レビュー
Uシリーズは2コア/4スレッド→4コア/8スレッドへ

第8世代Coreプロセッサーの実力は? デルの最新2in1パソコンでチェック

インテルから最新CPUである第8世代Coreプロセッサーが登場し、それを搭載したパソコンがメーカー各社から冬モデルとして発売されている。第8世代Coreプロセッサーの実力はどうなのか? デルの最新2in1パソコン「New Inspiron 13 7000 2-in-1」を使って確かめてみた。

第8世代Coreプロセッサーを搭載するデルのNew Inspiron 13 7000 2-in-1。今回は「Core i5-8250U」(1.60GHz、最大3.4GHz)、8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載する「プレミアム」モデルを試用した

コア倍増で前世代より40%性能向上

価格.comの「ノートパソコン」カテゴリーに登録されているパソコンにもっとも多く搭載されているCPUは、開発コードネーム「Kaby Lake」こと、インテルの第7世代Coreプロセッサーだ。

このCPUは電力効率が高く、搭載パソコンはバッテリー駆動時間が長いのが魅力。スタンダードノートでもカタログスペックで10時間近いモデルがある。ただ、前世代の第6世代Coreプロセッサーから製造プロセスルールしか変わっておらず、それほど性能は向上していない。

それに対して、第8世代Coreプロセッサーはノートパソコン向け、デスクトップパソコン向けともにコア数が増えて、性能が大幅にアップしている。開発コードネームは、ノートパソコン向けが「Kaby Lake R」、デスクトップパソコン向けが「Coffee Lake-S」。インテルによると前世代と比べて最大で40%性能が向上しているという。特にノートパソコン向けのTDP(熱設計電力)15WのUシリーズでは、2コア/4スレッドが4コア/8スレッドとなるので、そのパフォーマンスアップには期待が持てる。前世代からこれほど性能がアップしたのは久しぶりのことだ。

前世代の第7世代Coreプロセッサーと比べて、コアの倍増などで最大40%も性能が向上している第8世代Coreプロセッサー。これまでは難しかった薄型ノートパソコンでも4コアCPUのパワーが手に入る

「New Inspiron 13 7000 2-in-1」でパフォーマンスをチェック

第8世代Coreプロセッサーの実力をチェックすべく、4コア/8スレッドの「Core i5-8250」(1.60GHz、最大3.40GHz)を搭載するNew Inspiron 13 7000 2-in-1プレミアムを使って、いくつかベンチマークテストを実施してみた。

まずは、CPUの性能を測定する定番ソフト「CINEBENCH R15」。マルチコアが「597」、シングルコアが「146」という結果だった。以前、価格.comマガジンで取り上げたファーウェイ・ジャパンの「MateBook X」(第7世代の「Core i7-7200U」を搭載)ではマルチコアが「318」、シングルコアが「120」だったで、コアの倍増の影響からかマルチコアのスコアがインテルの言うとおり40%近くアップしていた。

CINEBENCH R15の結果。マルチコアが「597」、シングルコアが「146」

CINEBENCH R15の結果。マルチコアが「597」、シングルコアが「146」

パソコンの総合的な性能を測定する「PCMark 8」の「Home accelerated」の結果は「3719」。メモリーとストレージ容量が同じMateBook Xでは「3196」だっとので、こちらも大幅なスコアアップとなった。

PCMark 8のHome acceleratedの結果も大幅にアップしている

PCMark 8のHome acceleratedの結果も大幅にアップしている

続いて、内蔵グラフィックスの「UHDグラフィックス620」の性能を「3DMark」でチェックしてみた。結果は、「Fire Strike Ultra」が「248」、「Fire Strike」が1060、「Sky Driver」が「4470」。Core i7-7200Uの内蔵グラフィックスである「HD グラフィックス 620」から、最大動的周波数が1.0GHzから1.10GHzにアップしているが、前の2つのベンチマークほどの性能向上は見られなかった。

3DMarkの結果は、ほかのベンチマークテストほどの性能向上は見られなかった

3DMarkでは、ほかのベンチマークテストほどの性能向上は見られなかった

「XPS 13 2-in-1」の弟分は手軽な価格が魅力

続いて、本モデルのスペック以外の部分を見ていきたい。

New Inspiron 13 7000 2-in-1は、13.3型のフルHD液晶ディスプレイを搭載する2in1タイプのノートパソコン。同社の「XPS 13 2-in-1」の弟分とでも言えるモデルだ。ディスプレイ部分が360度回転するコンバーチブルタイプで、ディスプレイをぐるりと回転させると、タブレットスタイルで利用できる。本体重量は最軽量構成時で約1.48kg。約1.24kgのXPS 13 2-in-1ほど軽くはないが、その分価格が手ごろなのが魅力で、直販サイトでは、税別97,733円(クーポン適用時)から購入できる。XPS 13 2-in-1は税別123,233円(クーポン適用時)なので、3万円ほど安い(価格は2017年11月15日時点)。なお、2in1タイプではない「New Inspiron 13 7000」もラインアップされている。価格はほとんど変わらないが、クラムシェルタイプが欲しい人はこちらをチェックしてもらいたい。

シンプルなデザインのNew Inspiron 13 7000 2-in-1。カラーバリエーションはシルバー1色

シンプルなデザインのNew Inspiron 13 7000 2-in-1。カラーバリエーションはグレー1色

13.3型の液晶ディスプレイはIPS方式で視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ない。輝度も300ニットと明るく、屋外でも見やすいのが特徴だ。オプションで「デル・アクティブ・ペン」を選べば、手書き入力も可能。ベゼル(額縁)は流行の薄型だが、上部には「Windows Hello」対応のカメラを搭載する。

キーボードは暗いところでも使いやすいバックライト付き。スタンダードなキー配列だが、スペースキーと左右の変換キー、Enterキーと「む」キー、Shiftキーと「ろ」キーの間隔が狭いなど、少しだけ独特な部分がある。タッチパッドはクリックボタン一体型。滑りが少しだけ悪いのが気になるが、実用上は問題にはならないだろう。

ディスプレイ部分を回転させれば、タブレットスタイルで利用可能

ディスプレイ部分を回転させれば、タブレットスタイルで利用可能

キーボードはキーピッチが実測で19mm近くあり、ストロークも十分な深さだ。キー同士の隙間がないところがあるが、実利用では大きな問題になることはないだろう

バッテリー駆動時間はカタログスペックで最大8時間20分。本格的なモバイルノートと比べると短めだが、ACアダプターが小型で本体といっしょに持ち歩いても苦にならないのがありがたい。

また、外部インターフェイスにUSB 3.1ポート×2、USB 3.1 Type-Cポート、HDMI出力、SDメモリーカードスロットなどを搭載しており、手持ちの周辺機器が使いやすいのがポイント。XPS 13 2-in-1は、通常のUSBポートやHDMI出力がないので、アダプターが必須になるケースがある。手持ちの周辺機器をそのまま使えるという点では弟分のNew Inspiron 13 7000 2-in-1のほうが優秀だ。

Type-Aの通常のUSB 3.1ポートを左右に配置。SDメモリーカードスロットやHDMI出力なども備える。普及が見込まれているUSB 3.1 Type-Cポートもしっかり搭載

重量は実測で1410g

重量は実測で1410g

まとめ

New Inspiron 13 7000 2-in-1を使って第8世代Coreプロセッサーの実力をチェックしてみた。思っていた以上にベンチマークテストでハイスコアを記録し、インテルの言う通り大幅なパフォーマンスアップを果たしているのを体感できた。特に、マルチコアに最適化されたアプリなどで本領を発揮してくれるのではないだろうか。

New Inspiron 13 7000 2-in-1はバランスがよく、第8世代Coreプロセッサー搭載パソコンを安く買えるのが魅力。CPUだけでなく、メモリーも8GB、ストレージも256GB SSDと、長く快適に使えるスペックだ。持ち歩く頻度が高くなければ、モバイル用に選んでもいいだろう。タブレットとしても使えるので、ペン入力に興味のある人にもチェックしてもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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