プレミアム感のあるデザインにも注目

高コスパの2in1「Spectre x2」、Surface Proと比べてどうなのか?

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日本HPの「Specter x2」は、日本マイクロソフトの「Surface Pro」と真っ向から対抗する2in1タブレットだ。Surface Proと同じように、タブレット本体は背面のキックスタンドで自立し、カバー兼キーボードを使ってノートパソコンスタイルで利用できる。専用ペンを使った手書き入力も可能だ。今回は上位機種である「パフォーマンスモデル」を使って、Surface Proと比較しながら、その実力をチェックしたい。

12.3型液晶ディスプレイを搭載するSpectre x2。価格.com最安価格は、今回試した上位機種の「ハイパフォーマンスモデル」が215,784円、下位機種の「スタンダードモデル」が172,584円(2017年9月8日時点)

Surface Proとの比較

まずはSurface Proと比較したい。Spectre x2は、今回試したハイパフォーマンスモデルと、下位機種である「スタンダードモデル」の2機種をラインアップする。スペックの近いSurface Proと比べると下記のようになる。

●Spectre x2スタンダードモデル:Core i5-7260U、8GBメモリー、512GB SSD、12.3型(3000×2000)、約294(幅)×207(奥行)×8.0(厚さ)mm(タブレット)、約775g(同)、172,584円※キーボードとペンが付属
●Surface Pro(FJX-00014):Core i5、8GBメモリー、256GB SSD、12.3型(2736×1824)、約292(幅)×201(奥行)×8.5(厚さ)mm(タブレット)、約770g(同)、129,184円※キーボードとペンは別売

●Spectre x2パフォーマンスモデル:Core i7-7560U、16GBメモリー、1TB SSD、12.3型(3000×2000)、約294(幅)×207(奥行)×8.0(厚さ)mm、約775g、215,784円※キーボードとペンは付属
●Surface Pro(FKH-00014):Core i7、16GBメモリー、512GB SSD、12.3型(2736×1824)、約292(幅)×201(奥行)×8.5(厚さ)mm、約782g、220,273円※キーボードとペンは別売
※価格は2017年9月8日時点の価格.com最安価格

厳密にスペックが同じではなく、かつSurface Proは発売から3か月経過して値下げされている点を考慮する必要はあるが、スタンダードモデルはSurface Proのほうが43,000円ほど安い。逆にパフォーマンスモデルはSpectre x2のほうが5,000円ほど安い。

Surface Proはキーボードとペンが別売り、Spectre x2はOffice Home & Business Premiumがオプションという違いにも気を付けたい。

【関連記事】
新しい「Surface Pro」は「4」よりも完成度が高まった!(2017年6月28日公開)

高級感のあるデザイン、バッテリー駆動時間は短め

続いてSpectre x2を詳しく見ていきたい。一番の特徴は、高級感のあるデザインだ。アッシュブラックの落ち着いたカラーの本体に、クロムメッキ処理を施した金色のキックスタンドと、金色の「BANG & ALUSEN」のロゴがアクセントになっている。金色のスタンドは好みが分かれそうだが、全体的にはバランスのよい配色に感じられる。キックスタンドは剛性の高いステンレス製でキラキラしている。ただ、ステンレス製なので、指紋は目立つ。これだけ主張の強いタブレットは最近ではなかなか見られないので、ほかの人とは違うものが欲しいという人にはもってこいだ。

キラキラ光るステンレス製のスタンド。剛性感が高く、かなりしっかりした作りだ

キラキラ光るステンレス製のスタンド。剛性感が高く、かなりしっかりした作りだ

アッシュブラックの本体は、高級文具のようなたたずまい。金色のスタンドともマッチしている

アッシュブラックの本体は、高級文具のようなたたずまい。金色のスタンドともマッチしている

Spectre x2のスペック面で気になったのがバッテリー駆動時間。カタログスペックで約8時間なので、実利用だと5時間、6時間となる。ヘビーな使い方だと、さらに短くなるはずだ。対してSurface Proは13.5時間でカタログ上ではSpectre x2よりも長時間使える。測定方法が異なるので、一概には比較できないが、Spectre x2を外出先で長時間使う場合はACアダプターをいっしょに持ち運ぶことになるだろう。ACアダプターは、本体サイズからすると少々大きめで、ケーブルも太くて長い。本体と合わせると重量は1.5kgにもなり、なかなか荷物になりそうだ。

タブレット単体の重量はカタログスペックで約775g。実測でも変わらなかった。約782gのSurface Proよりもわずかに軽い

キーボードとペンを含めると、重量は実測で1157g

キーボードとペンを含めると、重量は実測で1157g

ACアダプターを含めると1508gとなかなかの重さだ

ACアダプターを含めると1508gとなかなかの重さだ

ペン入力にこだわるならSurface Pro

キーボードにもアルミニウム素材を使うなど、こだわって作られている。キーボードのキーピッチは18.7mm、キーストロークは1.5mmとフルサイズキーボード並みの数値だ。アルミニウム素材を使っていることもあり、たわみがよく抑えられている。キーレイアウトも標準的で、2in1タイプのキーボードとしてはよく出来ている。Surface Proのキーボードと比べると、甲乙つけがたいが、アルカンタールという素材を使っている「Surface Pro Signature タイプ カバー」のほうが、肌触りがよく、キーひとつ1つの剛性感も高いと感じた。

ペンは筆圧検知が1024段階と、スペックは標準的。「Surfaceペン」が4096段階+傾き検知付きと、Surface Proのほうがすぐれている。ペン先もSpectre x2は固めで、すべりがよすぎる。ペン入力を重視するなら、Surface Proを選んだほうがいいだろう。

アルミニウム素材を使ったキーボード。キーレイアウトが標準的で使いやすい。薄型だが1.5mmストロークで打鍵感もしっかりしている。タッチパッドは横長で上下がやや狭い

1024段階の筆圧検知に対応したペンが付属する。追従性はSurfaceペンに劣るが、メモ程度であれば問題ない

1024段階の筆圧検知に対応したペンが付属する。追従性はSurfaceペンに劣るが、メモ程度であれば問題ない

ディスプレイは3000×2000の12.3型。画面サイズはSurface Proと同じだが解像度はSurface Proの2736×1824を上回っている。スケーリングは200%が推奨となっていた。広視野角のIPS液晶で、タブレットとして使っても見やすく、表示品質も高い。輝度も450カンデラと、明るく外光が入る窓際などで使っても見やすかった。

サウンド面もBANG & OLUSENブランドのスピーカーと専用ソフト「Bang & Olufsen Audio Control」を採用しており、スリムなボディだが、大きな音が鳴るし、ボリュームを上げても音が割れることもなかった。「YouTube」などをゆっくり楽しみたいという場合でも、不満なく使える音質だ。

外部インターフェイスはUSB Type-C 3.1 Gen1 ×2(左右に1基)とmicroSDメモリーカードスロットを備える。USB Type-Aへの変換アダプターが付属する

パソコンの総合性能を測定するFuturemarkの「PCMark8」(Home accelerated)の結果は「3011」だった。スペックを考えると、もう少し高いスコアを期待したいところだったが、3回試したがいずれも3000前後だった

ストレージのスピードを測定する定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 5.2.2 x64」(ひよひよ氏作)の結果。PCIe NVMeならでのハイスコアを記録した

まとめ

以上、Spectre x2を詳しくチェックしてきた。デザインは賛否あるかもしれないが、Surface Proと比べた場合、上位モデルのコストパフォーマンスの高さが光る。逆に下位モデルは、別売のキーボードとペンをそろえてもSurface Proのほうが安い。

使い勝手の面では、ディスプレイの表示品質、サウンド面、スペックともに互角な部分が多いが、ペン入力の快適さを求めるならSurface Proを選んだほうがいいだろう。いっぽう、スペックにこだわって、高性能な2in1パソコンを安く購入したい人にとって、Spectre x2パフォーマンスモデルは有力な選択肢になるはずだ。パソコンに20万円以上も出すのだから、外観にもこだわりたいという人に、ぜひチェックしてもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.9.20 更新
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