10月3日は何の日か知っていますか? 知る人ぞ知る『登山の日』なのだそうです。秋はだんだん紅葉も色づき始めて、山登りにはもってこいの季節ですよね。ですが、山の中に入るとや、アブ、ブヨなどの虫に刺される心配が伴います。ましてやマムシや毒蛇など、考えただけでも恐ろしい生き物が山の中にはたくさんいるのです。もちろんそれらの生き物には近づかず、刺されないに越したことはないのですが、どんなに気を付けていても毒を持った虫に刺されるという事態は起こりうるものです。
みなさんは蜂に刺された時、どんな風に対処をすればいいか、対処法をご存じですか?
蜂に刺された時の対処法は以下のとおり。
1.蜂を刺激しないように蜂のいる場所から離れる。
2.刺された患部の毒を絞り出し、取り除く。
3.刺されたか所(傷口)に薬を塗り、冷やす。
4.早めに医療機関で診てもらう。
この時、「2. 毒を絞り出し、取り除く」という作業が一番重要なんだそう。今回は、そんな時に使う、応急用毒吸取り器「ソーヤー(SAWYER) エクストラクター ポンプキット」をご紹介します。
![]() |
中身は、注射器のような見た目の吸引器と、数種類の吸引口、そしてカミソリがセットになっています |
使い方はいたって簡単。吸引器の先に傷口の大きさに合うサイズの吸引口を取りつけてポンプを押し込むと、吸引している皮膚が盛り上がり、そのまま待っていると傷口から毒が吸いとられていきます。毒液を吸い取るのに要する時間は、虫の場合は60〜90秒、蛇の場合は3分程度だそう。吸い上げられた毒液が皮膚上に出てくるので、毒を石けんと水でよく洗い流して、「3. 薬を塗って冷やす」に進みます。
刺された直後の使用が一番効果が高く、刺されてから時間が経ってしまうとあまり効果はないとのこと。これは蚊にも使えるそうなので、今回は足を蚊にさされた直後にさっそく試してみました。
![]() |
刺し傷部にあわせて吸引口の大きさを選び、注射器のように刺し傷口の皮膚に押しつけてピストンを押し下げます。すると皮膚が盛り上がり、吸引されます。 |
強力な吸引力によって刺された傷口から直接毒を吸い出すので、毒を吸い上げられている時は皮膚がかなり引っ張られている感じがあります。
![]() |
丸い跡がついて、吸われたか所が皮膚より盛り上がってきたのがわかりますか? ちなみに付属のカミソリは体毛が濃い場合に使うようです |
筆者は蚊にさされた直後に試してみましたが、丸い跡が付き、皮膚を引っ張ったからか確かに、かゆみがなくなったような気がしました。有効期間などはなく、半永久的に使えるそうですが、念のため一度使ったら吸引口を洗うといいかもしれません。
携帯に便利なBOXに入っているので、山登りの際にはもちろん、もしもに備えて、一家に1つ、持っているだけで安心ですね。