目が付きにくいのもポイント

開き留めのゴムバンドをかければ、携帯中に勝手に開くようなこともありません

開き留めのゴムバンドをかければ、携帯中に勝手に開くようなこともありません

そして折りたたみクリップボードを運用するうえでは、やはり携帯性のよさが最大の魅力。A4サイズを二つ折りにすることで、A5サイズまでコンパクトになるので、小さなカバンはもちろんのこと、何なら作業着の背面ポケットにも収まってしまいます。

小さめのカバンにも、A5サイズならスッと収納可能

小さめのカバンにも、A5サイズならスッと収納可能

細かなところに盛り込まれた便利機能

「コンパックボード」の便利機能はほかにもありまして、たとえば、書類クリップ上部にはペンホルダーが収納されています。指でつまんで引き出せるので、あとはペンのクリップを挟めばOK。展開/携帯どちらの状態でも筆記具を携行できます。

上辺中央には、引き出し式のペンホルダーを装備。ちなみにペンホルダーに開いた穴を使って、ボードを壁掛けにすることも可能です

上辺中央には、引き出し式のペンホルダーを装備。ちなみにペンホルダーに開いた穴を使って、ボードを壁掛けにすることも可能です

ホルダーにペンのクリップを引っ掛けて装着します。書類に書き込むことを考えると、やはりペンホルダーは付いていたほうが便利

ホルダーにペンのクリップを引っ掛けて装着します。書類に書き込むことを考えると、やはりペンホルダーは付いていたほうが便利

ボードの下部には、書類の端を差し込んで固定する紙押さえが付いています。薄い押さえ板と頑丈な固定部の二重構造のため、紙がスッと簡単に差し込めて、押さえる力も十分に発揮される仕組み。これはいかにもキングジムらしい気のきいた構造です。

これがあれば、風が強いときでも書類がバタつかなくなるため、屋外で使うのであればマストな機能と言えるでしょう。折りたたんで携帯するときも、書類を差し込むことで、端がボードから飛び出して折れ曲がるようなトラブルが防げます。携帯時には必ず使いましょう!

紙が差し込みやすく、勝手に抜けにくい二重構造の紙押さえ

紙が差し込みやすく、勝手に抜けにくい二重構造の紙押さえ

筆者が先日引っ越しをした際にも、この「コンパックボード」に新居の間取り図を挟んで取り組んだのですが……オートロック機構はやはり圧倒的に便利!

片手にボードを持った状態で動き回っても、折り目から書類が暴れることもなく、とても安定して使えました。閲覧しないときは二つ折りでコンパクトになるのも、当然ながら快適です。

間取り図を手に引っ越し中

間取り図を手に引っ越し中

バタつく現場作業ではクリップボードが必須ツールですが、「折りたたみ機構+オートロック機能」が加わるとさらに使い勝手が爆上がりします。普段から仕事でクリップボードを使っている人なら、まず便利さが体感できるはず。おすすめです!

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きだてたく
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きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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和田友梨(編集部)
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和田友梨(編集部)
万年筆、インク、紙を肴に飲む辛党ライター。チカチカ点滅するモニター画面や丸い押しボタン、ローレット加工を施したダイヤルなど、レトロチックなデザインにロマンを感じます。
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