賃貸は、壁に釘(くぎ)を打ったり、ネジ穴を開けたりすると、引っ越しのときに修繕代などを請求されてしまうもの。でも、分譲や持ち家だからといって、どこにもでも簡単に穴を開けたり、釘打ちができたりするかというと、そういうわけではありません。
やはり、壁にネジや釘を打ち付けるのであれば、柱があるところに打ち付けなくてはなりません。以前大工さんに、「壁を叩(たた)くと音が変わるので、その音が変わった場所に柱がありますよ」って言われて、実際に大工さんが壁を叩いたときは音が違った! と思ったんですが、いざ自分が調べてみると、叩き方が悪いのかイマイチわかりませんでした。
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底面に電池ボックスがあります。電池はなんと9V角型電池です。電池は1つ同梱されています |
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本体の左側にスタートボタンがあります。押しっぱなしにしていると電源が入ります |
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上から見たところ |
柱の場所がわからないとどう困るのか、というところですが、最近の家の壁は石膏(せっこう)ボードの断熱材が入っていることがあります。この石膏ボードっていうのは、結構やわで、ネジや釘を打っても、すぐに抜けてしまったり、強い力で簡単にボロボロになったりします。
まあ、石膏ボードに打ち付けてもしっかり設置できるボードアンカーと呼ばれる特殊なネジがあるので、そっちを使えばいいかな? と思うのですが、今度は逆に柱部分にボードアンカーを打ち込もうとすると、ボードアンカーが入っていかないのです。通常のネジをそのまま使うにしろ、ボードアンカーを打ち込むにしろ、結局、柱の位置がわからないとダメというわけ。
そこで下地センサーですよ。壁に下地センサーを押し当て、電源スイッチを押しながら壁に沿って移動させるだけで、簡単に柱の位置がわかってしまいます。電線の警告ランプも付いており、ボードアンカーをつかったとしても、打ち込んではダメな場所もわかってしまいます。
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実際に使ってみます。まず本体を壁に押し当ててから、電源ボタンを押します。壁に押し当てる前に電源を入れてはダメです。「準備OK」が点灯したら計測開始 |
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開始直後はなんの反応もありませんでしたが、右にずらしていくうちに矢印のひとつ目が点灯しました |
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少しずつずらすと、2つ、3つと点灯し、4つ目の大きな三角が点灯すると同時に、壁に矢印のLEDの光が表示されます。そうです、ここに柱があるのです。鉛筆などでそこにマーキングして、今度は右側から動かし、柱の太さを確認します |
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「準備OK」の下のカミナリ矢印が点灯しました。この壁の中に電線が入っている可能性が高いってことです。ここに穴を開けると断線してしまうかもしれません |
すでに、カーテンレールの設置で1回失敗していたので、早くにこの下地センサーに出会えていればと悔やまれる思いです。
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以前柱の位置がよくわからずにカーテンレールを設置して、重さに耐えきれず、ボードからネジが抜け落ちてしまった場所 |
ちなみに探知できるのは、ベニヤや石膏ボードなどの壁材です。ALC板やコンクリート、モルタル、金属の壁では探知できません。ご自宅の壁の素材をお確かめのうえご使用くださいね。