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“1本持ち”の新相棒は「ブレン」5機能ペンで決まり! ボール4色+シャープがブレずに書ける

学生の頃は、シャープペンやカラーペンなどの筆記具をペンケースにぎっしり入れて持ち歩いていたものですが、社会人になると正直、当時ほどは必要なくなったなーと感じます。ちょっとメモを取ったり署名をしたりするぐらいなら、黒ボールペン1本で事足りますし、最終的には「ジャケットの胸ポケットにペン1本だけ差しておく」というスタイルに落ち着く人が多いのではないでしょうか。

ただ、時には黒だけでなく、赤や青を使いたいシーンもあるはず。特に手帳を使っている人だったら、色を分けて書きたいことも多いでしょう。であれば、多色ボールペンまたは多機能ペンを1本持ち歩いたほうが便利かつスマートなのでは。そこで今回は、ペン先がブレずに書きやすい最新の多機能ペンを紹介しましょう。

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2023/04/12 09:00

ペン先のブレを抑える「ブレンシステム」搭載の5機能ペンが登場!

ゼブラ「ブレン4+S」は、独自機構「ブレンシステム」を搭載した「ブレン」シリーズの最新ラインアップとして、2024年2月に発売された5機能ペンです。ボールペン4色+シャープペンという5本のリフィルを内蔵しています。

ボールペンには高発色で書き味が滑らかなエマルジョンインクを採用しており、インクの色は黒、赤、青、緑を使用可能。これに加えてシャープペンも使えると考えると、ちょっとしたペンケースを持ち歩いているのとさほど変わりない安心感があるのではないでしょうか。

ブレない「ブレン」シリーズ待望のボールペン4色+シャープペンを搭載した「ブレン4+S」(ゼブラ)。ボールペンのボール径は0.5mmと0.7mmの2種類をラインアップ。シャープペンの芯径は0.5mmです

ブレない「ブレン」シリーズ待望のボールペン4色+シャープペンを搭載した「ブレン4+S」(ゼブラ)。ボールペンのボール径は0.5mmと0.7mmの2種類をラインアップ。シャープペンの芯径は0.5mmです

最大の特徴はやはり、紙とペン先が接触する際に発生するブレ(振動)を防ぐ「ブレンシステム」が搭載されていること。

元々多色ペンや多機能ペンは、構造的にペン先がカチャカチャと動きやすいのですが、「ブレン4+S」は、口金の先端にリフィルをホールドする「ダイレクトタッチ」を装備しており、ペン先の動きを大幅に抑えています。

口金先端に見える白いパーツが、リフィルをつかんでブレを抑制する「ダイレクトタッチ」です

口金先端に見える白いパーツが、リフィルをつかんでブレを抑制する「ダイレクトタッチ」です

また、多機能ペンは機構がペン軸後方に集中するため、どうしても重心位置が高くなってしまい、ペン先がフラつきがち。

しかし「ブレン4+S」は、グリップ内部にメタルパーツを内蔵することで、思い切った低重心化を果たしています。これによって、握ったときの安定感がグッとアップ! ペン先がコントロールしやすく、筆記のブレを防ぎます。

重量は約21.3g。低重心で安定して握れるため、書き味もどっしりと落ち着いた印象に。スルスルと滑らかなエマルジョンインクとの相性も抜群です

重量は約21.3g。低重心で安定して握れるため、書き味もどっしりと落ち着いた印象に。スルスルと滑らかなエマルジョンインクとの相性も抜群です

「ダイレクトタッチ」や低重心化に加えて、「ブレンシステム」ではペン内部の各パーツのすき間をなくしているのもポイント。これらの工夫により、ペン先のブレと筆記時のブレだけでなく、ペン内部のブレも抑えています。

実際に「ブレン4+S」を握って書いてみると、「ブレンシステム」によって筆記時のカチャカチャ感がかなり解消されているのが体感できました。ペン先を紙に当てたときにズレ動くことがなく、細かい字もストレスなく書き込めるので、手帳と組み合わせて使うのにも向いているでしょう。

チマチマとした文字を書くときも、「ブレンシステム」の効果が有利に働きます

チマチマとした文字を書くときも、「ブレンシステム」の効果が有利に働きます

シャープペンも「ブレンシステム」で安定した筆記を実現

5機能を使い分けるノック部分は、軸後端に搭載。軸の外周に、4色のボールペンノックと、クリップ兼用のシャープノックが配置されています。

長楕円の軸に、4色ノック+クリップ兼用シャープノックを搭載。使用頻度が高くなるであろう黒と赤が左側に配置されていて、右手親指でノックしやすいのもうれしいポイント

長楕円の軸に、4色ノック+クリップ兼用シャープノックを搭載。使用頻度が高くなるであろう黒と赤が左側に配置されていて、右手親指でノックしやすいのもうれしいポイント

クリップ兼用のシャープノックは、まずクリップを上からカチッと押し込んでペン先を出し、そこからさらにもう1段押し込むことで芯が出てきます。

ただ、ペン先を出した時点でクリップが軸内に引き込まれてしまうので、2度目の芯出しノックで指をかけづらくなるのはちょっと気になるかも。これは多機能ペンの構造的な問題なので解決は難しく、ユーザーが慣れるしかなさそう。

ペン先出しと芯出しとで、2度押す必要があるクリップ兼用シャープノック。は、芯出しがちょっとやりづらく感じるケースもあるはず

ペン先出しと芯出しとで、2度押す必要があるクリップ兼用シャープノック。は、芯出しがちょっとやりづらく感じるケースもあるはず

とは言え、「ブレンシステム」が搭載されていることで、多機能ペンのシャープとしてはほかに比べようがないほど筆記が安定しています。シャープ芯が紙の上でズレる感覚が少ないので、板書などで走り書きをする際も、思い切ってスピードを上げられそうです。

シャープでも芯先のブレがなく、剛性感のある書き味が楽しめます

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「ブレンシステム」以外にも使いやすい工夫盛り盛り!

本体の軸径は最大13.3mmと、5本ものリフィルが詰め込まれているのにもかかわらずスマートな印象。実際、強度が落ちないギリギリまで軸の板厚を薄くするなどの工夫を施し、コンパクト化しているのだそう。

既存の3色ボールペン「ブレン3C」(写真左)と「ブレン4+S」(写真右)の比較。軸の板厚は「ブレン4+S」のほうが薄いのがわかるはず

既存の3色ボールペン「ブレン3C」(写真左)と「ブレン4+S」(写真右)の比較。軸の板厚は「ブレン4+S」のほうが薄いのがわかるはず

さらに、「ブレン4+S」は、「ブレン」シリーズ初となる可動式のバインダークリップを採用しており、携行性もアップ。単体で携行することが多い多機能ペンだけに、手帳の表紙や厚手のジャケットのポケットにも挟めるバインダークリップは便利です。

手帳にもしっかり挟めるバインダークリップ。厚さ3〜4mmぐらいまでは対応可能です

手帳にもしっかり挟めるバインダークリップ。厚さ3〜4mmぐらいまでは対応可能です

それから、軸後端のキャップを引っ張って外すと消しゴムが出てきます。おまけ程度の小サイズで多用するには向きませんが、外出先などでちょっと使いたいというときには助かるかも。

ユーザーでも意外と気づいていない人が多いのですが、消しゴムが付いています

ユーザーでも意外と気づいていない人が多いのですが、消しゴムが付いています

ボールペンもシャープペンも使える5つの機能と「ブレンシステム」による書きやすさに加え、こういった工夫の数々が施されていることを考えると、「ブレン4+S」はまさに“1本だけ持ち歩く”スタイルにふさわしい多機能ペンと言えそう。

唯一、シャープノックがやりにくいというのが気にかかりましたが、これだけ盛り盛りで1本1,100円(税込)はなかなか高コスパ! 普段からペン1本持ちで行動している人は、試しに買い替えてみてもいいかも。

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きだてたく
Writer
きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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和田友梨(編集部)
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和田友梨(編集部)
万年筆、インク、紙を肴に飲む辛党ライター。チカチカ点滅するモニター画面や丸い押しボタン、ローレット加工を施したダイヤルなど、レトロチックなデザインにロマンを感じます。
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