「筆まめ」「筆王」「筆ぐるめ」全部使ってみた!

年賀状は1分で作れる! 3大「年賀状ソフト」の使い勝手を徹底比較

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日本の年末年始の恒例行事といえば、年賀状の作成という、割と面倒くさい作業がありますよね。「この時代にまだ年賀状送るの?」と思う方もいらっしゃると思うのですが、大人になると会社関係とか親戚関係とかで必要不可欠になってくるんですよ…。なので、できるだけ簡単に、早く、でもクオリティの高い年賀状を作りたいわけです。そんなときに役立つのが「年賀状ソフト」。

こういうの、見たことありませんか?

こういうの、見たことありませんか?

ということで今回は実益もかねて、人気3大年賀状ソフトを使って年賀状作りにチャレンジしてみたいと思います! 3種ともに豊富な機能を備えており、設定次第ではなんと1分もかからず年賀状を作ることもできるそうですよ。

まずは3大年賀状ソフトの基本的なスペックを比較

今回用意したのは「筆まめ」、「筆王」、「筆ぐるめ」と、いずれもWindows版の年賀状ソフトとしておなじみものです。国内メーカーのPCを購入するとプリインストールされているものも多いですよね。ちなみにMac版はなぜかソフト数が少なく高価で、一般的でないようだったので(Macユーザーは年賀状ソフトで年賀状を作らないのでしょうか?)今回はWindows版だけのご紹介。

3つとも最新版のソフトのパッケージ版を用意してみました。各ソフトのインターフェイスや機能などを比べていきたいと思います。まずはざっと3大年賀状ソフトの機能比較から。

「筆まめ」「筆王」「筆ぐるめ」比較表

ざっと見たところ、大きな違いとしては素材点数とインストールできるPCの数が挙げられます。価格の面では「筆まめ」が最も高価で、素材数は45万点と圧倒的。しかし素材点数のほとんどがオンライン上にあり、2018年夏までと期間限定されているものもあります。またインストール数では、「筆まめ」が1台なのに対し「筆王」と「筆ぐるめ」は5台まで。 第一印象なら、価格が安く素材数もそこそこ、5台までインストールできる「筆王」といったところでしょうか。

使い勝手のよさを知りたい! ユーザーインターフェイス比較

では自宅PCに3本のソフトをインストールしましたので、実際に使っていこうと思います。ちなみにインストールに一番時間がかかったのは「筆まめ」で、20分ほどかかりました。これはユーザー登録をする必要があったためです。一番早く終わったのは「筆ぐるめ」の10分です。

「筆まめ」

「筆まめ」の起動時の画面です。どこを押せば何ができるのかがわかりやすいですね

「筆まめ」の起動時の画面です。どこを押せば何ができるのかがわかりやすいですね

「筆王」

「筆王」の起動時の画面です。いきなり住所録が出てきて、文字も小さめなのでややわかりづらいです

「筆王」の起動時の画面です。いきなり住所録が出てきて、文字も小さめなのでややわかりづらいです

「筆ぐるめ」

「筆ぐるめ」の起動時の画面です。初心者に親切なデザインですね

「筆ぐるめ」の起動時の画面です。初心者に親切なデザインですね

それぞれのソフトの起動画面を比べると、直感的に操作しやすいのは「筆まめ」だと感じました。何をしたいかによってボタンを押すだけですし、イラストも使われていてわかりやすいですね。逆に「筆王」はいきなり住所録が表示されて、面食らってしまうかもしれません。メニューの文字も小さめですね。
では年賀状作りをスタートしましょう。まずは住所録作成画面に移動していきます。

住所録の使い勝手は「筆まめ」がイチオシ

年賀状ソフトの目玉といえば、裏面のデザイン機能かと思いがちですが、実は一番大事なのは住所録。これがいかに簡単に作れて、管理しやすいかによって、はがき作成にかかる時間が大きく変わります。結論から言うと、この機能に関しては3本とも非常に優秀でした。ほかのソフトで作成した住所録を読み込めるので、どんな形であれ、一度住所録を作成しておくと後々かなり楽になるという印象を受けました。

ではまず、各ソフトがどの形式の住所録を読み取ることができるかをご覧ください。

「筆まめ」「筆王」「筆ぐるめ」比較表2

対応している住所録の形式の量では「筆まめ」に軍配が上がりました。とはいえ、どのソフトもほぼすべての形式の住所録を取り込むことができますね。筆者はExcelで簡易住所録を作りましたが、すぐに読み込んでくれました。読み込んだ住所録はソフト内でも編集可能で、コメントの追加や、連名の編集なども一括管理できるようになっていました。ではそれぞれのソフトの画面を見ていきましょう。

「筆まめ」

右の画面で新規住所録を作成。即左画面に反映されます。ちょっと小さめな画面です

右の画面で新規住所録を作成。即左画面に反映されます。ちょっと小さめな画面です

「筆王」

上の画面を操作して、下画面に表示。メモなどもここで入力できます

上の画面を操作して、下画面に表示。メモなどもここで入力できます

「筆ぐるめ」

住所録は左に。ちょっと小さくてわかりにくいことも。同時に宛名画面も表示されています

住所録は左に。ちょっと小さくてわかりにくいことも。同時に宛名画面も表示されています

それぞれのソフトの住所録はとても使いやすく、メモの挿入や、昨年年賀状を出したorもらったなどのチェックボックスなどもあり、わかりやすくなっています。その中でも「筆まめ」の住所録は一覧にして編集、印刷などが可能になっており使い勝手がよかったと感じました。

「筆まめ」の住所録一覧。名簿表示や住所録印刷など機能が豊富で整理しやすい印象を受けました

「筆まめ」の住所録一覧。名簿表示や住所録印刷など機能が豊富で整理しやすい印象を受けました

宛名面の作成はどのソフトもシンプルで機能的

住所録が用意できたら、宛名面の作成です。住所録は、はがきの宛名面を見ながら登録することも可能です。実際、追加で年賀状を作るときはこちらのほうが早く済みます。では、それぞれの画面を見ていきましょう。

「筆まめ」

メニューを入れたウィンドウが3つになりました。真ん中画面で住所を登録し、右のはがき画面で確認やフォントの変更などを行います

「筆王」

先ほどの住所録画面にはがき面が追加された感じです。フォントの変更などはここでは行えません

先ほどの住所録画面にはがき面が追加された感じです。フォントの変更などはここでは行えません

「筆ぐるめ」

一番シンプルな画面構成です。ただ宛名面のレイアウトやフォント変更はこの画面では行えません

一番シンプルな画面構成です。ただ宛名面のレイアウトやフォント変更はこの画面では行えません

宛名面の作成についてはどのソフトもあまり大差ありませんが、「筆まめ」が一番細かな調整ができそうでした。

ここが肝心! デザイン面はそれぞれの個性があふれています

さて、いよいよ年賀状で一番大事な裏のデザイン面を作っていきましょう。せっかくソフトで作るのですから、収録されているデザインや文面などを生かして、手軽に作りたいものです。また、写真を使う場合のレタッチ機能やトリミング機能などもポイントとなりますね。2018年は戌(いぬ)年ということで、ペットのわんちゃんの写真を使う方も多いと思います。そこらへんもまとめてみていきましょう。

収録されている素材を使う方法

手っ取り早いのは、収録されているデザインレイアウトに、例文などを入れ込み、ワンポイントのイラストやはんこマークなどを追加して作るパターンですね。これなら本当に30秒でできます。まずは手軽なパターンから見ていきましょう。

「筆まめ」

デザインナビ機能を使えば、送る相手や雰囲気などを選択するだけで、デザインを絞り込んで表示してくれます。これは便利!

次に色合いやフォントを選択すればもう完成

次に色合いやフォントを選択すればもう完成

後は宛名を選んで印刷するだけです

「筆王」

こちらも素材メニューからテンプレートを選ぶだけです

こちらも素材メニューからテンプレートを選ぶだけです

素材はレイヤーのようにパーツに分かれているので、位置などは自由に配置できます

素材はレイヤーのようにパーツに分かれているので、位置などは自由に配置できます

「筆ぐるめ」

レイアウトから好きな素材を選ぶだけです

レイアウトから好きな素材を選ぶだけです

背景を変えたり、好きなパーツを追加するのも自由です

背景を変えたり、好きなパーツを追加するのも自由です

個人的には、デザインの面でも「筆まめ」が気に入りました。量もそうですが、特別なデザインをオンラインで使用できるのが特徴です。

「日本三大友禅」と「葛飾北斎」です。こちらは「友禅」のデザイン。とてもきれいです

「日本三大友禅」と「葛飾北斎」です。こちらは「友禅」のデザイン。とてもきれいです

オリジナルの写真を使う方法

次にオリジナルの写真を使った方法を見ていきます。これも基本は同じで写真素材用のレイアウトを選択し、そこに手持ちの画像を選択して貼り付けていくだけです。ただ、写真に関してはそれぞれのソフトで補正やレタッチ機能が付いており、作るはがきに合わせて加工ができるようになっています。これも簡単なのですが、操作画面は各ソフトによって多少癖があるようです。

「筆まめ」

素材集からレイアウトを選択します

素材集からレイアウトを選択します

選んだ写真が配置されます。ここからレタッチ画面に移動できます

選んだ写真が配置されます。ここからレタッチ画面に移動できます

「筆王」

レイアウトを選択し、写真をファイルやメモリーカードから読み込みます

レイアウトを選択し、写真をファイルやメモリーカードから読み込みます

選択した写真のサイズなどを調整。レタッチもこの画面からできます

選択した写真のサイズなどを調整。レタッチもこの画面からできます

「筆ぐるめ」

写真パターンのレイアウトを選択して写真を貼り付けていきます

写真パターンのレイアウトを選択して写真を貼り付けていきます

写真を選択するとレタッチ画面が起動。この画面で調整できます

写真を選択するとレタッチ画面が起動。この画面で調整できます

写真のレタッチは「筆王」が圧倒的!

では写真のレタッチやコラージュをやってみましょう。特にレタッチは思った以上によく作られていて、どのソフトも切り抜きや合成などは使えるようになっていました。また画質の調整もかなり細かく設定できるので、年賀状だけでなく、手持ちの写真のレタッチのためだけでも使用することができそうです。特に「筆王」の画像編集はかなり本格派でしたよ。

「筆まめ」

直感的にわかりやすいレタッチ画面

直感的にわかりやすいレタッチ画面

フィルタをかけて写真をいろいろなタッチにすることができます

フィルタをかけて写真をいろいろなタッチにすることができます

文字の装飾を3Dにするなど、コラージュも充実しています

文字の装飾を3Dにするなど、コラージュも充実しています

「筆王」

画像編集ソフト並みに細かい補正が可能です

画像編集ソフト並みに細かい補正が可能です

写真を数枚選んで好きなスタイルで並べられるように設定可能

写真を数枚選んで好きなスタイルで並べられるように設定可能

余白スペースにイラストや文字を入れればオリジナルはがきの完成です

余白スペースにイラストや文字を入れればオリジナルはがきの完成です

「筆ぐるめ」

レタッチ、補正ともに同一メニューから選べます

レタッチ、補正ともに同一メニューから選べます

選んだ写真のサイズや位置などを微調整し、個別にレタッチ可能です

選んだ写真のサイズや位置などを微調整し、個別にレタッチ可能です

好きな形に切り抜くことができます

好きな形に切り抜くことができます

どんなレタッチメニューがあるか一覧にしてみました。「筆王」が圧倒的です。

どんなレタッチメニューがあるか一覧にしてみました

それぞれのソフトの特徴まとめ

3つのソフトをひと通り使ってみましたが、それぞれに一長一短があり、またユーザーの使用目的によっても使い勝手が変わるという印象を受けました。個人的には「筆まめ」か「筆王」がおすすめですね。以下に各ソフトのメリット、デメリットポイントと特徴をまとめました。

「筆まめ」:ユーザーインターフェイスがよく、使いやすい
メリット:
・オンライン含めた素材や例文の多さ。
・デザインナビで1分かからずにはがきが作れる。

デメリット:
・価格が高い。
・常に付属のDVD-ROMをPCに入れておかないといけない面倒くささ。
・画面上にたくさんのウィンドウが開きわかりづらいことも。

わずか3ステップで年賀状が作れるデザインナビはPCに不慣れな人でも簡単です

わずか3ステップで年賀状が作れるデザインナビはPCに不慣れな人でも簡単です

「筆王」:画像編集やほかの機能が盛りだくさんで安価で楽しめる
メリット:
・「まるで手書きfor筆王」と「ペタットラベル印刷2」という追加ソフト付き。
・おもしろ顔スタンプなどデコレーション機能が充実。
・マニュアルがオールカラーで書体見本、イラスト見本付き

デメリット:
・書体は最初にインストールされず、自分で選択して追加インストール。

おもしろ顔スタンプなど他ソフトにはない機能があります

おもしろ顔スタンプなど他ソフトにはない機能があります

「筆ぐるめ」:シンプルな操作感で、セブンイレブンのネットプリントにも対応
メリット:
・一画面で完結するはがき作成。
・プレビュー画面に直接デコレーションができる。
・セブンイレブンのネットプリントにメニューから対応。

デメリット:
・マニュアルに書体見本がない。

レタッチ機能があっさりめ

レタッチ機能があっさりめ

以上を踏まえ、価格・インターフェイス・住所録・宛名作成・デザイン素材・レタッチの項目で評価をまとめてみました。

それぞれの長所や短所をみてみると、「どのように年賀状を作りたいか」によってソフトの選び方が変わることがわかりました。
パソコン操作に慣れている人もそうでない人も家族みんなで使いたいという場合には、直感的に操作ができ機能豊富な「筆まめ」。自分で撮影した写真や自作の画像を編集し、個性豊かな年賀状を作りたいなら「筆王」。プリンターがない人や、シンプルな操作で年賀状を作りたい人は「筆ぐるめ」がおすすめといえるでしょう。

年賀状だけじゃないさまざま活用法

ちなみに今回ご紹介した年賀状ソフトは、年賀状以外にも活用できます。はがき以外にどんなものが作れるかを一覧にしてみました。数では「筆まめ」ですが、「筆王」は「ペタットラベル印刷2」のソフトを無料で追加インストールできるのが魅力的ですね。シールやラベルは各ソフトともに、用紙メーカーのサイズまで選べるので細かい設定がいらないのも便利。

年賀状ソフト総評

今回初めて年賀状作成ソフトを使ったのですが、かなり楽でした。テンプレートを使えば、本当に1枚1分もあれば作れてしまいましたよ。筆者と同じように、毎年年賀状に苦労している方はぜひ導入してみてください。ソフトを選ぶ際は素材の多さや書体の多さなどに注目しがちですが、ぜひこの記事で実際の画面や使い勝手をご確認のうえ、ご自身の目的と相性がよさそうなソフトを選択するのがよいと思いますよ。それでは、よいお年を!

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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2017.12.8 更新
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