日本人の主食「お米」は、毎日の食卓に欠かせない食材の1つですよね。同時に、それを盛る「お茶碗」も、どの家庭にも必ずあるアイテムです。大人用はともかく、小さな子ども向けのお茶碗は、安全で丈夫であることを優先して選ぶと、落としても割れないメラミン樹脂のものになりがち。また、子どもがよろこぶようなキャラクター柄のデザインのものが多いのですが、子ども向けながら洗練されたお茶碗を見つけました。
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カラーは写真のネイビー、グリーンのほかにピンク、グレー、ブルー、プラチナの全4色。それぞれに異なるモチーフのアクセントが手前に装飾されています。どの色も大人っぽい落ち着いたカラーですが、渋すぎない絶妙なニュアンスのあるカラーです |
その名も“ノコサナイ茶碗”。ステキなネーミングだけでなく、実はその名のとおり“ご飯粒を最後の一粒まで残さず食べる人に育ってもらいたい”という親の願いを込めて、福岡にあるデザイン会社が企画した商品。“残さない”ための秘密が隠されています。
まずは、茶碗の内側が彩色されていること。これは中のご飯粒が目立つようにするためだそうです。また、高温で長時間窯で焼かれる有田焼の素材は、割れにくく、米粒がくっ付きにくい特長があります。これを子どもの手になじむ大きさと表面に加工を施し、星や錨のマークなどワンポイントとやさしいカラーで、カワイイながらも子どもじみていない洗練されたデザインに仕上がっています。
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大人の女性が手に持った感じ。子どもの手のひらでもしっかり持てる小さなサイズがかわいいです |
我が家の7歳の子も、プラスチックのお茶碗を卒業。大人と同じ陶器のお茶碗に満足気な様子です。内側がカラフルだと白米も美味しそうに見えるようでご飯を残さず食べています。茶碗に付いた米粒もお箸で取りやすいようです。
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実際に白米を盛り付けてみた例。確かに白や黒のお茶碗に盛り付けるよりもご飯粒が見えやすく、おいしそうに見えます |
もちろん、少し小ぶりな茶碗として大人が使っても大丈夫。筆者も子どもとお揃いでこの茶碗で食べ過ぎを防いでいます。また、ボウルとしてちょっとしたスナックなどを入れるのにも最適。子どもの茶碗としては少し高価ですが、入園、入学などのお祝いとしても喜ばれそうです。