A4サイズ相当の13.3型高解像度電子ペーパーディスプレイを搭載

まるで紙のノートに鉛筆で書いているような感覚!ソニーの新デジタルペーパー「DPT-RP1」を試してみた

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ソニーがデジタルペーパーの新モデル「DPT-RP1」を2017年6月12日に発売した。ほぼA4ノートサイズの大きさで、紙のように読めて、専用のペンを使って書き込めるタブレットのようなデバイスだ。

先代の「DPT-S1」同様、「読み込めるファイルはPDFのみ」という気持ちいいくらいすっぱりと機能を割り切った本モデル。いまやペンで画面に書き込めるデバイスは、「iPad Pro」や「Surface」など数多あり、それらと比べてしまうと機能面やできることで見劣りしてしまう。しかも電子ペーパーといえば、画面の表示はモノクロだし、次のページを表示させる時には表示画面が一瞬消えてワンテンポ遅れて切り替わる。液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのように、スムースなスクロールによる画面切り替えや拡大縮小表示もできない。すぐれている点と言えば、電池が長持ちするので長時間使える程度の認識しか筆者にはなかった。

ところが実際に借りてみて使ってみたところ、iPadなどのタブレットにはない魅力があり、用途によってはこれもアリだという印象に変わった。そこで今回は、実際に使ってみてわかた「DPT-RP1」の特徴をレポートしたいと思う。

A4のレポート用紙に近いサイズ感で取り回しがしやすい!

「iPad Pro」や「Surface」と比べたときの「DPT-RP1」の利点は色々あるが、なかでも特徴的なのが本体のサイズ感だろう。

「DPT-RP1」の本体サイズは約224(幅)×302.6(奥行)×5.9(高さ)mm。A4サイズのレポート用紙と比べるとわかるように、ほぼ同じ大きさだ。重量も約349gと、60枚相当のA4ノートの重さに近い。

本体サイズはA4サイズのレポート用紙とほぼ同じ

本体サイズはA4サイズのレポート用紙とほぼ同じ

本体の厚さも比較してみた。「DPT-RP1」は厚さ5.9mmで、70シートのレポート用紙よりも薄い

本体の厚さも比較してみた。「DPT-RP1」は厚さ5.9mmで、70シートのレポート用紙よりも薄い

実際に持ち歩いてみるとわかるが、本体は非常に軽く、まさに厚手のA4レポート用紙を持っている感じだ。あまりにも軽すぎるため、カバンに入れて持ち歩く際に、ほかの荷物の影響で折れ曲がってしまうじゃないかとかなりヒヤヒヤした。もし本体へのダメージが気になるという人は、専用アクセサリーとして発売されているフリップケースタイプのカバー「DPTA-RC1」の導入を検討してみるのもいいだろう。

「DPT-RP1」の専用フリップケースタイプカバー「DPTA-RC1」も発売中。直販価格は8,800円(税別)だ

「DPT-RP1」の専用フリップケースタイプカバー「DPTA-RC1」も発売中。直販価格は8,800円(税別)だ

フロント部分のデザインについては、ベゼル部分にホームボタンをひとつだけ配置したというシンプルなもの。裏面は端に向かってゆるい傾斜が付けられたデザインになっており、この形状のおかげで、本体の端を掴みやすく、机の上から持ち上げやすくなっている。

「DPT-RP1」の裏面は端に向かってゆるい傾斜が付けられたデザインになっており、これが持ちやすさにつながっている

本体上部には、電源ボタンとリセットスイッチ、microUSB端子が並ぶ。このUSB端子で本体の充電とPCとの同期を行う形だ。また、本体上部の左右両側面には溝があり、専用のスタイラスペンがマグネットで取り付けられるようにできている。先代の「DPT-S1」は、ペンホルダーに挿し込んでペンを持ち運ぶ形でやや不格好だったが、「DPT-RP1」はかなりスマートに仕上がっている。

ホームボタンは、本体のベゼル中央部分に配置されている。本体上部には、電源ボタンとリセットスイッチ、microUSB端子が並ぶ

本体左右には、スタイラスペンを取り付ける溝を用意

本体左右には、スタイラスペンを取り付ける溝を用意

本体にスタイラスペンを取り付けたところ。マグネットで付くようになっているのだが、磁力が弱いためか、軽く衝撃を加えると簡単に外れてしまう

スペック大幅アップで動作もサクサク。解像度も高くなり、細かい文字も見やすい

ここまで本体デザインを中心に見てきたが、「DPT-RP1」は中身についても大きな進化を遂げている。

なかでも内蔵メモリーは、先代「DPT-S1」の4倍となる16GBとなった。使用可能領域も11GBと大幅に増加。1ファイル1MBのPDFファイルなら約1万ファイル保存できる計算で、大量のファイルも気軽に持ち運びできるようになった。

また、CPUも「Marvell IAP140 64-bit Quad-core IoT Applications Processor」が使われており、「DPT-S1」から大幅に強化された。実際、ファイルの読み込みもかなり高速化された。これだけサクサク動いてくれると、いろいろと作業がはかどりそうだ。

さらに、「DPT-RP1」の電子ペーパーは、文字や図をくっきり表示できるフレキシブル電子ペーパーディスプレイが使われているわけだが、このフレキシブル電子ペーパーディスプレイの解像度が、先代「DPT-S1」の1,200×1,600ドットから1,650×2,200ドットへとアップしているところも見逃せない。階調表現は「DPT-S1」と同じ16階調のままだが、コントラストも高く、小さな文字までくっきり読みやすくなっている。

電子ペーパーディスプレイ部分を斜めから撮影したところ。コントラストが高く、紙に印刷されたもののように見やすい。解像度も高く、小さい文字も奇麗に表示されているのがわかる

専用アクティブスタイラスペンは2種類の書き味を選べる

スタイラスペンを使って書き込めるタブレットの使用感で、やはり気になるのがペンでの書き味だろう。

「DPT-RP1」に使われているタッチパネルは、静電容量方式ペン入力対応の薄型ノンスリップパネルで、紙のようなザラザラ感があり、実際に紙に書いているような自然の書き味がある。ガラス面のタブレットのように、ペンが滑って書いていくようなものとはひと味違う感じだ。しかもペン先と描画位置のズレやペンの動きに対しての描画遅延も少ないので、とにかく書きやすく気持ちがいい。

写真ではわかないが、タッチパネルを触るとザラザラした感触がある。このおかげで、紙に書いている感触があって気持ちいい

ペンは充電式アクティブスタイラスペンだ。充電が必要となるが、3時間で満充電になり、持続時間は約1か月とかなり長持ち。ペンのグリップ部分には2つのボタンが用意されており、消しゴムやハイライトを切り替えて使えるようになっていて便利だ。

また、ペン先の替え芯が2種類用意されている。鉛筆のような硬質の書き味のフェルト芯と、ボールペンのような滑らかな書き味のポリアセタール樹脂素材の芯がある。好みに応じて書き味を選べるのも嬉しい。

アクティブスタイラスペンの大きさを鉛筆とボールペンと比較。スタイラスペンの太さは鉛筆よりもひとまわり大きく、ボールペンとほぼ同じくらいだ

スタイラスペンのグリップ部に2つのボタンが用意されており、これらを押したまま描くと、消しゴムで書いた字を消したり、文書に5段階のハイライトを入れられる。使い勝手はなかなかだ

ペンのお尻側のフタを開けるとmicroUSB端子が用意されており、ここからペンの充電を行う

ペンのお尻側のフタを開けるとmicroUSB端子が用意されており、ここからペンの充電を行う

PDFに書き込めるペンの色は、赤と黒の2種類。ペンの太さは5種類で、消しゴムは3種類の大きさが用意されている。なぜか黒いペンがないので、今後のアップデートでぜひ実装してほしい

実際に5種類の太さと、青と赤のペンで書き込むと、このような太さと色になった。これはPDFを画像ファイル化したもので、おおよその感じがつかめると思う

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2017.10.17 更新
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