「いまさら聞けない!? パソコンとスマホの基本ワザ」は、パソコンやスマートフォンに関する基本ワザや知っておくと便利な機能をていねいに紹介する連載です。“超”が付くほど簡単な使い方や、中上級者でも知っておくと役に立つ情報をお届けしていきます。第38回は、「Windows 10 Creators Update」に搭載された「Dynamic Lock」(動的ロック)機能の使い方を紹介します。
オフィスで席を離れるときは、セキュリティの観点から、画面をロックするのをルールにしている企業が多いはずだ。画面のロックは、「Windows」キーと「L」キーを同時に押すショートカットキーでできるが、うっかり忘れてしまうことがある。
「Windows 10 Creators Update」には、ロックのかけ忘れを防げる「Dynamic Lock」(動的ロック)という機能がある。パソコンとスマートフォンをBluetoothでペアリングしてこの機能を有効にすると、パソコンからスマートフォンを検知できなくなった1分後に、パソコンが自動的にロックされる。席を離れるときにパソコンをロックし忘れても、身に付けているスマートフォンとパソコンのBluetooth接続が途切れて1分経つと自動的にロックされるというわけだ。
便利な機能だが注意点もある。スマートフォンとパソコンをBluetoothで常に接続しているとバッテリーを多く消費するのだ。特にスマートフォンのバッテリーには気を付けたい。
また、スマートフォンを持たずに席を離れると、この機能は動作しないので注意したい。Windowsの「電源とスリープ」の設定で、一定時間パソコンが操作されないと自動的にスリープするように設定できるので、こちらも合わせて活用しよう。
まずパソコンとスマートフォンのBluetoothがどちらもオンになっていることを確認する。次にアクションセンターやスタートメニューで「設定」をクリックして開く
「Windowsの設定」を開いたら、「デバイス」をクリック
スマートフォンをすでにペアリング済みなら「その他のデバイス」に表示されている。まだペアリングしていない場合は「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックする
「デバイスを追加する」が表示される。「Bluetooth」をクリックする
周囲にあるBluetooth機器が表示されるので、ペアリングするスマートフォンを選ぶ
スマートフォンとパソコンに同じ番号が表示される。それぞれ「ペア設定する」や「はい」をクリック
ペアリングできると「接続済み」と表示される
ペアリングができたら「Dynamic Lock」を設定する。「Windowsの設定」から「アカウント」をクリックする
ウインドウ左側で「サインインオプション」をクリック。画面右側を下方向にスクロールして、「動的ロック」の項目にある「その場にいないことをWindowsで検出して〜」にチェックを入れて設定は完了。機能をオフにするには、「動的ロック」の項目にある「その場にいないことをWindowsで検出して〜」を再びクリックしてチェックを外せばいい